一昨年、新しくビルが立つということで惜しくも閉店したどうしてもあのベトナムのフードトラックのおっさんの『ビーフフォー』がどうしても食べたいという衝動にたびたび駆られ、
と切実に訴えた結果、家に呼び出して作ってもらうことに成功しました。しめしめ。
元フードトラックのおっさんが家にやってきた!
呼び出されたおっさんは、私以上にそーとー暇?だったようで、すぐに食材を買い込んでやってきてくれました。急遽、ベトナム会を開催することになりましたので、めちゃくちゃうまい本格ベトナムビーフフォーが家で作れるようにおっさんから盗んだレシピをこっそり?公開。
秘伝のおっさんのビーフPHO(フォー)の材料
材料は以下の通り。かなりシンプルな材料で日本でも作れる思うよ。
・PHO用のライスヌードル1袋(4人分:生麺が美味しいので推奨)
ーーーーーーースープ(16人前)ーーーーーーーーー
・牛骨 1袋
・ビーフスープの粉末 1個
・玉ねぎ 1個
・生姜 4カケ
・砂糖 レンゲ(大きいスプーン)1-2杯くらい
・ナンプラー レンゲ(大きいスプーン)2−3杯くらい
ーーーーーーートッピングーーーーーーー
・もやし
・ネギ
・ライム
・タイバジル
・パクチーファラン(パクチーでも代用可)
こちらは、ベトナムの『牛肉のフォー用のスープパウダー』日本で手に入らない場合は、ビーフ粉末パウダーでも代用可能だと思われます。それか、アメリカに来たときは死ぬほどこのパウダーを持ち帰ってね。
材料の『牛骨』アメリカのアジアンスーパーなどでかなり安く売っているよ。使う前にささっと水洗いしてね。
この葉っぱは、ベトナム人がよく食べている『パクチーファラン(ベトナム語:ゴー・ガイ)』という葉っぱで、実は本場のPHO(フォー)には、パクチーを入れない代わりにこの『パクチーファラン』というパクチーの味に似た葉っぱを入れるのが主流なんだそう。パクチーと香りが似ているが、味はあまり苦味もなくさっぱりしていて、パクチーの独特な香りはパクチーよりも強いと思う。葉っぱのギザギザが特徴で日本で別名『のこぎりコリンダー』と呼ばれているそうだ。
ちなみにおっさんは、終始この『パクチーファラン』クンクン嗅ぎまくっていい匂いだなぁー。と独り言を連発していた。私も釣られそうになったが、ベトナム人ではないので自粛しておいた。
おっさんがアメリカに難民として来た当初は、アメリカで『パクチーファラン』が手に入りずらく、ベトナム人の中で高値で取引されていたそう。貧乏だったおっちゃん青年は、ベトナムレストランに行っては、食べ放題の『パクチーファラン』をポッケに忍ばせて大切に仲間たちと食べていたなぁと『パクチーファラン』をひたすらクンクン嗅ぎながら、懐かしそうに話してくれた。
下準備:『牛骨』を茹でる
まず、最初に深めの鍋に牛骨と水を入れる。
そして、一度沸騰させたら、全てのお湯を躊躇なく捨てる。この過程が美味しいフォースープを作る上で欠かせないぞ。
最初の沸騰させた水を全て捨てるのがポイントでござーる!独特の嫌な臭みがなくなるよ。 材料をぶっ込んでスープの味付けをする。一度沸騰させたお湯を捨てたら、新しい水を入れコトコト煮込んでいく。水がお湯に替わってきたところで、皮をむいた丸ごと為ネギと、長ネギの白いところ(青いところはトッピングに使う)と皮をむいていない丸ごと生姜4カケをぶっこんで、更に30分-1時間くらい煮込む。
忘れないでおきたいのは、牛肉スープパウダーに入っている『香辛料パック』は捨てないで、一緒に牛骨と煮込むよ。日本人で言うなれば、出汁パック?的な役割だと思う。ただ、1個につき、1パックしか入ってないので、一度使ったら捨てないで取っておいてね。
ポイント2!牛肉スープパウダーに入っている『香辛料パック』を入れて忘れずに煮込むんだじょ!で、いい感じに牛骨から出しが出てきて、玉ねぎも煮えてきたら、全部ぶっ込んだ状態で、『牛肉スープパウダー』を投入。どれくらいの量を入れるのかと見ていたら、上の量で新品の『牛肉スープパウダー』を全部使い切っていた。予想を超えて大量に入れるようだ。
次に、ナンプラー(別名:フィッシュソース)をドバドバ入れる。大きめのスプーン(レンゲサイズ)で2−3杯くらいの量。
砂糖もドバドバ入れる。砂糖も大きめのスプーン(レンゲサイズ)で1-2杯くらいの量。お好みで味を調整してね。
麺とトッピングの牛肉を茹でる
沸騰したお湯に油をちょっと入れる。
ポイント4!沸騰したお湯に油をちょっと入れると麺がくっつかないだってさ。次に生麺(ライスヌードル)を投入。
で、麺がふにゃふにゃで芯がなくなったら、麺をざるにあげる。麺が長いのでハサミでチョキチョキ。
そして、麺を茹でたスープを捨てないで、そのままお茶碗いっぱいの牛肉細切れを赤みがなくなるまでサッと40秒ー1分くらい茹でる。この牛肉細切れは、牛肉ブロックを買ってきたものを、そのまま包丁で細かく薄く切ったものである。
おっさんのビーフフォー完成!シェアハウスの住人たちとでおっさんの『ビーフフォー(PHO)』を食べる。今回初めて食べる住人たちは、おっさんの怪しさにあまり期待していなかったのか?期待を超えるの美味しさにうめー。うめー。と一気にかけこんでいた。
しかも、現在痩せ型の住人は元デブという実績も持つので、2杯くらいフツーに平らげていて、その様子におっさんも満足げにしていた。おっさんのフードトラックは、惜しくもフードトラックがなくなってしまい、今はこのフォーを食えるところがなくなってしまったが、こうしてスペシャルに食える日が来るとは。。『頻繁にセクハラもされるけど、まー今だけはゆるそう。(´▽`) '`,、'`,、』と思うレベルであった。笑。
いろんな思い出が染み込んで泣きそうになる味。友人は、おっさんこの『ビーフフォー』にいつもお世話になっていたのか、おっさんのことを本気で好きなのか?どっちかはわからないが、終始フォーを噛みしめながら、そしておっさんの料理している背中を見ながら泣きそうになっていた。
その、友人の背中を見て、コロナで情がもろくなってんなぁ。。( ˙˂˃˙ )とふと冷静に思ったりした。笑。