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アメリカの警察は『豚』だった!!日本との違いとポリス嫌いが増える理由。

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  アメリカ人は警察のことを『豚(pig)』とスラングで呼ぶ時がある。

アメリカ人は、国民を救うヒーローが好きなのに、警察だけは、なぜ豚なんだ?地味に疑問だったので調べてみたら、昔も今も変わらぬ警察と市民の深ーい溝があった。


ちなみに↑の動画が、警察に対して『豚』と呼んだ時の反応だ。(本当は後ろの本物の豚を指しているのに、警察達が豚と呼ばれたと勘違いする動画)

BOO
消防士は、国民からめっちゃ人気があるのに、なぜに警察は豚なのか?

なぜアメリカ人は、警察を『豚』と呼び始めたのか?




アメリカ人が警察を『豚(pig)』と呼び始めたのは、1968 年におこった事件『シカゴ・セブン』という暴動が始まりだ。その中で、メディアが警察を『豚(pig)』と取り上げたことがきっかけになった。

それ以降、若者やメディア、警察に幻滅した人は、アメリカ人を『豚(pig)』と呼ぶことに。

BOO
結局『警察』VS『国民』の暴動が始まりだったか。いつの時代も変わらん。




背景にあった『シカゴ・セブン暴動』アメリカ人が抱く警察への不信感とは?


アメリカ国民が、警察を豚を呼ぶくらい不満が爆発した『シカゴ・セブン』とはなんの暴動だったのか?

『シカゴ・セブン』は、1968年に『ベトナム戦争』に反対する活動家やデモ隊が警官隊と衝突した事件で、この暴動でかなりの負傷者と8人が逮捕者を出した歴史的な暴動事件だった。

この暴動は、メディアにより全米で中継され、当時の『戦争反対のデモ隊』と『警察』の生々しい衝突が決定的になり当時の民主党政権に深いダメージを与え信頼を失ったとされ、そこから警察は豚という不名誉な名前になってしまったのだ。

BOO
なんか、こんな風景がフランスのデモだな。

2021年ポートランドの大暴動!!『全ての警官はクソ野郎』デモ事件。




最近では、2021年のコロナ真っ只中にポートランドで『ACAB (All Cops Are Bastards)警察はみんなクソ野郎!!』のサインを掲げた人たちの大規模なデモが起こったのは記憶に新しい。今でもポートランドの街の中には『ACAB』と書かれた落書きで溢れている。

この『警察みんなクソ!!デモ事件』の起ったきっかけは、当初ジョージ・フロイド人種差別への抗議デモ活動を収めようと、トランプ前大統領が、街にさらに過激な連邦治安部隊(FBI)を派遣したことで、事態が一変し『差別デモ』が『警察への不信デモ』へと変わっていった大暴動である。

政府のやり方次第では、デモの怒りを増築してしまうことがある。それがこの暴動だった。当時のポートランド市長は『ますます市民を混乱させている。政府からの連邦治安部隊(FBI)は帰ってくれ。』と言ったものの、時すでに遅し。状況は怒り狂うデモ者と、手段を選ばなくなってしまった連邦治安部隊(FBI)との対立で、悪夢のような光景があった。その上、火事場泥棒的な人も出始め、これぞ、無政府状態の紛争地帯だった。


しかも、この時期にちょうど私の家庭に侵入したドラック中毒者が暴れて警察を呼んだが、警察がデモ騒動で忙しく、なかなか来れず、生きた心地がしなかった。これぞ、無政府状態の紛争地帯だった。




警察が『豚』と呼ばれるか『ヒーロー』と呼ばれるか。


[ 対立する中で、デモ隊に対して地元ポーランド警察がひざまずいた瞬間、すべてのデモ抗議者が後ろに下がり、お互いの敬意を表しました。 ]

警察の難しさは、『言われる通り仕事をすること』と、『市民を守るということ』の面が対極になる時があり、警察官は2つの矛盾の中で、常に揺れ動いている気がする。

警察だって人間で、守る家族がいるし、言われる通り仕事をしなれば自分の生活が危うくなる。しかし、従うがままに仕事をすれば、『市民を攻撃しなければならない』こともある。

そう考えた時に、警察は、自分の生活まで捨てる覚悟、アンパンマン的『自己犠牲』の気持ちがなければ、ヒーローになれないのか??と考えていたが、↑のような動画もあったりして、憎しみ合う中で、どうやれば安全に人々を守れるかを自分で考え行動できる警察こそ、真の仕事人なんじゃねーかと思ったりした。

BOO
警察はどの仕事よりも自分の信念を問われる仕事なのかもしれない。信念がないと『従うだけの豚』になりうる。
これを書いた人
boo
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