アメリカでは、若者の新しい人物像『絶望主義者Doomer』が増加中である。
彼らは、アメリカ版2ちゃんねると言われる『4chan』で誕生した人物で、世の中がもう救いようがないと達観し、絶望した若者を指すのだ。
『Doomer(絶望主義者)』とは幻滅しているアメリカの若者。
Doomerの人物像は、アメリカの2チャンでイジられているのでかなり明白になってきている。
彼らは、20代でいつも落ち込んでいてやる気がない。コミニケーションも積極的に取らず、友達おらず、恋愛もしていない。常に人生に絶望的で、早く人生が終わればいいと思っている奴らだ。
上の動画では、より詳しくDoomerの朝の様子(モーニーングルーチーン)まで作られていて、朝の4時に目を覚まし10分前のアラームをかけていることから始まる。そして、謎に冷たいシャワーを浴びて、安くてクソまずいコーヒーを飲む。その後バスに揺られて仕事に行く。
4chanで爆増する『Doomer』のなぞ。
4chanでの誕生以来、DoomerはSNSで急激に広がることになる。Redditコミュニティr/Doomersには15,000人以上のメンバーがいて、ある意味今の若者を象徴する人物と言ってもいかもしれない。Redditコミュニティの中を覗いてみると、普段は人に見せないような奥底のダークな絶望が溢れている。
なぜこんなに広がりつつあるのか?
Doomerたちは、現実社会では濃い人間関係を築かないからこそ、ネットでしか本心や弱音を吐けない。そんな若者が増えているからこそ、Doomersの掲示板は常に人がいるのだ。
絶望主義者の女性版!?『ドゥーマーガール』も誕生。
絶望主義者Doomerは、男性だけのものではなく、『ドゥーマーガール』もいわれる女性版も生まれた。彼女は最初、Doomerたちを冷たくあしらう意地悪な女の子として書かれていたが、このゴスロリチックな女の子はなぜか女性の支持を集めて、その女の子像のアイディアが生まれていくのだ。Doomerとはちょっと違う性格なのも特徴だ。
彼女は、ゴスロリチックでクールな雰囲気でダークでもの悲しげなキャラとして人気が高い。
『絶望主義者』に希望はあるのか?
最後に絶望主義者を見て一つの特徴があることに気づく。それは毎日淡々とすぎる日々に絶望しているということだ。彼らは明日の飯には困っている程に悲惨な状況でもない。しかし、メンタルの空虚感が絶望的だということだ。
今は、人とコミニケーションを取らなくても飯が食える時代になった。しかし、人間とコミニケーション取らないということは、社会が淡々とすぎゆくだけの光景でしかなく、希望というのは人のコミニケーションなしでは叶えられないものなんじゃないのか?と思わずにいられない。
だからこそ、彼らはネットでコミニケーションを取ろうと掲示板に集まる気がする。どんなに人が嫌でも人無しではいけない人間の悲しき習性なのかもしれない。