アメリカで有名なピザ屋の悲劇、『チャッキーチーズ(Chuck E. Cheese's)事件』を知っているだろうか?
事件のきっかけは、たった1人の有名Youberが『チャッキーチーズのある噂』を広げたことで、最終的には、会社は倒産まで陥ってしまったという、いかに今ユーチューバーの影響力と噂の怖さを感じさせる事件だ。
ということで、今日は、当時の『チャッキーチーズの事件』の真相を探ってみようと思う。
有名Youtuberの拡げた噂!!『残飯ピザ使い回まわし陰謀説。』
アメリカの有名Youtuberシェーン・ドーソン(動画↑)は、『チャッキーチーズでは、客の食い残したピザが使い回されている陰謀論を検証する』の動画を投稿した。
その動画は、24時間足らずで 700万回以上再生された後、ツイッターで話題になり、他のyoutuberやこぞって検証動画を取り上げる事態になる。最終的には再生回数が47億回を超えている動画になり、騒ぎになったのだ。
そもそも、一部の中では、チャッキーチーズの独特な不揃いなピザの形に疑問の声もあり、『もしかして使い回し?』という声もあったのだ。
火種になった彼の動画(↑参照)を見ると、最後は何ともスッキリしない。
彼は実際に『チャッキーチーズ』に行き、ピザを頼み、ピザの形が不自然で揃っていないことを指摘している。わざと、残ったピザを放置し、店員がそれを使い回すかまで見ていたが、現場を抑えられなかった。最終的に動画内では『現場を抑えられなかったのだが、やっぱりピザの形はオカシイ。』という疑問系で終わっている。
memories ❤️🍕 pic.twitter.com/1D10CCAUkZ
— Shane Dawson (@shanedawson) February 12, 2019
不揃いなピザの形の真相は『特殊なナイフ!?』
そもそも、チャッキーチーズのピザは、形の大きさが違うものが多く、サラミも半分ないものがあって、不揃いなのは、本当のことだ。
他の検証動画の中で(上参照)、チャッキーチーズのピザが不揃いなのは、安全面を考慮した『半月型をしたナイフ』を使っているからだ。と、元従業員が答えていて、『客が食べたピザを使い回すことはあり得ない。』とも語っている。
親会社も『使い回し陰謀論』を完全否定するが、2020年に破産申請で存続の危機に。
『チャッキーチーズ』で働いていた元従業員も『使い回し』はないと言っているように、『CECエンターテインメント』の親会社もこの陰謀論を完全否定し、コメントを発表。
そんな中、2020年に『チャッキーチーズ』は、推定10億ドルから20億ドルの負債が米連邦破産法11条に基づき破産申請を行うことになる。アメリカでコロナの中、初の倒産申請をした会社になった。
その後、モナーク オルタナティブ キャピタルが主導する貸し手の所有権売却により、6月の破産から復活したようだ。
そのまま倒産もあり得る!!『陰謀論』の怖さ。
今回、『チャッキーチーズ』の倒産は、コロナなど、いろんな要因もあったのだろうが、間違いなく『陰謀論』が『チャッキーチーズ』を苦しめたのは言うまでもない。アメリカの大手のニュース番組でも『今回、『チャッキーチーズ使い回し』については、大きく取り上げられ、売上に影響したという。
また、根拠のない理論を広めたとして、YouTuber(シェーン・ドーソン氏)に対して法的措置を講じる予定があるかどうかはまだ未定のようだが、すでに本家の噂の動画は見れなくなっているようだ。