アメリカ

アメリカ人『鬱うつ病』割合が意外と多い!!メンタル弱い先進国と日本を比べてみる。

12月 22, 2021

最近、日本の芸能の人たちが突然亡くなってしまう事が多いなぁ。。しかも、他殺の噂が出るくらい、普通に仕事をしていて、元気な感じの人が突然なくなってしまう。何故なんだ。。表では元気なふりをしても、裏では、精神的な辛さを抱えていたのかもしれないなぁ。。人の心というのは本当に複雑だ。。

アメリカでも、精神的に参ってしまっている状態の鬱の人はたくさんいる。私のアメリカ人の友達の中にも、実際、鬱で薬を飲んでいる人もいるのだが、そもそも『鬱』になった時のアメリカと日本の違いを書いてみようと思いまう。ちなみにポートランドは曇りの日が多く、他の街に比べると『鬱』になる人が多いらしい。

BOO
メンタル強そうなアメリカ人でも鬱になる人はいっぱいいる。

『鬱だ。』とざっくばらんに話すアメリカ人たち。

私がアメリカで、結構びっくりしたのは『鬱で薬飲んでいる』というアメリカ人が結構多いということだ。私のアメリカの知り合いが、

アメリカ人の知り合い
ワタシ、鬱で医者からもらった薬をいつも飲んでいるよ。

と気軽に教えてくれた時には、

BOO
そーだったの!?!

とあまりにも鬱ぽい感じがない人だったのでびっくりしたのだ。彼女たちはどっちかというと、人に気を使うタイプで、楽しく明るい人だ。

しかし、よく話を聞いてみると『鬱が酷くて睡眠薬も処方されてもらっていて、会社を今休んでいる状態』だという。かなり鬱が重い症状だったりする。

こうして考えるとアメリカ人は、鬱になった時に『鬱だ。』と隠さず、すぐに言える人が多いんだなと思った。ちなみに、アメリカでは鬱のことを『depression(デプレッション)』といい、治療が必要な『うつ病』になる一歩手前ぐらいの酷く落ち込んで精神的な問題を抱えている状態をいう。日本でいう『うつ状態』が近いが、日本で軽くいう『鬱だわー。』という言葉とも意味が違う。

BOO
アメリカ人は、鬱になったら、隠さず気軽に打ち明ける人が多いかもな。

『鬱』と『うつ病』は違う!アメリカでは『鬱』は深刻な問題。


『うつ病』は日本でもよく知られているが、アメリカでいう鬱『depression(デプレッション)』といわれる『うつ病の一歩手前の気分の落ち込み』は、日本では、あまり深刻な問題として取り上げられてない気がする。

『うつ病』と診断されなくても、何も手がつかず、気分が落ち込むくらいの『うつ状態』なったら危険なのだ。無理すれば『うつ病』に進行することもあり得るので、アメリカでは『depression(デプレッション)』の状態でも病院に行き、薬を飲んだり、カウンセリングをうけたり、病欠で休みをとって対処する。

メンタルケア先進国と言われるアメリカでは、うつ病でなくても『鬱の状態(depression)』が出たら、深刻な問題のように考えているので、メンタルケア(心のケア)ができる施設も専門家の人も多く、最近では、コロナになってから、学生たち向けて『メンタルヘルス休暇』の取得が可能になったと言う話もある。アメリカ会社の中にも社員の『メンタルケア(心のケア)』があるところもあるのだ。

BOO
私の鬱の友達も、会社を病気休暇をとって1ヶ月くらいやすんでいたな。会社もサポートしてくれたらしい。

病気になったら『すげー同情』するアメリカ人。


日本では『鬱』になったら、休みをとって病院(メンタルケア)に行くことはあまり一般的ではないと思うが、アメリカでは、少し体調が崩れなかったらすぐに『鬱かも。』だと感じ、早めに対処できるような環境があると思う。それは、アメリカ人たちの同情の仕方にもあると思うのだ。

昔、わたしが、階段から転げ落ち足を痛めて、アメリカの病院に行った時に、医者からや周りの人から『凄まじいほどの同情』もらって、優しくされた事がある。結論的に、足を挫いただけなのに、重病患者のように車椅子に乗せられていた。笑。

その時の医者に言われた言葉
OHHH,スイティー。かわいそうに。。

とまるで私を3歳児のように扱ってくれた。その時からワタシは、優しくされることに味をしめ、何か不調の時はすぐに言う習慣ができた。日本にいた時は『ギリギリまで我慢していたというのに。。(40度超えても出勤した事がある。)』

BOO
いつでも甘えていいんだ。弱った時に、こんなに優しくしてくれるとは

そして私は、アメリカに来て初めて、自分の体調不良を罪悪感をもたずに、素直に言える事ができたのだ。そういうアメリカの環境があるからこそ、自分が弱ってる時には、自分一人で抱え込まず、頼ったりできるのだと思うな。

日本の『弱音を吐けない』環境。


日本は、自分にも厳しく、相手にも厳しい文化があり、それが弱音をはけなくしているんじゃないかと思う。

昔、雅子さまが『適応障害』を『怠け癖』と言われているのを見て、、すげー悲しくなったことがある。多分、『適応障害』の公表はかなり勇気がいることだと思うのに、そんなことを言われたら、公表しない方がよかった。。と思うのだ。私だったらゼッテー思う。

私自身も、ブラック企業にいた時に、『このままだと鬱になりそうだわ。。』と弱音を吐いた時に『大丈夫か?』よりも、『鬱な人は鬱だと言わない!気合が足りないからこうなる!!』と怒られたことがあり、2度と弱音をはくもんか。とヤケっぱちの社畜になっていたという過去がある。

BOO
日本人特有の弱音を吐かない『我慢強さ』は、アメリカ人にはない最強のメンタルだと思うが。。。限界まで溜め込んでしまったら、、あとがない感じだ。。。

『弱さ』を見せられる環境が大切だと思う。


昔、アメリカの自衛官の人に教えてもらったのだが、すごい厳しい訓練で、意外にも、最後まで残るのは、早いうちから『ダメだーダメだー』と弱音を吐き続けながらやる人なんだそうな。逆に、責任感も強く、一切弱音を吐かずにやる人は、途中でギブすることが多いのだ。と聞いたことがある。

BOO
弱音を吐かないようなメンタル強そうな人は、意外とメンタルは弱かったりする。ということか。

日本は『弱音を吐かず、頑張ること。』に、美徳を感じる文化だが、それは危ない文化じゃないか。と思う。早い段階から自分の心の病気に気づき、周りに頼り対処できるアメリカ人は、自分のメンタルケア(心のケア)方法をよく知ってるんじゃないかと思う。そして、『弱さを見せれるのは、一番の勇気がいることで強さ』だとも思う。

と言うことで、『鬱なんか病気じゃない!怠けてるだけだ!』『もっと根性入れろ!!!根性なしが!!!』とか言われて、『自分がダメだから。頑張らきゃ。』と思いながら、仕事しようとしている人がいたら、ワタシは全力で止める。

BOO
日本で当たり前にいわれていることが、一歩外に出れば、完全に間違っていることがある。アメリカでは『うつ病』も『鬱な状態』も病気と同じくらい、誰にでも起こりうる、命に関わる重大な体の問題で休まんといけない。人に迷惑かけてもいい、何を言われてもいい、手遅れになる前に、弱音を吐いて、今すぐ休むんだ!

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