アメリカ

アメリカ『ボランティア精神&参加率』が高いのはなぜ?理由を探りに潜入してきた。

8月 4, 2021

突然ですが、アメリカは『ボランティア』が盛んでございます。『ボランティア世界ランキング』ちゅーのがって、アメリカは堂々の1位で、日本は最下位。うーむ。( ´_J`)

なんで、同じ先進国でこんなに『ボランティア格差』が広がってしまっているのか?ということが、気になりすぎて昼寝ができない体になってしまったので『こりゃいかん』と思い、体を張って『アメリカのボランティア』に参加して考えてみることにしました。考えるよりまず体験だっ!(←頭より、体が先に動くタイプの暇人)

BOO
今回のボランティアは『まちの掃除』編であります。

いざ!『まち掃除』ボランティ会場へ!!(゚∀゚)

コロナ以来、ポートランドのダウンタウン(市内)を中心に治安とが悪くなってしまい、以前よりもゴミで溢れている状況で、街がきったねー。状態なのだ。ポートランド市がクリーンにするのもすげーお金がかかるし、街の汚さの清掃掃除が追いつかないんだそう。

そんな中で、『ポートランド市民が自発的に自分の街をクリーン(掃除)にしよう』というボランティアをTVで知って、わたしも参加することにした。(←運動不足だしね。)

BOO
ということで、ボランティア会場に朝の8時ごろに行ってみる。

でボランティア会場に行ってみると、すでに人の行列が。時間ぴったりに行ったのに結構人がいる。すげ。

BOO
早朝なのにもかかわらず、ボランティアする人の多さにビビる。


私も、その行列野の先に何があるかはわからないが、とりあえず並んでみる。多分、ボランティアする人の列であろう。(←得意のじゃじゃ馬根性)

『ゴミ拾い掃除の用具』を貸してもらう!

で、行き着く先にあったのは『掃除用のT-シャツ』だった。そのT-シャツには『ポートランドの交通機関の会社(TRY MET)』のマークが書かれていたので、今回のボランティアの主催者は、ポートランドのバスや電車でおなじみの『TRY MET(トライメット)』だということが判明した。

BOO
アメリカのボランティアは、現地の大手会社が主催していることが多いよ。

で、新品のオリジナルTーシャツもゲットして、手袋や蛍光ジャケットを着込む。

BOO
アメリカのボランティアって、いたせり尽せりだな。

そして、掃除用のゴミ袋と、

ゴミを楽勝につかむ『ゴミキャッチャー』も手に入れてこれで用意は万全だ。

BOO
このゴミキャッチャーまじで便利。手が全く汚れない。


[ 落ちている注射器を発見したら、ここに連絡してくれとの紙。 ]

そして、ボランティアのスタッフがゴミを拾うための要注意事項を説明してくれた。『動物の死体』『注射器』『自然のもの』『うんこ』『プロペインタンク』『ホームレスさんの私物』『未知なる液体』などは拾わないように!!!!!と厳重に注意される。

特に、『落ちている注射器』を発見した時は、絶対に拾わず、この電話番号にすぐに電話してくれ。後で回収に行くとのことをいわれた。日本では『注射器』が道端に落ちていることなんて稀なんだが、アメリカだとかなり見かけるんだよな。アメリカの闇である。アメリカ怖いわー。

BOO
落ちている注射器に絶対触れないこと!!これはゴミ拾いの常識というか、、アメリカの常識であります。( ³з³)

いざ!ゴミ拾い開始っ!!!


早速、ゴミを拾っていくんだが、、ボランティアの人が固まっているところは、すでにゴミ一つ落ちてなかったので、もう少し遠くの方にいってゴミを探しの旅に出かけることにした。

BOO
しかたがない。ゴミがないので、ちょっとゴミ拾いの遠出にいくか。

ゴミはどこだー。普段ゴミに目もくれてないので、探すとなると結構ないな。ゴミキャッチャーの便利さに目覚め、無駄にカチャカチャやりながらゴミを追う。

BOO
お、あった。マスクの落とし物というゴミだ。

さすが時はコロナだけあるな。今回1番多かったゴミが『使い捨てられたマスク』であった。あとはタバコの吸殻とか、ジャンクフードの紙袋とかカップとか。

で3時間後にもとの場所に戻ると、すでにボランティアの人たちが拾い終わったゴミたちが回収されていた。わたしもここに拾ったゴミを置いて終わりだ。実際3時間と書かれていたが、自分の気分次第でいつでも帰れるようだ。

BOO
知らなくてゴミ拾いきっちり3時間くらいやってしまったが、次は2時間くらいでいいかもな。

アメリカ人にある『ノブレス・オブリージュ』の精神

後からアメリカ人のボランティアの参加者たちに『ボランティアの参加』について聞いたら、アメリカ人は小さい頃から『ボランティア活動』というのが身近にあり、日常的なことで全然特別なことではないそうだ。

で、なんでアメリカ人はこんなにもボランティア活動が身近にあって、ボランティア精神が強いのかは『ノブレス・オブリージュ』という考え方がアメリカ人たちの中に根強いているというのだ。

ノブレス・オブリージュとは、『多く与えられた者は、多く求められ、多く任された者は、さらに多く要求される。』

という精神だ。いろんな解釈ができるが、この『ノブレス・オブリージュ』が、このアメリカ人の『(助けられる)力を持った人は、惜しみなく助けが必要な人に手を差し伸べる』という行動につながっていて、ボランティア精神の強さに繋がっているのかもなと思った。これはフランス語らしいが、聖書の中でも同じものがあるらしい。

日本だと『人に迷惑をかけないように生きる』という精神があり、他人を助けることも、人に助けを求めることもあまりしないが、アメリカだと『それがたとえ他人でも困っているなら誰でも助ける。』という考え方の違いが、ボランティア精神の格差を産んでいるのかもしれないと思った。

ボランティアをすると『幸せな気持ち』になる。

今回、アメリカでボランティアをして感じたのは、来たからには絶対やらなければいけない的な締め付けがなく、疲れたら帰ってもいいゆる〜い感じでかなりよかったなぁ。と思う。そんな中で、ボランティアの人たちの参加者は、すごいパワーがある老若男女たちで、なぜかみんな楽しそうで終始ニコニコしていた。

わたしは、ぶっちゃけボランティアってお金もらえないのになんでするんだろう?と考えていて、『人がお金以外の目的で活動する意味』を考えたんだが、ボランティアしている人たちのなんか幸せそうな顔をみて、

BOO
金はもらえないが、それよりもボランティアすることで、なんか幸せな気持ちになれるからボランティアするかもな。

と思った。そして、時はコロナ。人とのつながりを求めてボランティアをしてる人もいるかもしれない。コロナがすっかり時代を働き方を変えてしまったので、もしかして人の働く意味も、お金を稼ぐ意味も、人の時間の使い方も、幸せの価値観も少しづつ変わっていくのかもしれないと深く考えてしまって、お昼寝どころか夜も眠れなくなった結果でありました。(←ただの筋肉痛で寝れないだけだったりする。)

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