アメリカで老後みたいな生活を送っていると、『幸せとはなにか?』と考えることがある。
これは、アーリーリタイア組も直面するらしき問題で、仕事をせず、社会と繋がってる感覚がないと辛くなるし、趣味なんか毎日やっていたら3日で飽きる。
ということで、いっそのこと『世界の幸せ度』を調べてみました。
先進国なのに、アメリカは21位だった。
人間開発指数と言われるHDIの世界ランキングで、アメリカは21位だ。(2023調べ)
人間開発指数と言われるHDIの指数の値は、平均寿命、識字率、一人当たり GDP、殺人率、所得格差など、さまざまな指標の国のスコアを集計することによって決定されていて、『国の豊かさ(生活の質レベル)』に基づく指標である。
↑の表を見る限り(色が青い程、幸福度高し)、トップは『スイス』『ノルウェー』『アイスランド』などの北欧の国が上位を占めていて、アメリカは先進国にもかかわらず、ビミョーな順位。毎日のように銃殺人などのアメリカのニュースを見ている私としては、みょーに納得する。
アメリカで一番『幸せ&不幸な州』は?
↑の図を見ると不幸な州(ブラックなとこ)は、『ミズーリ州』『アーカンソー州』『アラバマ州』『オクラホマ州』などのトランプの支持者が多い中西部、南部の周辺である。
逆に『コロラド州』と『ワシントン州』『ノース・ダコタ州』『ミネソタ州』『マサチューセッツ州』『ニュー・ジャージー州』が人間開発指数が高く幸福のようだ。
世界で最も国民の幸せ度が低い国は『アフリカ』
世界で最も幸せ度が低い国は『アフリカ』だ。↓はワーストのランキングで『南スーダン』『チャド』『ニジェール』と上位に全てアフリカの国が続くのだ。
アフリカの国民の幸福度が低い理由は、ずばり『貧困』。衣食住の生活もままならない人も多く、多くの国が紛争地域なのだ。
幸福度に関係しているものは『政治』だった。スイスに学ぶ豊かさとは。
HDI(人間開発指数)の表を見てみると、先進国はスコアが 0.8 以上であり、幸福度は高めである。
さらに、HDI上位の国にあるのは、安定した政治、福祉の充実が国民の生活の質に影響し、経済が成長し続けている国である。
100 年前、スイスという国は、それほど裕福ではなかったのだ。
しかし、スイスは世界大戦で、中立の立場を維持したことにより、戦後のダメージが少なく、世界の富裕層から、お金を預けるのに安全な場所と見なされ、金持ちたちがスイスの銀行へと投資したことが、国の成長につながったと言われている。
また、スイスの政治は、有権者(国民)が最終的な発言権を持つ政治システムであることで、政治家が国民の意思に反して政府の政策を乗っ取ったりせずに、国民の生活の充実につながったとも言われていのだ。
『発展国』=『幸せ』とは限らない。
アメリカはトップの先進国なのにもかかわらず、幸福度が低い。これは日本もそうだ。
そして、どんな理由があるにもかかわらず、間違いなく戦争がいかに人を不幸してきたかというのは、HDIの指標や歴史からしても一目瞭然なのに、時が過ぎれば、また同じをことを繰り返そうとしている政治家がいたりして本当に残念だ。