アメリカに住み始めて、早いもので7ヶ月強が経過しました。渡米してから現在までの期間、英語は上達しないものの、生活自体には慣れてきた。そんな私に一つの限界が訪れました。それが2歳児娘との密着生活です。
実は渡米当初、無料の語学教室(ESL)の検討をきっかけに、短時間でも定期的に託児が出来ないかと考え、色々と託児先を調べてみた私。が、しかし、その際は結局見送りに…。理由はいくつかありましたが、最大の理由が、
ということ。年齢だったり、施設のタイプだったり、預ける頻度だったりで、勿論費用は変わりますが、それにしても高い。(いや、日本が安いのか?)
この時、至った結論としては、「毎日子連れでカフェやらランチやら気晴らしで行ったとしても、託児料金よりも安い。だったら、アメリカ滞在中は割り切って四六時中一緒に過ごそうではないか!」でした。
今まで母子密着生活が順調だったわけ。
上記の方針のもと、まずはネットで居住地近郊の情報を収集。ボランティアの方が運営している外国人ママの集いの存在を知り、参加できるか駄目元で突撃しました。渡米して、まだ一ヶ月も経っていなく、公共交通機関の乗り方も満足じゃない中、必死でした…。
2歳児を連れた右も左も分からない日本人母に対して、ボランティアの方々は優しく迎え入れてくれました。そして、更にそこには他にも日本人が!そこで日本人母&妊婦さんの為のグループを知ることが出来、娘の遊び相手も見つけることができたのです。
そこからは、その集いだけではなく、お友達になった日本人親子と遊んだり、公園に行ってみたり、図書館でやる子供向けのイベントに顔を出したりと、それなりに充実したアメリカ育児生活を送っていました。
母子密着生活の限界
「この調子なら帰国までやっていけそうだぞ!!」と日々を過ごしていたのですが、夏が盛りを過ぎたころから、少し雲行きが怪しくなってきたのです。
第一の変化は、娘共々仲が良かった親子二組が帰国&引っ越しでお別れをすることにっ!子供同士の年齢が近かったこともあり、私と娘にとって大きな事件&喪失でした。
そして第二の変化は娘の成長です。娘が成長するにつれて、今まで行っていた図書館のベビー&トドラー(Todller:だいたい1歳半~2歳半くらい)向けのストーリータイム(story time:絵本の読み聞かせ会。
印象としては日本よりも、楽器を使ったりで賑やかで楽しいかったのだが、参加者いつの間にか年下ばかりに。公園に行っても1歳代くらいの子ばかりで、昼くらいには帰宅してお昼寝タイムになってしまい、昼過ぎには閑散とした状態に。
で、娘と同じ年頃の子たちはどこへ行ってしまったのか?と不思議に思っていたら
実は娘と同じ子達は、プリスクールに行き始めていた。今までよりも同年代の子と遊ぶ機会が減った娘。子供も2歳半を過ぎるとだいぶ上手に友達と遊べるようになってくるため、今までは公園で友達と遊んでいる娘を少し離れたところから微笑ましく眺め、危ない時だけフォローするだけで良かった私。例えるなら、野球部部活のベンチで見守るマネージャー的な。
それが、遊び相手が居なくなった今は、全ての遊びに駆り出される始末。のんびり座っていた日には「コラァツ!何、さぼっとんじゃ、ボケェ!」という勢いで責め立てられます。完全にレギュラーでピッチ出てます。なんなら、部員9名の弱小野球部で故障してもフルに出ざるを得ない状態。
そうだ!私も『プリスクール』に行かせよう☆(JR東海の観光フレーズ調で)
必然的に私の体力・精神力は消耗され、日々、眉間の皺もその深度を増していく、そんな日々が続きました。そして、限界を迎えつつあった私に、ある思いが。
ところで、アメリカにおいて託児をする場合の選択肢はどのようなものがあるのでしょうか。何から手を付ければ良いんだ?!とネットで色々検索すると、こんなサイトを見つけました。
このサイトはバークレー近郊&サンフランシスコの親御さん向けの情報サイトです。今回の場合は託児所を探したかったので、「Find Daycares & Preschools」というページにて検索。探したい地域や子供の月齢などを入力して、施設の検索をすることが出来ます。
ここで、子供の預け先について。今回、私は『デイケア』と『プリスクール』を検討しました。正確ではないものの、預け先を探していて情報を見ていた感覚としては、デイケアは日本でいう保育所、プリスクールは幼稚園という印象です。
デイケアは低月齢から受け入れOKで保育がメイン。プリスクールはお勉強要素も取り入れつつ…といったところでしょうか。ただ、プリスクールも規模の大小は様々で、自宅を使ってやっているような限りなくデイケアに近いプリスクールもあったり、定員が100人以上のところもあったり、教育方針も各施設でバラバラです。
プリスクールはデイケアよりも受け入れる月齢が上な所が多いため、入園の必須項目にトイレトレーニングが完了していることを挙げている施設が多いです。他に娘の月齢での選択肢としては、ベビーシッターという方法もありましたが、今回は娘が同年代の子と遊ぶという目的もあった為、候補には上がりませんでした。
ちなみに、幼稚園=キンダーガーデンという風に認識している方も居るかもしれません(事実私もそうだった)が、キンダーガーデンは日本でいう幼稚園年長に相当します。そして、キンダーガーデンは小学校の附属施設であり、イメージとしては小学校0年生という捉え方が正しいかもしれません。
プリスクールに行っていない子も、キンダーガーデンではほぼ全ての子供が通います。その大きな理由は無料だから。そう、無料なんです!この無料がどんなに素晴らしいかは、プリスクールやデイケアの費用を知ると十二分に感じられることでしょう…。
託児費用の限界。
高い高いといっている託児費用ですが、具体的においくらなのか。プリスクールの場合は、その多くが私立になります。そうした施設の場合、仮に朝から夕方まで週5で預けた場合、$1,500~2,000/月といったところが相場です。
イメージがしにくいですね。円換算すると、
吐血ものです。参考までに、日本の大卒での平均初任給は¥199,600だそうですよ。(厚生労働省「平成24年賃金構造基本統計調査結果(初任給)」より)
勿論、半日コースなんかもありますが、週5で朝から昼までコースだと相場は$900~1,300/月といったところでしょうか。ちなみに、この他に入園に際しても別途料金が必要です。
給与と託児費用を天秤にかけると「働く意味が・・・?」となるかもしれませんが、「子供の預かり代」というよりも「教育費」という観点込での捉え方かもしれません。これから積み重ねるキャリアを考えるとプリスクール期間は数年ですしね。そもそもお金だけが目的で仕事しているわけじゃない人も大勢いるでしょうし。
次回は、別に働いているわけでもないけれども、『預けたい。でも費用が!』と悶々とした結果、私が選択した道をご紹介します。