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セサミストリート『闇すぎて放送禁止!?』米国で刑務所やドラックの話を入れる理由。

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  最近、アメリカのニュース番組見ていた時に、『セサミーストリートでアジア人の新キャラ誕生した!』とニュースで取り上げられていて、アメリカって『セサミーストリート』をニュースにも取り上げるくらい人気なんだなぁ。と日本とのギャップを感じたことがあった。

BOO
そーいや、日本のNHKでも昔やっていた覚えがあるが、、放送禁止になっちゃったようだな。なんか、闇のにほいがする。クンクン(´_¨`)~~~

ということで??最近は、すっかり『闇』を調べるのが趣味みたいな感じになってしまったので、今日は『セサミーストリート』の闇に迫りたいと思います。結論的には、闇というか、、教育とはなんなのか、なんか色々考えさせられて、2時間くらい寝れなかった。寝る前に調べるもんじゃねーな。闇ちゅーもんは。( ³з³)

国に帰れ!!と言われ悩む『新キャラ韓国系アメリカ人』登場。


ところで最近、アメリカの『セサミストリート』の感謝祭の特別番組で、新しく新キャラが加入したそう。それは、初のアジア人キャラの女の子『ジヨン(Ji-Young)』ちゃん。(↑の動画の黒髪の女の子)

『ジヨン』ちゃんは、韓国系アメリカ人の7歳という設定で、エレキギターとスケートボードが好きな活発な子。しかし、番組の中で、他の子供から「Go home!!(国に帰れ)」と言われてしまう闇のエピソードも盛り込んでいる。

このストーリーの背景にあるのは、新型コロナ以降のアジア系の人たちがヘイトクライム(アジア人差別)あう被害が多くなっていることから、『多様性を尊重することの大切さ、差別をなくしていきたい』という番組側の思いが込められて作られたそうな。ちなみに、女子テニスの大坂なおみ選手もゲストで出演しているぜ。

BOO
もし、私が周りから日本に帰れ!!なんて言われたら、一生家から出れなくなりそうだわ。

同じくアジア系として、セサミストリートのキャストも務めてきた日系人のアラン・ムラオカさんは、初のアジア人のキャラの誕生について『子供たちがいつもみるテレビの中に自分と同じような人たちがいることの影響力は大きい』とニュースで語っていて、キャラクター『ジヨン』ちゃんも、番組内で『ここにはいろいろな人やモンスターがいて、自分が誰であろうと、どこから来ようと自分の居場所があるような気がする』と話してる。

BOO
なんか、すげー気持ちわかる( TДT)アメリカにいて、周りを見たら自分だけアジア人だとすげーー心細いし、キャラでもなんでも良いからアジア人いるだけで、仲間として認知されている感が半端ない。



色々な社会問題を取り上げる『セサミーストリート』


最近の『セサミーストリート』は、今回取り上げた『アジアヘイトなど差別の問題』にとどまらず、過去にもいろんな『社会問題』をエピソードの中に取り上げているのだ。上の動画では、フィリピン系アメリカ人の女の子であるアナリンが、公園で見た目で嫌なことを言われたことをセサミーストリートの仲間、日系アメリカ人のアラン・ムラオカに相談するというストーリー。

BOO
『セサミーストリート』はただの子供向け番組だと思って軽くみたら、アジア人としての自分の環境を照らし合わせてしまい、心が痛くなってしまった。軽い気持ちでみちゃいけねーやつだったわ。そして、アランが優しさ全開で好きになりそう( TДT)

実際、私もアメリカで生活していて、モロに人種差別された経験はないが、自分だけがアジア人で、周りはみんな白人しかいなかった時の心細さと怖さは感じたことが何度もある。

みんな気を使って優しくしれていても『周りと違って、自分だけ違う。』という劣等感は、こんなにも自信をなくしてしまうものかというのもアメリカに来て実感したのだ。それなのに『国に帰れって』言われた日には、、(←今日2度目の妄想でのメンタル崩壊)

[ うまく挨拶ができないけど、絵はめちゃくちゃ得意な自閉症のキャラクター『ジュリアちゃん』と仲間たちのエピソード ]

