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アメリカから日本に帰国『空港コロナ検査』完全レポート。-関西国際空港-

10月 7, 2020

先日アメリカから日本に帰国しました。飛行機の中はどうなってる? 日本の空港に着いたらコロナ検査される? 空港出るまで何時間かかる? 検査結果が陰性でも隔離が必要? などなど色んな疑問があると思います。ということで実体験を報告します。

ぼくが乗ったのは、JALのロサンゼルス発関西空港行き。「日本の空港に着いたら公共交通機関乗れない。2週間自宅かホテルで隔離」という情報を事前に聞いていたので、成田空港着ではなく、実家の大阪から迎えに来てもらえる関空行きの便があるか調べたところ、この便を見つけました。

ロサンゼルス空港国際線ターミナルの様子。やっぱりコロナの影響で人は少ないです。フードコートの座席は、椅子がテーブルの上に置かれてテープが巻かれ、使えなくなってます。

そんな中でも唯一たくましく営業中のパンダエクスプレス。

スタバも開いてます。

ブランドショップなんかは当然のごとくお休み中。

飛行機もガラガラを期待してたんですが、8割方席が埋まってました。CAさんによると、10月1日からの日本政府の入国制限緩和でかなり増えたそうです。

機内はマスク着用必須ですが、食事の時は外しても大丈夫。機内食も普通に2回出ました。

到着が近づいてくると、機内で入国時の検査に使う書類が配られます。「質問票」「入国される方へ検疫所よりお知らせ」「LINEアプリ等を活用した健康確認。個人情報の取扱いに関する説明書兼同意書」の3つ。

前2つには基本的な個人情報と日本での滞在先、連絡先などを記入します。「LINEアプリ」の書類は、隔離中の健康確認のやり取りをLINEでもできるから、その同意書ということみたいです。

着陸から飛行機を出るまで約30分くらい待ちました。飛行機を出ると、まず検査を受ける順番を待ちます。通路に椅子が置かれて待合所みたいになってました。だいたい20人くらいを1グループとして案内されていきます。並び順は基本的に早い者勝ち。ぼくはのんびりと飛行機を出たので、ほぼ最後の方でした。ぼくの前には100人くらい並んでたと思いますが、検査を受けるまでの待ち時間は30~40分くらいでした。

待っている間に検疫所の職員さんが、「LINEによる健康確認」の説明書類を1人ひとりに配って回ってました。でもこのLINEによる確認は、なぜか日本で有効な携帯番号を持ってないとできないみたいです。

アメリカに生活拠点がある人が帰国する場合、普通は日本の携帯番号なんて持ってない。LINEだったらネットにつながる環境あれば使えるよな。なんで日本の携帯番号無いとダメなの?

という当然の疑問がわいてきます。案の定、ぼくの前に並んでた人たちは、ことごとく同じ質問を投げかけてました。それに対して、検疫所の若い職員さんは「日本の携帯番号無いとダメなんです」と言うだけ。なぜ日本の携帯番号が無いとダメなのか。連絡手段としてLINEが使えない場合はどうするのか。質問票には連絡先電話番号とメールアドレス記入欄もあったので、代わりにこれが連絡手段になるのか。そういう質問にまったく答えられない状況。

特にぼくの前に並んでたイカついオッサンが、ガラの悪い関西弁で職員さんに詰め寄っていて、気弱そうなそのお兄さんは泣きそうになってました。「ああ、この人に何を聞いてもムダだし、もうかわいそうだな」と思ったので、ぼくは一言「日本の携帯番号は無いです」とだけ伝えました。お兄さんはホッとした表情で「でしたらこの説明書類は受け取らなくて大丈夫です」とだけ言って次の人のところへ向かっていきました。

後からわかったのですが、電話、Eメール、LINEのいずれかの方法で連絡が取れればいいというだけみたいです。確かに日本の携帯番号がなければ確実にLINEで連絡取れるという保証がないから、その条件を付けるのも理にかなってます。だから「LINE」の書類は別に提出しなくても問題ありません。だったらそれをちゃんと説明してくれたらいいのに。

「LINEも使えるようにしたよ!」ということでとりあえず書類だけは作ったけど、その取扱いが周知されてないから、説明できない末端の若い職員さんがイカついオッサンに詰め寄られるという。「THE お役所仕事」を帰国早々見ることができて、「ああ、日本に帰ってきたんだな」という実感がわきました。

30~40分待つと順番がやってきて、検査方法の説明を受けます。空港では今、PCR検査ではなく唾液検査を採用していて、検査時間は大幅に短縮されています。一人ひとりに唾液採取用の試験官と漏斗のようなものがここで渡されます。

この写真のついたての裏にはブースがあって、各自唾液を採取します。ブースのところには「レモンと梅干の写真」が貼ってあったりして、なんだかほっこりしました。唾液の量はそれなりに必要です。喉がカラカラだとなかなか唾液も出ないと思うので、事前によく水分を取っておいた方がいいと思います。

唾液を提出した後は、検温がありました。検温が終わると書類を提出。滞在先と、誰が迎えに来るかを聞かれます。そして、ここでようやく詳しい連絡手段が明らかになります。日本の携帯番号の無いぼくはLINEを使えない扱いになるので、連絡手段は電話(ぼくは実家の電話番号を書きました)かEメールのどちらが良いか聞かれました。Eメールにしてほしいと伝えると、受付の職員さんは「Eメール優先」と書類に書き込んでいました。

この流れをさっきの若いお兄さんに教えてあげなよ。そうしたらオッサンに詰め寄られることもなかったのに。

待機場所で検査結果を待ちます。

結果が出た人はモニターに番号が表示されます。30分ほどの待ち時間でぼくの結果も出ました。

番号表示されたらこっち行けと言われたのだけど「陰性者順路」って書いてある。「え?ってことは陰性確定なの?じゃあ、陽性の人はどうなるんだ? ずっと番号表示されないの?」という疑問がわきつつ、進んでいきます。

そして進んだ先のデスクで結果発表。無事陰性でした。書類に陰性を示す「(-)」のシールが貼られます。同時に赤い紙を渡されて「この赤い紙は陰性を示す証拠になりますので、空港を出るまで持ち歩いてください」と言われました。

この後は通常通りの出国手続きをし、預け荷物を回収して税関を通って無事空港を出られました。飛行機到着からここまで、ぼくの場合約2時間半でした。

検査結果が陰性でも公共交通機関を使ってはいけないので、ぼくは実家の家族に車で迎えにきてもらいました。そして、陰性ではありますが、実家で14日間の隔離生活が必要です。正式には「入国(検体採取日)の次の日から起算して14 日間待機」だそうです。日本語が難しいですが、もし10月1日に入国したとしたら10月15日までということで多分合ってると思います。

迎えが無い場合、レンタカー等を借りて自分で運転するのは大丈夫のようです。帰るべき自宅や親類宅が無い人は、ホテルなどに宿泊が必要です。空港周辺のホテルには、検疫所が運行するシャトルバスで移動が可能な場合もあるようです。

隔離といっても、スーパーやコンビニに必需品を買い出しに行くくらいは大丈夫なようです。そりゃ食料調達できないと死んじゃうもんなあ。

で、隔離生活中の行動確認ってホントに連絡来るのかな、と思ってたのですが、数日して保健所の人からメールが来ました。体温、咳の有無、のどの痛み、鼻汁・鼻づまりの有無、倦怠感の有無を毎日報告してください、とのことです。

いかがでしょう。参考になりましたでしょうか。ただしこれは2020年10月初旬、関西国際空港での状況です。今後制度が変わっていく可能性がある点はご了承ください

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