正月早々、マットレスを買い変えたのだが、IKEA(イケア)での思わぬ試練があった。
アメリカにいると『IKEA(イケア)嫌い』の人が結構いるので謎だったのだが、理由がわかったので私の体験談から嫌いになった理由を書こうと思う。
マットレスを買うために『イケア』に潜入。
家具といえばIKEAだろう。
この発想になるのは、紛れもない『IKEA信者』だ。
家からすげー遠いのに、家具界のディズニーランドという位置付けに『ホットドックも食べよう!』と前日からワクワクしていいて、気づけはベットコーナーにいた。
IKEAのマットレスをついに決めるが、、
人の目が多いにも関わらず『私はここでマットレスを買うんだ。』という絶対的な自信から、マットレスを見つけては『ためし寝』しまくっていた。
店員から怪しまれて『なんかあったら呼んでね?(無駄にゴロゴロしてんじゃねーよ。)』という無言の圧力にもめげず『今日はいつもの自分と違うんだぞ。』という謎の自信で満ち溢れていた。
在庫がない!!『在庫のある日に再来店することに。。』
今日の私は何かが違った。いつもは値段に怯えるクソニートの位置付けなのだが、今日だけは、自信に満ち溢れた石油王だ。判断力も凄まじい。
いつもとは違う石油王の風貌に、神様が迷いに迷ったのかもしれない。まさかの入荷切れだったのだが、マットレスの寝心地が気に入ったので、来週また来ることにした。
結局、指定された日に行っても在庫がなく、何度も往復するハメに。。
そして、また次の月曜日にIKEAに再来店した。気分は2度目のディズニーランドだ。しかも購買意欲は120%の石油王だ。
長ーい通路を早歩きで歩き、ベットコーナーに直行しながらも店員がいないので、やっと見つけた店員のおにーちゃんを探して声をかけた。この時点で、長い通路2往復ぐらいしていたと思う。
私の購買意欲は、店員のにーちゃんと会話するたびに削がれいった。
気づくと石油王からクソニートに戻っていて、何もかもめんどくさくなってしまった。『ああ、なんかめんどくさい。。送料も高い上に、でっかいマットレス背負って、IKEAの長い通路ウロウロはヤバい。クソめんどいから買うのやめよ。』と魔法が解けていったのだ。
そういうと、慌てて店員のにーちゃんがなんかゴニョゴニョ言っていたが、私にはもう英語を聞く力さえ残ってなかった。もう、IKEAに振り回されたくない。これからもいろんな試練が残ってそうなので、早めに辞退しよう。うんうん。そうだ。そうだ。と納得していた。
私はIKEAで『囚われたネズミ』になっていた。
私は家具屋のディズニーランドに来たはずだったが、『迷路に迷ってムダに消耗したネズミ』になっていたのだ。
IKEAの無駄に長ーい通路を2往復した後、倉庫にいきマットレスをかつぐ体力までは残っていなかった。
今までは、IKEAの巨大な施設を順番通りに回るというコンセプトにワクワクしていたが、いざ、購買意欲だけはある迷えるネズミになってみると『労働が凄まじい』ということに気づいた。物がデカければデカいほどやばい。
体力のある若者はいいが、お年寄りやら、足が不自由な人はかなり大変だろうなと思うし、スタッフも手伝えるくらい人数もいないし、そもそも在庫すら把握していないのが辛いところで、年配の人たちがIKEAを毛嫌いしている理由がわかってしまった。