ポートランドに住んでいると今だに発見がある。
『朝活!目標!コスパ命』系の本が好きで読み漁っていたのだが、ポートランダー友人たちとつるんでると『目的しかない私の人生。。これでいいのか?』という気分になってきたのだ。
金にならないことをしまくる『ポートランダー』
ポートランダーは頭がおかしい。
変なものを作り続ける人、日中から公園でぼーとする人、コアすぎる趣味に没頭する人。将来なんの役に立ちそうもないことに時間をかけている人たちがゴロゴロいる。
多分、日本であったら『ホームレス』の部類に入るだろう。いや、日本のホームレスだってこんなにムダなことをしている人は稀なんじゃないかと思ってきた。
『目的やコスパ』で生きる現代人のリスク。
今考えると『楽しそうだからやる。』そんな理由だけで、物事をはじめれなくなったのはコスパの本を読み漁ってからだ。コスパ脳になると、何に対してもリスクの面が先に見えてしまい動けなくなっていった。
あれほど、やりたいことだらけでワクワクしていた自分が嘘のように、何もやりたくないし、誰とも関わりたくない。全てにおいてやる気がないという鬱状態に入っていったのだ。
無駄なことに隠れている『心の豊かさ』
何もできない私は、ポートランドの友人たちに攻撃しまくった。『なんで意味のないものを作ってるのか?金にならんぞ。』と。今考えたら、絶交したいくらい嫌な奴である。
そしたら『お前はコスパや目的ばかりに囚われて、心の豊かさを忘れている』という謎の返事が返ってきたのだ。
今だに消化できない自分もいる。しかし、目標やコスパだけに囚われてからというもの、達成しないことに常にイライラしていた自分は、幸せでないということは明確だったし、うぐっと言葉に詰まるしかなかった。
一番、無駄なことは『コスパばかりに囚われて本当にやりたいことやらないこと。』
コスパや目的ばかりに気を取られて、結果ばかり求めてしてしまう私は果たして幸せなんだろうか?
やりたいことは、目的じゃなくて『その過程』を楽しめるかで決めた方がずっと幸せになれるんじゃないのか?とポートランダーを見て感じてきた。
『無駄になるかもしれない。でも心からやりたい。』と思ったことをやることが人生を豊かにする最強のコスパであり、一周回ってポートランダーたちは、実は最強のコスパ集団なのかもしれないと本気で思ったりする近頃だ。