アメリカの子育てで賛否両論になっている育児方針がある。
それが、子供に『NOと言わない』怒らない子育てだ。
子供に怒ることは躾で必要なことだと思うんだが、、もし子供の言うことを全部YESと言っていたら、『スシローぺろぺろ事件』の子供のような感じになると思うんだけど。。。ちゃんと育つんだろうか。。

アメリカで賛否両論!!『Yes Parenting』の教育方式
今、アメリカで話題になっている『Yes Parenting』とは、子供の要求に自動的にノーと言う前に、選択肢について考えさせ、子供に自立心を身に付けさせるというものだ。別名『ポジティブ ペアレンティング』『ピースフル ペアレンティング』ともいう。
実際に『Yes Parenting』を実践した母親によると、以下のような感じで子育てをする。

2人の男の子を持つママが『Yes Parenting』をするきっかけになったのは?
実際に『Yes Parenting』を実践し、提唱者になったイギリスに住むBeaさんは、一般的なごく普通家庭の母親が教師で、兄と妹と共に育ったという。
ただ、彼女は、苦戦する自分の子育ての中で『子供をコントロールしたくない』と言う思いに気づき、ポジティブな子育てができないものかとネットで探し始めたという。
それが、NOと言わない子育て『Yes Parenting』をするきっかけとなる。

過剰な『YES』でやっぱり後悔し始めることも。。
Beaさんは、『Yes Parenting』の子育てをすると決めてから、子供たちの言うことに全てYESと言ってきた。
しかし、それは間違いだったと認めてもいる。過去に、子供たちがシリアルの代わりにアイスを食べ、夕食の前にはお菓子でお腹がいっぱいになり食べれなくなり過食症ぎみになったことも。
そして、子供たちは、就寝時間を設定しなくなり、何時間も漫画を見ていたため、Beaさんは2ヶ月後に『私は大きな間違いを犯したのではないか?』という思いをする。
3ヶ月後、子供たちがアイスを食べず、フルーツを求めるように!!
しかし、子供たちを信頼し続けた結果、なんと子供たちは、朝食にアイスクリームをもう食べたくないと判断し、今では、フルーツやヨーグルトを求めるようになったという。
Beaさんが言うには、『私の息子たちは、今ではすっかり、食べ物に対して非常に健康的な態度をとっています。どちらも食べ過ぎません。』と言う。

しかし、全部に『YES』と言うのは不可能に近い。
『Yes Parenting』を提唱するBeaさんだが、もちろん場合によってはNOと言わないといけないこともある。
例えば、子供たちが『車を運転したい。』『ワニを買いたい』『お酒を飲みたい』『崖の淵で自転車に乗りたい』など、危険をともなったり、法律に違反していたら必ずNOという。
しかし、Beaさんは、頭ごなしにNOというのではなく、彼らに現実的なリスクを考えさせて、彼たちに不可能だという判断を導かせるという方針をとっている。

賛否両論がある『ただの怠慢なのではないか?』
この『Yes Parenting』の育児方式は、賛否両論ある。かなり批判されているのも事実だ。
Beaさんの『Yes Parenting』がうまくいったのは、元々自分で学ぶ力がある子供たちだったじゃないの?という声もあったり、なんでもYESというのは、子供の自立心以前に『自分はなんでも思い通りにできる』という勘違いを作ってしまうリスクの懸念も多い。
そして、親が子供の言うこと全てに『YES』をいうことは、『NO』というより難しいことだと思う。親としてはハラハラドキドキでみてられない気がする。周りの目も怖いし。
個人的な意見は『言葉よりも失敗させてみて学ぶこと』や『自分で考えさせる』というのはいいと思うが、やりすぎはなんでも良くないんじゃないかと思う。
