アメリカ

セイラム魔女裁判の原因!!『バカな権力に逆らえない人間』の末路だった。

4月 26, 2023

アメリカ史上不可解な事件がある。それが『セイラム魔女裁判』というものだ。

この事件は、いたずら好きな少女たちが無実の人たちをなんの根拠もなく『魔女だ!』とこじつけて死刑まで出した謎深き事件である。こんな馬鹿げた主張をなぜ大人たちは信じたのか?

BOO
普通に考えたらあり得ない事件。なぜこの事件はおきたのか?

理由はいまだに謎!!『セイラム魔女狩り』とは?

『セイラム魔女狩り』は、1692年のマサチューセッツ州セーラムで起こった事件で、最終的には、男女合わせて141人の容疑者が魔女として裁判にかけられ、2 匹の犬と19人が絞首刑として犠牲になった前代未聞の事件だ。

事件のきっかけは、2人の少女が原因不明の病状(突然発作を起こすなど)にかかり、それを『黒魔術の仕業だ』と医者が誤診したことで大人たちが少女らのデタラメの証言を信じたことからことは始まった。この医者かなり罪深い。しかし、この医者はセーラム魔女裁判の免罪となるまで生きてはいなかったので裁かれることはなかった。

この事件は、いまだに原因があやふやで議論されることが多いのだ。個人的には、『誤診』や『少女たちの集団暴走』だけでは済まされない何か大人の黒い事情があるんのでは?と疑っている。

原因1.『不況社会だった』

『セーラム事件』のきっかけになったとして、『経済の低迷期による人々の不安』という議論が有名だ。

セーラム事件が起きたのは、1929年に始まった大恐慌時代で、セーラムという街は、裕福な近隣と比べとりわけ貧しい村だったのだ。終わりの見えない不況の村人の先の見えない不安が『魔術』を信じるきっかけになったことが挙げられるとされている。

BOO
当時の村の人たちはデタラメでも信じてしまうくらいの不安に襲われていたという説。

原因2『ライ麦による症状』


当時の医者が分からずに『黒魔術』の仕業とされた少女たちの症状は、実は『ライ麦』によって引き起こされる痙攣の症状だという説がある。『ライ麦』は、LSDのような幻覚効果もたらすこともあり、事件が起きたマサチューセッツ地域で栽培されていた最も一般的な穀物が『ライ麦』であり、セーラムの湿気の多い気候と長い貯蔵期間により、その症状が引き起こされたのでは?と考えられる。

ただ、『ライ麦』が原因という説は、ただのきっかけに過ぎないので、事件をひきおこした根本的な理由とは言えない。

原因3.『10代の少女たちの狂気』


『大人たちが自分のことをなんでも信じる!』と気づいた少女たちは、独裁者のように暴走していき、自分が気に入らなかった大人たちに対して、『魔女だ!』といい刑務所にぶち込んでいく。大人たちはそんな光景に何も言えず、従うしかなかった。

ちなみに、隣の街でも、少女たちは同じように『あの人が魔女だ!』といい魔術にかかっているフリをしたが、誰も相手にしてくれなかったので、すぐさま不可解な行動をやめたという話もある。

BOO
暴走する少女たちを誰一人止められなかったのだ。

原因4.『命拾いするために罪を認めてしまった』



魔女として告発された人の中で、自白すれば刑が軽くなると言われ、死刑を逃れるために罪を認めた人もたくさんいたのだ。

これが、『魔女』の存在をますます暴走させ、罪なき人を増やすことになる。

しかも、当時は弁護士を雇うことを許されず、刑務所の生活が告発された刑務所に入った人たち補わなければいけなかったのだ。

BOO
犠牲者が罪を認めることで、更なる犠牲者を増やすという悪循環に陥った。

原因5.『ネイティブ アメリカン戦争が一因』

この事件は、ネイティブ アメリカン戦争が理由という説もある。

セーレムという街の近くで、『植民地争い』での残忍な戦いが繰り広げられたことがあり、町の人々は戦争による影響を受けており、心的外傷後ストレスを引き起こし、常にネイティブアメリカン部族からの攻撃と襲撃を恐れていた結果、『魔術』というものを信じる不安要素があったのでは?という説もある。

ちなみに『魔女だ』と告発された多くのネイティブアメリカン系の人、黒人系のたちが多くいたそうだ。

結論:馬鹿げていると気づいているのに『権力』に逆らえない庶民の末路。

いろいろと原因を書いたが『セイラム魔女裁判』は、意外にもあっけなく終わることになる。

権力者の妻が魔女だと疑われたことで身内の危険を感じて、あっさりとこの裁判は終わりを告げたという、なんとも現代にも似たものを感じる。

当時、村の人々全員が『魔女の存在』を信じていたわけではなく、少女たちを詐欺師と呼ぶ人も多かったのだ。しかし、真実を話せばすぐに魔女として疑いをかけられて牢屋行きになるので、それを恐れた人の虚偽も多くて、庶民たちは大きすぎる権力に到底対抗できるものではなかったのだ。

こういう背景を見ると、『セイラム魔女狩り』の事件は集団ヒステリー現象として片づけられることが多いが、『権力に逆らえずにどんな馬鹿げた決定従わなければならない。』というものが原因だったとしか思えない。

最終的に少女たちは処刑されたが、多くの無罪の人が死刑になったという胸くそ悪い事件だ。

BOO
魔女狩りとした人の財産が勝手に収奪されるので、それが最終的な目的だったのでは?という説もある。

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