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アメリカ『アルコール依存症』が異常に多い理由。日本との違いは?

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  最近、父を『アルコール依存症(による肝硬変)』で亡くした。64歳という、若めの死だった。

父は、常に泥酔状態、暴力、隠れてお酒を飲むような『わかりやすいアル中』ではなく、毎晩、お酒を飲むだけで、真面目で仕事人間だったので、本人も『アルコール依存症』と言うのは、亡くなる寸前まで、どこか信じられなかったのだと思う。

しかし、今になって考えてみると、しかし、そこに『アルコールの依存症』の怖さがあるなと。

実際、日本よりもアメリカの方が『アルコール依存症』の問題は社会問題になっていて、ある意味『アルコール依存症』の先進国でもある。と言うことで、今日は『アメリカのアルコール依存症』事情について、調べてみました。

BOO
アルコール依存症は、自分で『アルコール依存』だとは思えない病。

アメリカで8人に1人は『アルコール依存症』




世界保健機関(WHO)によると、飲酒により健康に何らかの問題がある場合の率は、日本は1.1%で、米国7.7%で、圧倒的に、日本よりもアメリカの方が『アルコール被害』に苦しんでいる人が多い。

また、アメリカ人の8人に1人は『アルコール依存症』という調査もある。

BOO
アメリカでは、薬物よりも、アルコールでの死因の方が高く、深刻な社会問題。



理由1.アメリカで高校生の飲酒!!『若者の飲酒開始が早すぎる。』




アメリカの飲酒可能年齢は、21歳からなのだが、その前から飲んでいるアメリカの若者は多いのが現実だ。アルコール依存は、飲み始める年齢が低いければ低いほど、『アルコール依存症』になりやすいのだ。

調査によると、18 歳から20 歳までの年齢層の約 32% がすでにアルコールを使用していたという。

しかも、アメリカは、過去1970~75年の間に、飲酒可能年齢を18歳に引き下げていたことがある。

現在は、21歳に戻っているが、この引き下げによって、飲酒による亡者数が増加したという報告が多かったため、慌てて戻したということだ。

BOO
そーいや、酒屋の前で、明らかな未成年に『酒買ってきて。』と頼まれたな。買わんかったけど。

理由2.酒好きアメリカ人たちの『飲む量が半端ない。』




アメリカにきてビビったのが、アメリカ人の体型もあるだろうが、アメリカ人たちの酒を飲む量が半端ないということだ。バーでも、水のように5−6杯は飲んでいる。

CNNの調査によると、アメリカは、先進国の中で、アルコール飲んでいる人率が最も低い国だが、アルコール乱用の割合が高く、アルコール関連死で多い人種は『55~64歳、白人女性』だそうだ。

BOO
アメリカは、飲まない人は全く飲まんが、飲む人は死ぬほど飲むという極端な結果。



理由4.『未成年フェイクID』が簡単に作れる。




アメリカでは、昔から、IDを提示しないと酒が買えない。店の店員にIDを求められ、肉眼で判断される。

その為、アメリカの高校生の多くが『フェイク(偽物)ID』というものを持っていて、ぶっちゃけ、未成年が酒を買うのはチョロい。

BOO
アメリカって、ID提示の役目をあまり果たしてねーよな。。

理由5.『うつ病』を抱えている人が多い。




前にも記事で書いたが、アメリカで『うつ病』になっている人はかなり多いのだ。そのため、うつ、ストレスなどを抱えた人が、アルコールを飲み始め、酒がやめられなくなる依存症はパターンはかなり多いのだ。

アルコール依存症の人たちって、自分でも気づかないストレスを抱えていて、酒でリセットしていることが多い。そのため、そこまで依存症に見えないような、昼間はかなりの仕事人間が多いのだ。

以下の調査では、アルコール依存症の中で、精神疾患の人の割合は、全体の26%もあるらしい。そして、精神的なアルコール依存症の場合、 入院しても1 年以内にほぼ必ず、酒を飲むという結果がわかっている。



アルコール消費が一番多い州は『ニューハンプシャー』




上のソースによると、1 人あたりのアルコール消費量が多い州の1位は『ニューハンプシャー州』という結果がある。2位は『コロンビア特別区』3位は『デラウェア州』と続いた。

むしろ1番少ない『ユタ州』は、お酒に関しては大変厳しい法律があり、6割近くが、酒を飲まないモルモン教の人たちが暮らしている州でもある。

BOO
ニューハンプシャー州も、一応、アルコール規制がある州なのに、1位とは。。。なぜだ。。

記事ソース:

日本とは違う!!アメリカの『依存症カミングアウト文化』




アメリカと日本の『アルコール依存症』対して違うところは、『アルコール依存症』のアメリカでの認識は、深刻な病気と同じような扱いで、有名人でもカミングアウトする人が多い。有名人が、薬物依存と同じように『アルコール依存』を公表し、リハビリ施設にはいるというニュースを見たが、日本だとあまりみない。

そのためアメリカでは、『リハビリ(alcohol rehabilitation)』の施設や『アルコホーリクス・アノニマス(AA)』などの団体が多く存在している。アルコール依存は、『本人の意志の強さとは全く関係なく、生死も脅かす深刻な病気である』という認識なので、無理やりにでも家族などが進めることが多い。

逆に、日本だと『アルコール依存症』は、自分の意志の強さ次第だという認識がまだ多く、それ専門の施設も少なかったのが残念だった。

BOO
アルコール依存症は、本人の意志の弱さとは関係なく、自分ではコントロールできなくなっていて、それすら気づいていないのが依存症だと、父をみて思った。

最後に、父は、肝硬変末期で、入退院を繰り返しながら、飲酒をやめ、体調が良くなったり、悪くなったりを繰り返していた。結局は、体調が少し良くなると『少しなら。。』というので、飲んでしまったのがよくなかった。今思うと、典型的なアルコールの依存症の症状だったと今思う。

『アルコール依存症』で父を亡くした自分からみると、体を壊している中居くんの酒に対する発言は、完全に『アルコール依存症』だと思う。生前の父のかぶるところがあって本当に辛い。『アルコール依存症は否認の病』といわれるだけあると納得した。
これを書いた人
boo
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