最近、アメリカのテキサス州に『自動化されたの未来のマクドナルド店舗』がオープンしたことが話題になっているのだが、それに対してのマック叩きのツイートがヤバい。
最終的には、社会的な話にもなっていて、『アメリカ人の主張ってつえーな。』と帰米して早々、日本人との違いに温度差を感じるこの頃。
ということで、今日は『無人化のマックは未来の店の形となりえるのか?』を色々調べてみたいと思います。
テキサス州に『全自動化マクドナルド』が出現する。
2022年12月1日、アメリカのテキサス州フォートワースに、注文から商品の受け取りまで、完全に自動化されたマクドナルドの新店舗がオープン。
このマクドナルドの店舗の特徴は、普通の店舗よりも小さく、店内には座席もない、持ち帰りに特化した店構えになっているのだ。また、ドライブスルーで人間が商品を手渡す代わりに、自動コンベヤーにのって、商品が渡される仕組みで、一度も店員に会わずにマックが食える。
注文も、店内に置かれた機械か、アプリを通じて注文する仕組みで、人間と話したくない人にとっては、夢のような『未来型のマクドナルド』だ。
tiktokで『誰もいないバーガーの受け渡し』の様子が130万回再生!!物議を醸す。
@foodiemunster @McDonald’s ♬ Jingle Bell Rock - Bobby Helms
この新しいマクドナルドの店舗がオープンされると、その受け渡しの様子がTikTokで話題になり、動画は130 万回以上、再生されるくらい物議を醸し出したのだ。
動画内で機械が淡々と仕事をこなす様子は、『これから、労働がロボットに奪われるんじゃ。』と人々の不安を掻き立ててしまうことに。自動化しただけなのに、こんなにもマイナスの物議を醸し出したのは、マクドナルドの誤算だろうか。ついには、現地ではデモを行う人まで、現れてしまったのだ。
自動化により『数百万人』の雇用が失われる!?荒れ狂うSNSでの賛否両論の声。
マクドナルドの『自動化のシステムの導入』に喜べない人たちがいるのは、アメリカの『ファーストフード賃金問題』や『雇用問題』があるからだ。
労働者の権利と最低賃金の引き上げを支持する人にとっては『マックのような大手が、店舗の利益ために自動化することで、もっと雇用の機会が減り、賃金が減る可能性がある。労働者は依然として必要であり、より良い待遇を受けなければならない』いう怒りの批判が多い。
しかし、最低賃金が上がれば上がるほど、企業はコスト削減を目指すようになってしまって、完全に裏目に出ている気もする。個人的には、一方的に企業へ求める問題というよりは、政治的な問題なんじゃね?と思うが、アメリカでは、企業にも社会的な責任を求める人たちが多いのだ。
しかし『自動システム導入で、さらに、低賃金の人を隠しているんじゃないか!』という声にかき消されつつあって、大いに荒れている。
↓自動化マックを批判したツイート。コメント欄が賛否両論。
This McDonalds is “fully automated” in the same way an automat or dumb waiter is fully automated: they’re designed to hide the (poorly paid) human labor and make it look like your food appears out of nowhere. https://t.co/C82KkkMTVV
— Paris Marx (@parismarx) December 23, 2022
自動システム化が進むと『人間いらない問題』は避けて通れない。
アメリカでは、ここ数年間の自動システム化により、1,000万の雇用が危険にさらされる可能性があると予測されていて、企業の自動化の流れは、誰にも止められないし、人類の文明の進化ともいえる。
AI技術によって、企業が進化するとともに、人間の生き方自体もその変化に対応していかないと、『人間が働かなくてもいい時代』にならずに『ほとんどの人間は職なし貧乏時代』に突入すると思う。人間が楽をするためのAI技術なのに。