他にも、↑の自閉症の子のキャラクターやゲイのカップルの親を持つキャラクター、薬物依存の親を持つ子供、刑務所にいる親を番組に登場させるなど、いろんな家庭を知る為の番組作りや個性あふれるキャラクターのエピソードを入れて『多様性の理解』と『嫌なことがあった時の乗り越え方』を子供たちに伝える番組になっている。

今さらながら、私も見ていて学んでいる最中だ。(最近、学ぶことが多すぎるアラサーとアラフォーの間に悩める第3の思春期到来。)

[ お父さんが刑務所にいることに悩んでいて、仲間に打ち明けるキャラクター ]

BOO
↑の動画では、お父さんが離れた刑務所にいてすごく悲しそうなアレックスだったが、仲間のキャストの女性が同じ経験を語り始めて気持ちを共有していく。

[ ママが薬物中毒で里親と暮らしてるキャラクター、カーリーちゃん ]

BOO
↑の動画では、エルモが『カーリーちゃんのママは、なんの(薬物依存者のため)ミーティングに行くの?』と聞くのだが、キャストが『カーリーちゃんのママは、今辛い時期を送っていて、よくなるために同じ悩み人と自分の過去や悩みを打ち明けたりするんだよ。』と丁寧に説明している。そして、エルモが『そっかぁ!エルモが悩んだ時、友達に相談すると気持ちがよくなるもんね』と言い、カリーちゃんの表情が明るくなる。

最初、無邪気なマペットたちは、悩みを抱えたマペットの状況に戸惑い、状況を理解できず、時には残酷で直球すぎる疑問を悩めるマペットに投げかけてしまうのだが、大人のキャストのたちはその度に、状況を丁寧にわかりやすいように話し、時には悩めるマペットたちの理解者として、アドバイスしてくれ、優しい言葉で包んでくれるのだ。

なぜ日本で放送禁止!?『セサミーストリート』で見せる闇(子供の悩み)の重要性。


私が小さい頃、NHKで『セサミーストリート』を見ていた記憶があるが、調べてみるとライセンス関係で、2007年以降から日本でのレギュラー放送はなくなってしまったようだ。

しかし、2021年7月1日に、また日本でも『セサミストリート』のライセンシングエージェント契約したという話があるので、これからまたレギュラーで『セサミーストリート』が見れるかもしれんな。

BOO
日本でのセサミーストリート終了の原因は、完全に大人の事情だった。

私自身はかなりのテレビっ子で、小さい頃に見た『NHKの教育番組』は今でも鮮明に覚えていて、小さい頃に見た番組って今の自分の考え方にかなり影響しているんじゃね?とふと思う時がある。

そして、日本の『NHKの教育番組』も思い出に残るいい番組が多かった気がするが、今考えてみると小さい子供たちが対象の日本の教育番組って、とびっきり明るいものが多くて、小さい子供も見れる番組で『社会問題』や『子供の悩み』を取り上げている番組はあまりないな。と思うので『セサミストリート』は、かなり踏み込んでいるなとも思う。

BOO
セサミーストリートで度々、取り上げられる『社会の闇』の部分って、小さい子たちに知らせる必要があるのか?

と個人的に考えた時に『明るい一般的とされる家庭だけ』を見せることも否定はしないが、それに当てはまらなかった子たちが、どう乗り越えていくか問題は放置されている気がする。

だからこそ『セサミーストリート』のようにいろんな環境があって、自分の生まれ持った環境はひとつの形に過ぎなくて、いろんな家庭や人種をお互い理解するメッセージは、子供たちが、自分の環境に悩みながら成長する過程でちょー必要なものなのじゃないかなと思う。

たぶん、どんな時代でも多かれ少なかれ、ほとんどの人が、人には言いにくい子供の時のトラウマを抱えていると思う。そして、それをなんとか自分の中で消化して、乗り越えてきたんだと思う。だからこそ、子供の時から、そういう自分の中の『悩みやトラウマ』をうまく切り替えて、どう付き合っていくか、を伝えることって本当に大切だよなぁ。と思う近頃でした。

BOO
明るい陽気な番組だけが『子供とっての教育番組』とは限らないということを、エルモから教えてもらって気がするな。
これを書いた人
boo
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