アメリカ

難民ベトナム料理人おっさんの本格『牛肉PHO(フォー)』の作り方を再現してみた。

10月 1, 2020

一昨年、新しくビルが立つということで惜しくも閉店したどうしてもあのベトナムのフードトラックのおっさんの『ビーフフォー』がどうしても食べたいという衝動にたびたび駆られ、

BOO
嗚呼、どうしてもおっさんの作るPHOが食いたい。食うまでは、もしコロナになっても死にきれぬ。( ´_J`)

と切実に訴えた結果、家に呼び出して作ってもらうことに成功しました。しめしめ。

元フードトラックのおっさんが家にやってきた!

[ 急遽呼び出されたおっさんは、なぜか終始、なぜか鼻の下を伸ばしていた。 ]

呼び出されたおっさんは、私以上にそーとー暇?だったようで、すぐに食材を買い込んでやってきてくれました。急遽、ベトナム会を開催することになりましたので、めちゃくちゃうまい本格ベトナムビーフフォーが家で作れるようにおっさんから盗んだレシピをこっそり?公開。

BOO
材料さえ揃えば簡単にできるので作ってみてね。そこらへんのレストランで食うより、まじでうまい本格が作れるよ。

秘伝のおっさんのビーフPHO(フォー)の材料

材料は以下の通り。かなりシンプルな材料で日本でも作れる思うよ。

秘伝のおっさんの【ビーフPHO(フォー)の材料】

・PHO用のライスヌードル1袋(4人分:生麺が美味しいので推奨)
ーーーーーーースープ(16人前)ーーーーーーーーー
・牛骨 1袋
・ビーフスープの粉末 1個
・玉ねぎ 1個
・生姜 4カケ
・砂糖 レンゲ(大きいスプーン)1-2杯くらい
・ナンプラー  レンゲ(大きいスプーン)2−3杯くらい
ーーーーーーートッピングーーーーーーー
・もやし
・ネギ
・ライム
・タイバジル
・パクチーファラン(パクチーでも代用可)



こちらは、ベトナムの『牛肉のフォー用のスープパウダー』日本で手に入らない場合は、ビーフ粉末パウダーでも代用可能だと思われます。それか、アメリカに来たときは死ぬほどこのパウダーを持ち帰ってね。

BOO
このメーカーは、おっさんおすすめのメーカーだよ。アジアンマーケットにだったらどこにでも売っているよ。
ベトナムのおっさんおすすめ!『牛肉のフォー用のスープパウダー』

  • ・本場のベトナム人がおすすめするメーカー!
  • ・本格フォーが作れる!
  • ・フォーの為のスパイスの袋付き。

材料の『牛骨』アメリカのアジアンスーパーなどでかなり安く売っているよ。使う前にささっと水洗いしてね。

BOO
この、牛骨がかなりのポイントつ!上の牛肉粉末スープだけだと、かなり何か物足りないので、牛骨は本格フォーを作る為にはかなり必死でござーる!

この葉っぱは、ベトナム人がよく食べている『パクチーファラン(ベトナム語:ゴー・ガイ)』という葉っぱで、実は本場のPHO(フォー)には、パクチーを入れない代わりにこの『パクチーファラン』というパクチーの味に似た葉っぱを入れるのが主流なんだそう。パクチーと香りが似ているが、味はあまり苦味もなくさっぱりしていて、パクチーの独特な香りはパクチーよりも強いと思う。葉っぱのギザギザが特徴で日本で別名『のこぎりコリンダー』と呼ばれているそうだ。

ちなみにおっさんは、終始この『パクチーファラン』クンクン嗅ぎまくっていい匂いだなぁー。と独り言を連発していた。私も釣られそうになったが、ベトナム人ではないので自粛しておいた。

おっさんがアメリカに難民として来た当初は、アメリカで『パクチーファラン』が手に入りずらく、ベトナム人の中で高値で取引されていたそう。貧乏だったおっちゃん青年は、ベトナムレストランに行っては、食べ放題の『パクチーファラン』をポッケに忍ばせて大切に仲間たちと食べていたなぁと『パクチーファラン』をひたすらクンクン嗅ぎながら、懐かしそうに話してくれた。

BOO
おっちゃん青年時代の話は、同じ貧乏移民の私もなんか切なくなり涙がちょちょぎれそうだった。(´༎ຶ▽ ༎ຶ`).

