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ニトリがアメリカ海外進出に失敗した理由!!『引っ越し癖』だった話。

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  アメリカに進出していた『ニトリ』がいつの間にか撤退していた。

なんか最近、異様に日本企業のアメリカ撤退が目につくなぁ。。ということで、今日はいつの間にか撤退していたアメリカの『ニトリ』について調べてみました。

BOO
アメリカ進出で成功しているのは『くら寿司』ぐらいしか思い出せん。

アメリカ進出!!ニトリ目標は10年で100店舗だった。


ニトリがアメリカに進出したのは、今から10年前の2013年の10月。

『ニトリ』から『Aki-Home』と言う名前を変えて、カリフォルニア州フラートンとタスティンの2つのロケーションにオープンさせた。

当時は相当な広さを確保していて、日本クオリティーを見せつけてやろうと『ニトリ』も意気込み『10年で100店舗の拡大』を掲げていた。

BOO
どっちも私が昔住んでいた場所だが、日本人が多く便利な場所だった。




アメリカで人気を誇る『イケア』に苦戦。


アメリカ初進出後、ニトリは思いのほか『イケアの人気ぶり』に苦戦していた。

アメリカでは『イケア』の人気は絶大だ。引っ越しが多いアメリカ人は、引っ越しするたびに『安くておしゃれなイケア』で家具を揃える。イケアの組み立ては面倒だが、元々DIYが得意なアメリカ人たちはそれほど苦にもならない。

そんな中で『ニトリ』は、アメリカでの立ち位置を見つけられずにいたのだ。日本クオリティーと手頃な価格。それを売りにしたって、イケアの安さやブランドには敵わなかった。

BOO
引っ越しまくるアメリカ人は、新品家具でなくてもいいし、使い捨のようなクソ家具でも気にならない人が多い。

そして、閉店。実際の声は『品質がわるい』『最悪のカスタマーサービス』




その結果、ニトリは2023年4月までに米国事業から撤退するを発表。アメリカでニトリが敗北の決め手になった原因はなんなのか?

アメリカの『Aki-Home Fullerton』のグーグル評価は、『品質が悪い』『高すぎる』という声がチラホラあった。グーグル評価の一部の声↓
グーグルレビュー1
非常にモダンな家具と装飾がたくさん。店内は広く店員さんも強引ではありませんが、物によっては割高です。

グーグルレビュー2
以前は家庭用品を探すのに最適な場所でしたが、この場所は現在家具に焦点を当てています。家庭用品(調理器具、家庭用品など)が必要な場合は、チノ店またはタスティン店お勧めします。

グーグルレビュー3
送料が高い。 Aki Homeには、手頃な価格の家庭用品があるが、ソファーをオンラインで$ 399で注文しようとしたところ、送料は$ 300だった。

グーグルレビュー3
大好きなお店。低価格で素晴らしいものが多い。Aki Homeがどうやってお金を稼いでいるのかわからない。

好きな人と嫌いな人に別れると言う感じの評価だ。日本クオリティーはいつでも絶賛されるというのに、品質が悪いと言うレビューはちょっと気になる。イケアと比べると値段も安くもなく、品質もそこまでということか。。

BOO
安さも品質も、業界の中で目立って抜きに出る強さがなかったことが敗北だと思う。『まーそこそこ家具屋』の立ち位置になってしまったようだ。



結論:アメリカ人の『引っ越し癖』が追い討ちをかけた。


日本人の私からすると、ニトリの店がアメリカにあるのは嬉しい。

しかし、アメリカ人からするとそーでもなかったようだ。家具屋から最後あたりには、便利なキッチングッズにも力を入れたようだが、便利グッズは100均でも買えるし、アメリカには『ダイソー』が進出してしているのでやはり苦戦だったのだろうと思う。

ぶっちゃけ、アメリカ人と日本人の家具に対するニーズの違いが大きかったの原因じゃないかと思う。

家具は新品にこだわる日本人が多いのに対して、引っ越しをしまくるアメリカ人にとって、『すぐにまた引っ越しするから使い捨て感覚のイケアような家具でいい。』『中古家具に抵抗がなく道端で拾ったりする』という日本人にはない性質が、ニトリの『お、ねだん以上。』のクオリティーについていけなかったのだと思う。

また、ニトリいわく『トランプ政権時に中国、ASEANからの関税率が1000%になったことがやばかった』と言っている通り、やっぱりイケアには安さでは敵わなかったのか。

BOO
引っ越ししまくるアメリカ人にとって『お、ねだん以上。』のクオリティーは求めてなかった結果なのか。
これを書いた人
boo
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