最近、カフェで働いている若い仲間たちと飲む機会が増えた。
そんな時に、久々にTVで見たエドシーランに対して『なんかエドシーラン、ハゲてきてね??』に放った私の言葉が、若者の地雷をふんだ。

『そうやってBOOは見た目でジャッジするけど、何かを犠牲にしたことがあるのか?』
なぜかハゲていない若者の彼は、『ハゲ』に反応した。
そして私は『犠牲』という言葉に反応した。
お互い、地雷ワードを爆撃し合いながら、その場は周りの目があるので適当に流した。
しかし、家に帰ってからも『犠牲』という言葉が抜けない。
今思えば、「エド・シーランだって何かを抱えながらやってるんだから、外見で軽く言うなよ」の話だったんだが、もう頭に血が登って収拾つかなくなっていた。

何かを得るには犠牲にしなければならないのか?

エドシーランだってさ、『はい。私はハゲを差し出します』っていって成功した訳じゃないと思うんだ。
だからこそ、なんか『犠牲』という言葉がやけに突っかかる。何かを得るためには、犠牲にしなければいけない。みたいな根性論がすげーもやっとくる。
『犠牲』はすんじゃねぇ!

少なくとも、人が何かに深く打ち込むときって、「犠牲を払うぞ!」よりも、何気なく本気でやっていったら何年か後に振り返って、「ああ、その代わりにあれは手に入らなかったな」と気づくパターンの方が自然じゃね?と思うんだ。

犠牲にしたら何かを得れる思考は危ない。

犠牲って、自発的で後からついていく影みたいなものなのに、『何かを得るには、何かを犠牲しなければいけない。』という風潮は、いまだに引っかかる。
その考え方を信じると、『どれだけ苦しんだか』が評価軸になって再起不能になった若者を多く見た。特にサンフランシスコで。
何かを得るために苦しむ人生より、夢中になった結果として何かを失う人生の方が健全だと思っている。
だから私は、先に『犠牲をマウント』として語る人は、異常なほど警戒してしまうのだ。

『心のおじさん』を封印した日。 



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