今日は、アメリカでの『ユニクロ』の評価の闇。
ユニクロがアメリカで『輸入禁止』に追い込まれてたようだが、それに追い打ちをかけるように1週間前(2021.12.23)にバイデン大統領が『輸入禁止の厳しい法令』発表したとのことで、ユニクロだけじゃなく、日本のファッション業界に激震が入ったという。。
そーいや、サンフランシスコのユニクロも撤退してたな。ユニクロは、アメリカで取引できなくなるのか?何かヤバい匂いがするということで調べてみました。
ユニクロ『輸入禁止措置』に違反!!アメリカに差し止めされていた。
去年2021年1月にユニクロの『男性物の綿製のシャツ』の製品が、ロサンゼルス港で輸入を差し止めされていたのだ。理由は、『強制労働問題のある新疆ウイグル自治区で生産された綿』だったから。
差し止めされたユニクロ側は、『その商品の縫製は中国の工場だけど、生産は中国以外の国だ。』と主張しているが、アメリカ側は『証拠不十分。』として訴えを退けたのだ。
注目したい点は、差し止めされたのは、ユニクロの製品全部ではなくて『男性物の綿製のシャツ』ということ。製品すべてに細かいチェックが入っていたのだろうか。そして、そこまで厳しいと思ってなかったユニクロの対応が却下されたと言う感じか。
『強制労働』に厳しいアメリカの対応。
1週間前の2021.12月23日、バイデン大統領が正式に署名をし、ウイグルからのアメリカへの輸入を禁止する法律が成立し、今後『新疆ウイグル自治区からの輸入は全面的に禁止。』になったという。法律は2022年6月から発効される。
今までも、中国の新疆ウイグル自治区で強制労働の問題があるとして、ウイグルで作られた製品の輸入を禁じる厳しい措置取ってきたアメリカだが、今回の署名で法律が成立し、ますます厳しくなる。
ちなみに、中国各地でウイグル人の強制労働を下請けのサプライチェーンを使っている主要企業として発表されたのが『立製作所、ジャパンディスプレイ、三菱電機、ミツミ電機、任天堂、パナソニック、ソニー、TDK、東芝、ユニクロ、シャープ、無印良品』の12社だったらしい。
中国が反論『いじめだ!!陰謀だ!!』
一方、アメリカのそんな対応に、中国政府は『ウイグル自治区での強制労働の事実はない。アメリカのやり方はいじめそのものだ!!!!!』とキレている。
うーん。。『強制労働の事実はない』といっているが、、、色々出ちゃってるし、、個人的に中国政府って、北朝鮮と同じ何か違和感を感じるんだよなぁ。。。
『ウイグル族の強制労働問題』は本当なのか??
そもそも、ウイグル族の強制労働問題』は本当なのか??日本だと、この問題を大きく取り上げているところが少なかったんだが、見つけた↑では、日本に住むウイグル族の家族がインタビューで答えている。
中国政府がいう『職業訓練所(再教育キャンプ)』には、多くのウイグルの人たちが集められ『教育』を行なっているというが、本当のところは、中国政府が民族同化を目的に運営する為のウイグル人強制収容所で、人権も給料もなく、無理矢理働かされているというのだ。
ユニクロの『倫理観』はどうなっているのか?
ユニクロは、アメリカと中国の狭間で『中立な立場』を取っているようだが、実際のユニクロの『労働問題』に対する考えはどうなのか?と調べてみると、以前、NGOの団体に『ユニクロの中国の下請け工場の労働環境に問題がある』と指摘されて、答えている↑の動画がある。
ユニクロの労働環境に問題の指摘に対して『そんな事実があったとは知らなかった。びっくりで残念だ』と答たえたユニクロの社長。
今まで何年もアパレルに携わってきた人が、何も知らない一般人みたいな感想を言うこと自体が『こういう問題にあまり真剣に取り組んでこなかったんだなぁ。。』あまり興味がなかったんだろうなぁ。と個人的に感じたな。
撤廃する日本企業!!『アメリカの消費者との意識のズレ』
まー結論的に、アメリカでの『ユニクロ』は、今いろんな問題を抱え、苦戦しているということになるのだが、、無印にしても、ユニクロにしても、アメリカでイマイチな感じなのは、消費者の意識の差に気づけないからじゃないからだろうか?と思う。また、現地の日本人にとってはウケがいいが、日本人は日本での値段を知っているのでなぁ。アメリカのユニクロ高いんだよなぁ。。日本に帰ったとき買うわ。となってしまう。
アメリカ人と買い物すると『100均とか、安すぎる店には絶対行かん。その労働の下に犠牲になっている人がいるから。』とか『フェイクミートしか買わん。普通の肉より不味いけど応援したいから。』といって、自分の倫理観で店を決める人が多いことに気づく。
『いいものを安く』買うことに命を懸けている私からしたら、かなり衝撃だったが『なんか最後には自分に回ってくるんだな。。』という気がしてきて、アメリカの消費意識が日本よりも先言ってるんじゃねーかと言う気持ちになってきたのだ。
そして、もしかしたらこの意識のズレって『アメリカ』で成功させるためには、これからの時代、必須なものなんじゃなかろうかと世の中の流れを見てそう思ってきた。企業は、ちゃんと自分のなりの『倫理観』を持ってなければ、遅かれ早かれ窮地に立たされ、中途半端に露頭に迷うのではないかと思う。アメリカでのユニクロの今の立ち位置のように。。
無印とアメリカのズレも見てね↓