アメリカではコロナ以降、目に見えてホームレスの人たちが増えている。その増え方は異常なほどだ。
そんな中でオレゴン州が『ホームレスに毎月10万円配る。』というベーシックインカム的な話を浮上させたのだ。
ということで、依然増え続ける『アメリカのホームレスの実態』と『新しく検討されつつる対策』を詳しく調べて見ました。
なぜコロナ後に増えた?アメリカでホームレスが爆増している理由。
以下の連邦政府が義務付けた調査によると、現在ポートランドで住居を持たない人々の25% 近くがコロナがきっかけでホームレスになったと発表。また、2019 年に比べると保護されていないホームレスが 50% 近く増加、ホームレス全体が30% 増加したとのことだ。
『避難所を増やしてもムダ!?』路上生活を抜け出せないホームレスが多い。
ポートランドでは、ホームレスの増加に伴い避難所も増やしたが、ホームレスの人々に避難所の提案しても『感謝したきり2度と戻ってこない』ことが多いと支援者は語る。
ちなみにポートランドでは、2015年から2016年にかけて4,600家族に住宅を提供し、2016年11月には、なんと約290億円をホームレスの住居のために確保している。
オレゴン州が新しい対策を検討『ホームレスに毎月10万配る政策』とは。
過去にサンフランシスコでは『移動式シャワーの提供』をしたり、シアトルではアルコール依存症のホームレスが『酒を飲み続けられるという場所の提供』という日本では考えられない政策もある。
その中で、個人的にいいなと思ったのが、ホームレスの人が働けるカフェ『シスターズ・オブ・ザ・ロード』という場所で、路上生活者に働く場所を提供している場所だ。いつでもそのカフェに行けば、気分次第で働いた分(15分単位)だけだけお金がもらえるというカフェだ。
『メンタル治療の強制入院』で解決する話なのか?
去年ニューヨークでは、市長が『ドラック中毒や精神疾患を抱えるホームレスへの強制入院』の政策を発表した。
しかし強制入院は、ひどいトラウマを引き起こす可能性もあるとして反対の意見もあり、これが本当に路上生活者にとっていい政策なのかは意見が真っ二つに分かれる。
そして、オレゴン州でも長い間『メンタル ヘルスの強制治療』に反してきたが、ホームレスが悪化するにつれて、これらの法律を緩和するよう求める声も高まっているのだ。
ホームレスの人たちが抱える問題はかなり複雑。
アメリカの『ホームレス』に対する問題点は、一色単にできないという複雑性を抱えているということだ。
ホームレス増加の問題を掘り下げていくと、物質的な問題というよりは、『メンタルの問題』の方が大きいのでは?と思えてきた。それが、政府がどれだけ物質、シェルターを提供しようとしてもシンプルに解決に結びつかない1番の理由だと思う。