アメリカ

アメリカで『どっちの性器』を持った人に出会った話。

5月 6, 2024

書こうかと迷ったのだが、ずっと心に残っている『どっちの性器を持ったアメリカ人(Sさん)』に出会った話を書こう。

かなりプライベートなので迷ったが、Sさんとの出会いで私の価値観はぶっ壊されたので共有したい。

BOO
この人との出会いは、今まで日本で学んできたことがなんだったのかと思うくらい出会いだった。

出会いは突然に!!『友達の友達』だった。

Sさんとの出会いは8年前。共通の友達の友達という感じで出会った。

Sさんは女性とも男性とも判断つかないちょっと変わった名前だったが、見た目は小柄な男性という感じで私は勝手に男だと思って接していた。Sさんも気に留めていなかった。

Sさんはニコニコよく喋り、誰からでも好かれるようなキャラ。Sさんがいるだけでパァと周りが明るくなるような魅力を持っていた。

Sさんらしい1番のエピソードは、友達の誕生日に箱に『現金』を入れてプレゼントしてきたことだ。20ドルが数枚入っていた。その羽振りの良さにガメツイ私はすぐに友達になろうと決心した。

BOO
S氏は、誰とでも仲良くなるタイプ。そして、気前が半端なくいい。

急なタイミングで『上半身』をみんなに披露し始める。

当時もポートランドでクソニートだった私は、共通の友達同士でよく遊んでいた。

Sさんが『最近引っ越したんだよ!』というので、女性3名(私を含む)男2名で彼の家に遊びに行くことになった。中に入って、オレンジジュースを飲み、お互い身のない会話をしていたのだけは覚えている。

しかし、Sさんは『おっぱいがあったんだよー。』と突然、上半身を脱ぎ出した。Sさんは突拍子もないところもあるので、多分なんかの話で盛り上がってたんだと思う。

私はその時、別の友達と話していて、どういう意図でSさんがおっぱいを見せる状況になったのかは今でも謎だ。覚えているのはSさんが得意げな顔をしていたことだけだ。

BOO
私を含む友人たちは、Sさんの胸に釘付けだった。

『胸に手術の跡』があってどちらの性器もついている。

Sさんの胸には手術した跡があった。くっきりと『Yの字』的な?縫った跡があった。

おっぱいがあったということは『Sさんは元女性だったのかい?』と思いきや、どちらの性器もある。という発言。私の英語力が乏しくてまた大きな間違いをしているんじゃないかと何度も聞き返したのだがS氏さんはどちらの性器もついているタイプの『インターセックス』だということを教えてくれた。

BOO
その時まで『インターセックス』という言葉すら知らなかった私。英語の聞き間違いかと動揺した。

さすがに我々は『性器も見せてくれ。』とも言えなかったが、『恋愛対象はどっちなんだ!?』と聞きまくる友人に対して、Sさんは『好きになった人が好きです』という感じといつも通りペラペラ喋っていた。

『いかに自分の視野が狭いのか。』井の中の蛙だった。

私の育った世界はあまりにも狭すぎた。

田舎中でも『みんなと同じが正義!』という価値観で育った私は、Sさんの堂々として誇らしげな姿が信じられなかった。むしろ見てはいけないものを見てしまった感じだ。

Sさんの『人と違っても気にしない。誰にも認められなくてもいい態度』は私からしたら新鮮でしかなかった。

今まで人に認められないと自分という存在が消えるんじゃないかとヒヤヒヤしながら生きてきたのだが、誰の評価もいらない絶対的な自信のSさんの姿を見て『逆だな。』と初めて感じたのだ。

今もうっかりすると人の顔色ばかり伺っているし、田舎の洗脳はなかなか取れない。しかしSさんの姿を時々を思い出して『かっこいい人だったなぁ。』と思い出すことが何度もある。

BOO
自分で自分の価値を作っている人に初めて出会った瞬間だった。

アメリカでふらつく『暇人ブー』

2012年にひとりで渡米。日本のブラック企業を辞める。アメリカでエンジニアになるが現在クソニート。フルタイムで働かない生活を送る。 変人の街、ポートランドで全力で暇をつぶす生活をお届けします。 プロフィールはこちら

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