私にとって『今、アメリカで仕事は何してるの?職業は?』という質問が一番困る。
実は何もしてねーからだ。個人的にブログやら、サイト作ったり、勉強やら、ゲストハウス運営とか興味あることしているうちに、何とか小銭が入ってくるし、髪を石鹸で洗っちゃうくらいの金を使わない生活で暮らしている。
という物欲ゼロ、働く気ゼロのスタンスを貫いていたら、気づくと無職が数年と続いてしまっているという感じだ。ブラック企業あがりの元社畜の私としては、日本でシゴかれた後に、アメリカでプー太郎の生活ができると思ってなかった。
こんな『プー太郎アメリカ生活』が一生続いて欲しいと願っているのだが、実際、調べてみるとアメリカでは『人間が働かなくていい時代』を目指す具体的な動きが始まっていて、それが現実を帯びてきているというのだ。
その概念が『ベーシックインカム』というものであーる。そんな『ベーシックインカム』の導入のアメリカの動きを調査したので、発表したいと思いまっせ。
そもそも『ベーシックインカム』って何?
そもそも、ベーシックインカム(basic income)とは具体的にいうと、国が永遠に全国民に生きていくに必要な分のお金を毎月支払うというものであーる。最低生活保障と呼ばれるたりもするそうだ。
注目すべき点は、国が最低限に生活できるくらいの金額を配るというものなので、贅沢したいとか、給付金だけでお金が足りないという場合は自分で稼げということである。
またここで『その金どこから来んの?国が負担できるの?』という疑問が出てくるのだが、国民にお金を一定で配る代わりに『生活保護、失業手当、年金、児童手当、障害者保護』などの国の保護の制度は廃止されるので、そこに使われていた社会保障のお金が『ベーシックインカム』にあてられる。
また、条件付きの生活保護、年金とかの仕組みが廃止されると、年金の審査などの手続きにかかっていた役所の仕事も減るので、市役所の人材費やハローワークなどの建物費のその分も浮くはずだ。
しかし、日本だとベーシックインカムの毎月の金額にもよると思うが、ベーシックインカムの財源がうまく賄えるかは謎のようだ。日本の保険制度がなくなっちゃったら困るしな。
『ベーシックインカム』の実験がアメリカで開始される。
日本ではなかなか財源が難しいといわれている『ベーシックインカム』だが、アメリカでは、実際に実験が行われているのだ。
2020年の6月にロサンゼルスやアトランタなどの11都市の市長たちが『ベーシックインカム』のテスト導入を行うと発表し、実際にカリフォルニア州ストックトンでは、抽選で選ばれた市民125名に対して、毎月500ドルを2年間支給するという初の実験が2019に開始されていたようだ。この社会実験の資金は、フェイスブックの共同創業者などの個人寄付によってまかなわれたのだ。
また、サンフランシスコでは、2021年5月21日から130名のアーティストを対象に月10万円以上のベーシックインカムが給付するという実験が行われ、大手の企業がサポートしている。
近年、ベーシックインカムを実現するために、Twitter創設者ジャック・ドーシーが16億円を寄付したというニュースも大々的に報じられていて、やっぱりアメリカの大企業の社長は、世の中を変えるために金を使っているという感がすごいなぁ。としみじみ思った。
ベーシックインカムの実験の結果『就職しやすくなる。』
そして、アメリカでのベーシックインカムの実験報告は、毎月500ドル受給の対象者は、なんと以前よりも就職につながりやすくなった。という結果になったという。パートタイムからフルタイムの転職活動もうまく行く確率が高くなったそうな。金銭的に精神的にリラックスできたということなのかな。また、『ベーシックインカム』により鬱などの健康状態も向上したそうな。
『ベーシックインカム』は働かない人が増える?
『ベーシックインカム』が普及したら、人が働かなくなって困るんじゃないかという懸念もある。実際にアメリカでは、コロナ期間に『失業保険』がもらえるからといって働かなくなった人が多く、前代未聞の人手不足に陥り、特にレストラン業が人手不足が目に見えてやばかったな。
特に人がやりたくないような重労働の仕事の人手不足がますます『ベーシックインカム』によって深刻になるのではないのでは?という声があって個人的には絶対そうなるだろうとおもう。特にアメリカ人は怠け者だから、働かなくなるに違いない。働くのが嫌だから、給付金だけで何とかしようと自給自足や超節約するヒッピーな若者も出てくると思う。
そこで、怠け者になった人間の代わりに働いてくれるのが『AIロボット』だ。『AIロボットの時代なんてまだまだ先でしょ?』と思うかもしれないが、実際にはAIの進化はかなり進んでいて、5年後にはAIによる恐怖の『大量失業時代』がもうすぐ来ると断言されている。アメリカの世界企業の社長たちが早々にベーシックインカムを支援しているのもこうしたことからかもしれないと思う。そして『AIロボット』が仕事を奪うんだったら、もう人間は怠け者でも働かなくても問題ないんじゃ無いかと思う。
テスラ創業者のイーロンマスクは、ベーシックインカム制度導入は、これからのAI社会に必要である。ということを発言していて、こ世界中でもその動きがある。ドイツで月15万円のベーシックインカム実験、フィンランド、スペインなどでも実験が行われたそうだ。日本は完全に遅れをとっているレベル。
AIロボットが働き『人間は働かなくていい時代』を目指す。
今自分が『ベーシックインカム』みたいな、好きなことしかしていないプー太郎生活をしていて思うことは、人間は長期にわたってヒマすぎると『何かやりがいを見つけなければ。』という欲求が出てくると思うのだ。自分でもびっくりなのだが、カネに集中しなくなると『自分は何のためにいきてるのだろう』とヒマの極みでどうしようもない無力感に襲われるのだが、そこで『本当に自分のやりたいこと』を見つけ出そうとする本能があらわれてくる。そういう気持ちって世の中を良くするんじゃないかなと思う。
ということで個人的に『ベーシックインカム』は大賛成。日本も『ベーシックインカム』は今は難しいかもだが、国民に最低限の暮らしを保証するといいう意味で、生活保護制度をもっとゆるくしたり、生活が少し苦しい人も国から簡単にお金を貰えるようにするのは可能だと思う。