「はっちすたじお」読者の皆様、はじめまして。テキサス州オースティン在住の、popoと申します。これからこちらで月に一度、食に関するコラムを書かせていただくことになりました。
どうぞよろしくお願いします。(^^)

さて、みなさんは「サワードウブレッド」はお好きですか？サンフランシスコではくりぬいたサワードウブレッドにクラムチャウダーを入れてあるのが、有名ですよね。「サワードウ（酸っぱい生地）」という名前の通り、少し酸味があり、日本人にはあまりなじみのないタイプのパンです。

家庭で作れる『サワードウ』の道具

腐っている!?酸っぱいパン『サワードウブレッド』

『アメリカに旅行に来て、スーパーでサワードウブレッドを買ったら酸っぱかったので、「腐っている！」とびっくりして返品しに行った』なーんていう笑い話も、聞いたことがあります。（笑）（ちなみに、パンは基本的に腐りません... その前にカビが生えますね）

小さな田舎のカフェで出会った美味しい『本場のサワードウブレッド』

さて、そのサワードウブレッド。わたしは.. うん、レストランなどで出されれば普通に食べるし、まぁ美味しいとは思うけれど、自分で買うことはあまりありませんでした。そんなわたしが、サワードウブレッドにすっかりはまったきっかけは、去年の感謝祭の時期に訪れたマーファの小さなカフェで、とてもおいしいサワードウブレッドに出会ったこと。その小さなカフェは、『Do Your Thing Coffee』という名前のテキサスにあるお店。

自家製天然酵母『サワードウスターター』使用！オーガニックで丁寧なメニュー

そこには、このカフェで使われているサワードウブレッドに関する、とっても丁寧な説明書きがありました。ここで使われているパンは、長時間発酵させた自家製天然酵母（サワードウスターター）とオーガニックの小麦粉を使って作られていること、長い時間発酵させることによって、バクテリアが炭水化物やグルテンを分解し、消化に優しいパンになっていること、そのため、グルテンアレルギーの人でも食べられる場合が多いこと、などが詳しく書かれています。

この説明書きは、わたしには結構な衝撃でした。サワードウブレッドって、そんなにすごいパンだったんだ？！こんなものを読んでしまうと、もうどうしても、ここのパンが食べてみたくなります。が...なんと、その時はパンは売り切れ..大ショックです。

シンプルで美味しいおすすめの食べ方『バター＆いちごジャム』のサワードウブレッド

あきらめきれないまま、とりあえずグリーンティラテを頼んで、暖炉で温まりつつ飲んでいると、ふと、他の人たちがトーストを食べているのが目に入りました！どうやらパンが再び注文可能になっていたようです。慌ててまたレジまで行って、トーストを無事注文。わたしはバター＆いちごジャムのものにしてみました。どうですか？おいしそうでしょう～？？これがもう...外側はさくっとしていて、噛むほどに味わい深い...本当に美味しいパンでした。この時からわたしは、完全にサワードウブレッドのとりこです。（笑）

『本物』のサワードウブレッドの見分け方

先ほど、サワードウブレッドは消化によく、おなかにやさしいと言いましたが、これは「本物」に関してのみ、言えることで、一般のスーパーマーケットなどで売られている安いものはほぼ、「偽物」です。

本物のサワードウブレッドの材料は、小麦粉、水、塩、これだけです。そして、作るには時間と手間がかかるので、大量生産されている安いものは、添加物を使ったり、酸味を人工的に足したりして作る、「サワードウブレッドもどき」になっています。なので、本物がもつ利点は得られません。サワードウブレッドは、信頼のおけるベーカリーにて、買うのがベストです♪

サワードウ熱が高じて、今では自分で焼くようになったのですが、パンの良さについて熱く語りすぎて、すでに長くなってしまったので、パン作りについては、また次回お話しさせていただけたら、と思います。(^^)サワードウブレッドは、そのままでは酸味があってちょっと食べにくいな、と思っても、トーストしてバターを塗ると、酸味もあまり感じられなくなり、旨味を感じられると思います。何より、焼くとサクッとして、本当に美味しいです。グリルドチーズサンドイッチなどにも、おすすめ。

個人的にはサワードウブレッドは、グリルドチーズサンドイッチにとっても良く合うと思っています。サワードウブレッド、今までちょっと敬遠していた方もぜひぜひ本物を食べてみてくださいね。

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