下準備:『牛骨』を茹でる

まず、最初に深めの鍋に牛骨と水を入れる。

そして、一度沸騰させたら、全てのお湯を躊躇なく捨てる。この過程が美味しいフォースープを作る上で欠かせないぞ。

最初の沸騰させた水を全て捨てるのがポイントでござーる!独特の嫌な臭みがなくなるよ。 材料をぶっ込んでスープの味付けをする。

一度沸騰させたお湯を捨てたら、新しい水を入れコトコト煮込んでいく。水がお湯に替わってきたところで、皮をむいた丸ごと為ネギと、長ネギの白いところ(青いところはトッピングに使う)と皮をむいていない丸ごと生姜4カケをぶっこんで、更に30分-1時間くらい煮込む。

忘れないでおきたいのは、牛肉スープパウダーに入っている『香辛料パック』は捨てないで、一緒に牛骨と煮込むよ。日本人で言うなれば、出汁パック?的な役割だと思う。ただ、1個につき、1パックしか入ってないので、一度使ったら捨てないで取っておいてね。

ポイント2!牛肉スープパウダーに入っている『香辛料パック』を入れて忘れずに煮込むんだじょ!
BOO
BOOは最初、この『香辛料パック』をただの乾燥剤かなんかだと思って捨てようとした。ちなみに何度も使えるよ。恐るべし。ベトナム人。

で、いい感じに牛骨から出しが出てきて、玉ねぎも煮えてきたら、全部ぶっ込んだ状態で、『牛肉スープパウダー』を投入。どれくらいの量を入れるのかと見ていたら、上の量で新品の『牛肉スープパウダー』を全部使い切っていた。予想を超えて大量に入れるようだ。

次に、ナンプラー(別名:フィッシュソース)をドバドバ入れる。大きめのスプーン(レンゲサイズ)で2−3杯くらいの量。

砂糖もドバドバ入れる。砂糖も大きめのスプーン(レンゲサイズ)で1-2杯くらいの量。お好みで味を調整してね。

BOO
甘めが好きな人は砂糖を多く入れたり、味を見ながら自分の好みの味にしていってね。

麺とトッピングの牛肉を茹でる

沸騰したお湯に油をちょっと入れる。

ポイント4!沸騰したお湯に油をちょっと入れると麺がくっつかないだってさ。

次に生麺(ライスヌードル)を投入。

BOO
今回は生麺を使用したから、サーと1分くらいでOK。乾燥麺の場合は、3-5分くらいかかるかな。

で、麺がふにゃふにゃで芯がなくなったら、麺をざるにあげる。麺が長いのでハサミでチョキチョキ。

BOO
左利きのおっさんは、箸代わりに器用にハサミで麺を持ちながら切っていた。バルタン星人誕生の瞬間である。

そして、麺を茹でたスープを捨てないで、そのままお茶碗いっぱいの牛肉細切れを赤みがなくなるまでサッと40秒ー1分くらい茹でる。この牛肉細切れは、牛肉ブロックを買ってきたものを、そのまま包丁で細かく薄く切ったものである。

BOO
お茶碗いっぱいの牛肉。なんかこの光景、かなり田舎のベトナムか中国っぽい。日本人の斜め上をいく発想だ。

おっさんフードトラックで人気の特製『ベトナムフォー』がお家でも再現にできたっ!

おっさんのビーフフォー完成!シェアハウスの住人たちとでおっさんの『ビーフフォー(PHO)』を食べる。今回初めて食べる住人たちは、おっさんの怪しさにあまり期待していなかったのか?期待を超えるの美味しさにうめー。うめー。と一気にかけこんでいた。

しかも、現在痩せ型の住人は元デブという実績も持つので、2杯くらいフツーに平らげていて、その様子におっさんも満足げにしていた。おっさんのフードトラックは、惜しくもフードトラックがなくなってしまい、今はこのフォーを食えるところがなくなってしまったが、こうしてスペシャルに食える日が来るとは。。『頻繁にセクハラもされるけど、まー今だけはゆるそう。(´▽`) '`,、'`,、』と思うレベルであった。笑。

いろんな思い出が染み込んで泣きそうになる味。

友人は、おっさんこの『ビーフフォー』にいつもお世話になっていたのか、おっさんのことを本気で好きなのか?どっちかはわからないが、終始フォーを噛みしめながら、そしておっさんの料理している背中を見ながら泣きそうになっていた。

その、友人の背中を見て、コロナで情がもろくなってんなぁ。。( ˙˂˃˙ )とふと冷静に思ったりした。笑。

BOO
まー、結論的には、おっさんのフォー(PHO)はマジでうまい。いろんなところでベトナムレストランで食べてきたが、今のところのおっさんのフォー(PHO)がナンバーワンっ!レシピも公開したし、ベトナムレストランなんかに行きかず、フォーは自分で作れるのだよっ!

BOO
おっさんの好きなブラックペッパーを切らしていたので、悲しげに大量にシラーチャ(アメリカで定番辛ソース)をここぞとばかりにかけるおっさんの図。

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