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『ペプシ事件の真相』死者も当選者も続出!!キャンペーンの結末。

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  ペプシのキャンペーンのせいで、死亡事件にも発展したアリエナイ事件を知ってるだろうか?

たった数百円のペプシごときで、当時は死者5人、負傷者数十人を出す大暴動を出したと言うのだから、想像がつかない。

BOO
今日は、ペプシのずさんなマーケティングが引き起こした事件を調べてみた。

ペプシ『約2億4000万円』のキャンペーンを発表。


今から30年前の1992年、ペプシはフィリピン進出として、瓶のフタ(王冠)の裏に書いてある番号が当たれば、1等約480万円(100万ペソ)が当たるというキャンペーンを打ち出した。

BOO
当時でいう100万ペソは、豪邸が買える値段だったそうだ。




そんな、太っ腹なキャンペーンにフィリピンの人たちは、ペプシを買いまくり、キャンペーンは大成功を収めることになる。

当時のペプシの月間売上高は 1,000 万ドルだったが、 1,400 万ドルに倍増。市場シェアは 19.4% から 24.9% にまで増加したそうだ。

BOO
通常の売上よりも遥かに上をいく。キャンペーンは大成功に思えた。



キャンペーンは大成功!!しかーし『一等349の当選者』が続出する。


当選番号は、毎晩テレビで発表され、着々と1等から下の 51,000 の賞品が引き換えられていたが、、1等に関しては、なんと大量の購入者が「1等が当たった!」とペプシコに殺到!!

BOO
おいおい。まさかの一等番号、ミスプリントかよ。




当選番号が 349であると発表したその日から1等が当たった!!という人が大量に現れ、事態は騒然。

ペプシが慌てて調べてみると、なんと、80万個の通常のボトル ​​キャップに1等番号 349 が印刷されていたのだ。

BOO
やべーよ。。やべーよ。どうしたらそんなことになるんだ。。

そして、『俺が1等当選者だ!!』と名乗るフィリピン人がペプシの瓶詰め工場に殺到。そんな事態にペプシは当初、間違って印刷されたキャップには『セキュリティ コード』がないので引き換えられないと回答。



納得いかない当選者が暴動!!死者がでる事態に。


しかし、『なんだ。ミスプリントかよ。』と言って、引き下がる国民性ではなかった。

納得できないフィリピン人たちが多くいて、そんな事態にペプシは、『すまんかったお詫び』として、誤って印刷されたボトル キャップの全員に500 ペソ (18 ドル) を提供すると約束。

BOO
ぬか喜び者全員に、$18( 2000円)配っても、ペプシ側は2 億 4000 万ペソの出費になる。間違ったペプシが悪いがちょっと気の毒だな。

しかーし、こんな取引に納得する国民性でもなかった。。




納得がいかず、多くの怒り狂った 349のボトル ​​キャップの一部の所有者は、マニラ中の政府の建物とペプシのマニラ支社前で抗議活動を開始。当時のニュース映像には、集まった抗議者がデモを起こしている様子が映っている。

この抗議活動は、日に日に過激さを増し、ついにはペプシコの運搬用トラック30台以上が火をつけられ、手りゅう弾で爆破されるのだ。

警察も催涙ガス弾やら、手りゅう弾を投げ合うまでにエスカレートし、この講義によって、5人が死亡、数十人が負傷。死亡者の中には、手りゅう弾の爆発に巻き込まれて亡くなった親子もいた。

BOO
抗議でもが過激すぎる。。ついには死者までもが。。

結果、349所有者の訴訟は『すべて却下。』


当時、ペプシコーラに対して、約 22,000人が訴訟を起こし、 689 件の民事訴訟と 5,200 件の詐欺と欺瞞に関する刑事告訴が提起されていたが、ペプシのミスは悪意によるものはないとし、最高裁判所が「ペプシは勝者に賞金全額を支払う責任はない」と判決を下す結果となっている。

BOO
最終的に、ペプシは『宣伝条件に違反』で通商産業省に罰金を払っただけで終わる。


ペプシコーラは、『フィリピン進出でペプシを認知してもらおう!』と思い切ったキャンペーンを打ち出したはずが、逆にガチギレで怒らせてしまうという結果になってしまった。

巨大なマーケティングは、たった一つの間違いだけで、人の命まで奪ってしまうぐらいの影響力があるのだと痛感。

そして、こんなあり得ない工場の印刷ミスが起こってしまうのも悪いが、フィリピンらしいなと思ってしまう。

BOO
2度と、金がらみでフィリピン人をぬか喜びさせてはいけない。ということペプシは学んだと思う。
これを書いた人
boo
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