アメリカに住んでいると、たまに『恐ろしい料理』に遭遇する。
それは、日本人の想像力を遥かに超える食べ物で、アメリカという移民の国では、平気で自国の食の魂を売ったりする輩がいて、『本当に怪しい食べ物』が誕生する。よく言えば、クリエイティブだ。
今日は、メキシコ料理のプライドを捨ててしまったような『ビリアラーメン』という得体の知れないものに出会ってしまったので、金が惜しいが、決死の覚悟で挑んでみました。

謎の『ビリアラーメン』を注文してみる。
『最近、新しくできたメキシコ料理のフードトラックがめちゃくちゃ美味しい!!』と友達からパンプレットをもらって、冷蔵庫に貼っていた。何気なくみてみると、『ラーメン』の文字がある。

恐ろしすぎたので、ググってみると、この『ビリアラーメン』という奴、いま流行っているという情報が。。まじかよ。

『怪しさ満点の食い物』を観察してみる。

買った直後から後悔しかしてないが、開けてみると、ますます予想を超える『謎の物体』が入っていた。

よぉーし、開けてみようじゃないか。

そうだ。そうだった。麺は、アルミの中に入っているんだ。ふやけるからな。

『ラー麺』の探索しながら、いざ!試食へ。
麺を探索する前に、発見したのが『ごろつき肉』だ。

思いがけず『ごろつき肉』に遭遇したが、いい奴だったので、また遭遇したいと思った。
よくみると、肉の他に『玉ねぎ』と『パクチー』が入っている。そして、赤めのスープでメキシカンチリペーストで、スープ自体は辛くはないが、なかなかイケるぞ。これは。
メキシコの伝統のスープ料理『ビリア』の実力を見せられた。

やっと発見した『麺、完全溺死。』のお知らせ。

メキシコ料理は、『やっぱり、基本うめーな。』と思って食っていると、麺が出てきた。
もうすでに、ふやけきっていて、溺死しているのは、目視でもわかる。だから言っただろう。『アルミの中は麺にしろ。』と。

もう食わんくても、麺の状態から『まずい状態』なのはわかる。しかし、最後の救済処置でライムに望みを託した。
今考えると、誰も救済していない血迷った行動だったと反省している。

そして、またもや、気の迷いで、『味噌』を入れたい衝動に駆られる。

しかし、2023年のテーマは『触らぬ神に祟りなし。』だったことを思い出し、思いとどまった。
今考えると、スープ事態はいけるのに、麺を救済しようとして、意味のわからん行動に出ている。当時は、本当に動揺していたなと思う。
うかつに『伝統料理』に手を加えてはならぬ。
何度もいうが、『スープ』は、結構イケるので、謎に完食してしまった。ちょっとコクがあってもよかったが、それはこの店の問題点であって、メキシコの伝統スープ料理『ビリア』自体が激ウマなのは、すでに知っている。
しかし、『ラーメン』を仲間として迎え入れた時のダメージと言ったら、お互いの伝統料理を侮辱しているレベルだ。

2023年から、すごい重要なことを学んだ。普通に『タコス』食ったらよかったわと。しかし、今年も懲りずに、やばい奴に出会しそうである。