アメリカ

キッチンカー『地獄の初日デビュー!!』アメリカの働き方が死ぬほどラクだと悟った日。

いま、私はキッチンカー2軒、カフェ、イベントの仕事を掛け持ちしている。

一見すると社畜そのものだが、実は「同じ職場では週3日以上働かない」という謎のマイルールを持っているので、意外と休みはある。

BOO
言うなれば、タイミーを極めたフリーターである。

新しいキッチンカーの仕事のスカウトは突然に。

そんなある日。

最近オープンした、目の前のキッチンカーのアメリカ人のおっちゃんと、暇さえあれば世間話をするようになった。

このおっちゃん、マジで運がいい。オープンしてたった3か月なのに、たまたま地元の有名メディアに紹介され、一気に繁盛。


[ 地元メディアで紹介された『ベジタリアン用のサンドイッチ』爆売れ中。 ]

最初は一人で店を回していたが、さすがに限界だったらしく、最近金髪美女を一人雇った。

しかーし、その美女が突然消えた。

BOO
あれ?金髪美女どーした?喧嘩したか?w

と暇つぶしに、おっちゃんをからかうことにした。

おっちゃん。
使えなさすぎてクビにした。。。お前、働かないか?
BOO
週1ならオッケー!!

こうして私は、新しいキッチンカーで働くことになった。これが、ポートランド流、仕事探しの流儀である。

初日を1年で1番忙しい日『独立記念日』にされる。

そして、おっちゃんから最初のシフトが送られてきた。

……7月4日。独立記念日。

おいおいおい。

キッチンカーで働く人なら誰でも知っている。

一年で一番忙しい日である。

新人を入れる日じゃない。教える日でもない。

「とりあえず生き残れ」が目標になる日である。なのに、そこを初日に指定してくるとは……

BOO
あのおやじ……何も考えとらん。

去年の悪夢が頭をよぎった。もう二度と、あんな思いはしたくない。詳細は↓

悪夢AGAINだけは避けたい。

初日が『独立記念日』になるのだけは、死ぬほど避けたかった。

ビビり魔の私は、すかさずある行動に出た。

今の寿司キッチンカーの仕事が終わると、その足で10歩先の新しいキッチンカーへ向かう。もちろん給料は出ない。

ただひたすら、おっちゃんの仕事を手伝う。完全に無給。完全に自主練。

……人はこれを社畜と呼ぶ。

でも、トラウマとは人をここまで働かせるのである。さらに私は、おっちゃんにこう頼んだ。

「独立記念日までに全部覚えたいから、メニューと値段を送って。」

BOO
なんとしてでも、『悪夢AGAIN』避けるのだ!!たとえ、無給社畜になったとしてもっ!(←重度のトラウマ)

ついにやってきた『独立記念』の初日の日。

そして、ついにやってきた『独立記念日』。

その日は、朝からいつも通り寿司キッチンカーで働き、そのあと目の前の新しいキッチンカーへ向かった。

言うなれば、キッチンカーのダブルワークだ。朝から気合いを入れて、働きまくった。去年に比べると暇だったが、やはり普段の日に比べれば忙しい。

ある程度、メニューも覚えているし、なにより無給で手伝ってたことを幸いし、人が押し寄せても、自力で対応できた。

BOO
忙しすぎて死ぬかもしれないっと思っていたが、これはイケる!!レベルの忙しさ。奇跡っ!!

久しぶりに思い出した『アメリカ人上司』の良さ。

アメリカ人のおっちゃんと一日働いていて、途中からあることに気づいた。

あれ?なんか、めちゃくちゃ気が楽だ。

もちろん忙しい。忙しいどころか、ずっとバタバタしている。

でも、不思議とプレッシャーがない。

理由はすぐ分かった。おっちゃんも、普通に死ぬほどミスるのである。

注文もよく間違える。段取りも間違える。

「あっ!」と言いながら笑っている。

そして私もミスる。

すると、「大丈夫、大丈夫。」

それで終わる。そんなゆるーい空気からか、客も『いいよー』で終わる。

誰も犯人探しをしない。誰も責めない。その代わり、すぐにみんなでフォローする。

BOO
完璧を目指すんじゃなくて、「とりあえず店を回そう。」そんな空気だった。

『好きにやって。』というアメリカの働き方。

もっと驚いたのは、おっちゃんの教え方だった。

私は、「全部この人のやり方に合わせなきゃ。失敗しちゃあかん!!」と思っていた。

ところが、おっちゃんは細かいことをほとんど言わない。

「好きにやって。」「それでいいよ。」

その一言だけ。その代わり、料理でこだわる部分だけは、誰にも任せない。

それ以外は私に「好きにやっていいよ。」ってどんどん任せてくれる。

しかも、やり方まで細かく指定せずに、私のやりやすいように任せてくれる。

その自由さが、ものすごく働きやすかった。

BOO
アメリカ人上司は、こだわる所とどーでもいい所の棲み分けがしっかりしているのでやりやすい。

アメリカ上司は『責任は全て持つから、自由にやって』というスタイルが多い。

アメリカの店は『最終責任は全部持つから、好きにやって。』

日本の店は『最終責任は全部持つから、全部俺のやり方でやれ。』というトップダウンのやり方が非常に多いなと思う。

どちらがいいとは言えない。

でも、わたしみたいな、細かく管理されると一気にポンコツ化するタイプの人間は、アメリカで働く方が性に合っている。

日本の職場では、部下を細かく管理し、やり方まで統一しようとする場面が多い。

日本で働いている時、日本の上司たちは『ミスを探しまくるマシーン化』した。特に私はよくミスをするので、目をつけられる。

そして、息ができないほど上司に見張られる。それがプレッシャーになり、またミスをして、結局キャパオーバー気味で辞めることになる。「もういいや。」となり、辞めた後は、「また働いて欲しい。」というオファーが来る。

弱点ばかり見ていると、その人の良さは後になって気づくことが多いのだろう。

実は、ミスを防ぐために細かく指示し、プレッシャーをかけることが、一番効率が悪いのかもしれない。人はミスを隠すようになり、結果的にもっとミスするようになる。そして人が辞める。これは今まで何度も見てきた「あるある」だ。

BOO
アメリカ人から、まだまだいっぱい学ぶことがあるなぁとマジで思う。私も教育係として気をつけたい所存でござる。

ついでに過去にアメリカ人から学んだ記事こちらから↓

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