アメリカに来て、いまだに慣れないなぁ。と思う文化がある。
それが『人を褒めまくる』ということだ。
アメリカ人のコミニケーションツールが『とりあえず褒める』と言っても過言ではなくらい褒めまくる。
今日は、褒められてない日本人(私)がアメリカでの洗礼『褒めまくりの刑』で困惑し自虐した話だ。
アメリカ人の『褒めまくる洗礼』に困惑。
渡米当初は、アメリカ人特有の『必殺ほめ殺し』にビビるしかなかった。
赤の他人に褒められることがなかったので、『なんかの罠にかかっている!なんかの詐欺か?』とまで疑っていたが、褒められることに少し慣れていくと『アメリカ人たちの褒める行為は挨拶ぐらいの感覚だから気にせず、平常心を保つんだっ!』と自分に言い聞かせることができてくる。
『俺の彼女サイコー!!』身内も目の前で褒めまくる。
アメリカは、見知らぬ人にも容赦なく褒めるが、それ以上に身内も褒めまくる。
カップルだと彼氏なんかが『こいつ(彼女)は、サイコーなんだぜ!!』と褒めていて、彼女も得意げな顔している。その上、周りも『素敵ね!』と受け入れていることにトリプルショッキングだった。
日本で『自慢=悪い』という文化で育った私は『私は一体何を見せられているのか!?帰ってやれや。クソゥ。』と目のやり場に困っていたのに、周りは暖かい目で見ているのがすげぇと思った。
『私なんて全然っ!!』という自虐キャラになりドン引きされる。
今思うと『褒め慣れていない』という日本人特有の習性は、アメリカ人をそーとー困惑させていたと思う。
アメリカ人たちに褒められるたびに『私なんて全然だよ!!!NOOOOO!!!』と猛反発していた。
私の中で『褒められて素直に喜ぶ』=『嫉妬される』という方程式が頭でできてしまっているので、自己防衛で否定してしまうが、何も知らないアメリカ人は『は?こいつ、褒めたぐらいで大げさだな。』と困惑していた。
また、人との距離を近づけるために『自虐ネタ』をよく言っていたのだが、アメリカ人たちが反応に困り、ドン引きしていたのもの記憶に新しい。
アメリカ人にとって『褒め言葉』が特別ではない。
アメリカ人にとっては『褒め言葉』は、全く特別な言葉ではない。
彼らの『必殺ほめ殺し』に打ち勝つには、褒められまくるという数をこなすしかない。
日常的に褒められまくっていると、いつの日か『ああ、また褒めれたなぁ。』とあいさつ程度ぐらいの感覚になっていくし、褒めることに抵抗がなくなるので、自分もだれかを気軽に褒めることができる。
自分が日常的に褒められていれば、他の人が褒められていても嫉妬しない。という感情も知った。この『ほめ殺し』の生み出すサイクルは、頑張りすぎな日本がぜひ取り入れたい文化だよなぁと思う。