最近アメリカの友人に、上司の悪口を言っただけで『懲戒免職されそうになった』という驚くべき話を聞いた。
アメリカではすぐに人をクビにできる。しかし、上司の悪口を言っただけで『懲戒解雇』というのはブラック企業以上じゃねーか。。。そんなこと、、、訴訟大国アメリカでありえるんか??



ある日、副社長から突然の呼び出し!!『信じられない通知が、、』
ある日の朝、友人は副社長とディレクターという重役の2人から、オンライン会議をしようと言われる。
友人はただならぬ雰囲気を感じていたが、そのまま朝ミーティングをすることになった。



そのミーティングの後、その日は全く仕事が手につかず、彼女は体調不良で休んだという。
寝耳に水のとはこのことだ。彼女は、何が起こっているのか?人生初の『HR investigate(人事調査) 』に、もうクビなのか?という気持ちになり、いま会社のPCにアクセスできるうちに訴える覚悟で会社の不利になりそうな書類を集めていたというのだから、、アメリカ人切り替えが早い。。。

アメリカの『HR investigate(人事調査) 』とは??解雇されるまでの準備なのか?
そもそも、日本では聞きなれない言葉『人事調査(HR investigate)』と一体なんなんだ?
調べてみると『人事調査(HR investigate)』は、社員が会社のルール違反、不正疑惑をしたときに行われるもので、専門の会社から『その不正が本当あったのか?』ということの証拠やら証言を集めるために行われるのだ。
アメリカの会社では『人事調査(HR investigate)』は普通に行われていて、あるサイトでは人事調査にあっちゃっても、ほとんどは厳重注意の場合が多いと書かれている。しかし、パワハラ、セクハラなど悪質性が高い場合は『懲戒解雇』になることもある。

すぐに『人事調査の対象』になるアメリカの会社。
アメリカの会社は何か小さな疑惑?社員からのチクリがあるとすぐに第三者の会社を交えて調査をするらしい。
例えば、社員がパワハラ、セクハラ、嫌がらせを受けた場合、HR(人事部)にちくると、重役たちに確認し『人事調査』をしなければいけない決まりがある。会社側はどんな小さいことでもルールに反した行為を見逃すと訴訟されるので『人事調査』をする羽目になる。

原因は上司のちくり!!友人のその後、『厳重注意で2度目はない』と警告される。
結局、人事調査の彼女はどうなったのかというと、2週間後に人事部からの『2度目はない。これが最終勧告だ。』ということで厳重注意だけでクビにはならなかったそうだ。
さらに人事からの注意で発覚したことは、友人は上司に嫌気がさして、オフィフィスにいる時に同僚仲間に『あのクソ上司、、マジでいなくなればいいのに。』と言ったことが原因だったのだ。
その後、誰かがその上司にチクったらしく、その誰かが(←多分、その上司しかいない)『私は部下に脅されている!!殺したいと脅されている(←友人はそこまでいってないそうだが。。)』と人事部へ相談したのが発端だったそう。

汚い言葉を使うと『懲戒免職』になりえる怖さ。
彼女は『上司を殺したいなんて、一言も言ってねーわ!!』と反発したかったようだが、人事部は彼女に対しては言い訳の場を作ってくれなかったらしい。でも、彼女もオフィスで汚い言葉を使っていたのもの事実だったので今回は大人しくしておいたと言っていた。
アメリカの会社はパワハラやセクハラが厳しいのは知っていたが、こーいう話を聞くと汚い言葉などの道徳は日本より厳しいんだなぁと。日本で新人が怒鳴られたりしている現場なんて、アメリカ人からしたらあり得んだろう光景だと思う。
また、アメリカは訴えたもの勝ちで、いろんなことにセンシティブで常に怯えながら働いている感じがしてきた。
アメリカ人の上司が妙に褒め上手だったり、いい人すぎるのも、常に訴えられるリスクと戦っているからでは?と気づいちゃった事件だった。
