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ポートランドで『フードトラック(屋台)』始めた日本人男の破天荒な人生をインタビュー。

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  実は、ポートランドに、BOOが暇なときにしょっちゅう行く『行きつけの』駄菓子屋のようなフードトラックがある。実は、そこで働いている看板娘ゆきちゃんの『占い』が何故かかなり当たってしまうので、人生相談(主に恋愛相談)いくのだ。



[店頭で人生相談を始める邪魔でしかないBOO]

そんな何も買わず永久に話まくる邪魔でしかないBOOに対して、そこの日本人亭主(きょうへいさん)は、

『いいの。いいの。食べ物なんか食べたらすぐなくなっちゃうんだから。それよりも大切なものがあるよ。フォフォフォ。( ´˂˃` )』

といいながら、邪魔なBOOをそっと見守ってくれるのだ。なんという優しさ。ちなみにこのフードトラックの亭主きょうへいさんは、30歳。BOOより断然年下なのにこの安定感。



[注文の入ったカレーを作る亭主、きょうへいさん]

そして、亭主、きょうへいさんの大切にしているのは、『ヒューマン ビーイング ( HUMAN BEING ) 』



[店の中の隅にひっそりと書かれたヒューマンビーイング]

ヒューマン ビーイング (HUMAN BEING)とは、直訳すると人間という動物(ヒューマン)と本来の魂の姿(ビーイング)ということになる。どんな時も、人間としての本来の姿を忘れないという意味で『ヒューマン ビーイング ( HUMAN BEING ) 』がきょうへいさんのフードトラックの隅にこっそり書いてある。そこにきょうへいさんの面白さがある。



[話が止まらないBOOをよそに、お店で忙しく働く亭主]

きょうへいさんは、ポートランドに単身渡米、大学で『差別』などに関わる勉強した後、アメリカ女性と結婚の末、離婚を経験し、長年、自分で日本食レストランなどで働きお金をためながら、フードトラックを今年たった一人で開業させた。

アメリカで、いろんな人を見てきたが、すでに30歳にして、ここまで経験してきた人も珍しい。でも、そんなたくさんの経験が『ヒューマンビーイング』を大切にする今のきょうへいさんの生き方へと繋がったのかもしれないと思う。



[忙しいながらも笑顔で働く亭主、きょうへいさん]

そして、きょうへいさんの話はとても興味深い。

『10年くらい前、きょうへいさんが大学生の頃『女性専用』というメニューを出したヒルトンホテル対して、『じゃーゲイとかメニューも出せるか?それは、それは差別なのではないのか?』と大学生の仲間たちとヒルトンホテルに抗議にいったんだよ。のちにヒルトンホテルは、この『女性専用』メニューを廃止してくれたこともあったなぁ。』

とさらっと、こんな話をしてくれる。日本だと『それくらいで。。何騒いでんだ。。』とピンとこないかもしれないが、アメリカでは『無意識にやってしまう人種差別』の恐ろしさはアメリカの歴史的にも関係があって、アメリカ人はとっては、かなりセンシティブな問題である。そんなきょうへいさんの経験の話は、いつもアメリカで生きるということの深さを教えてくれる。

きょうへいさんが学生の10年前くらいの当時のポートランドは、今よりももっとリベラルな意識が強かったらしく、その中で日本人として平和に生まれ生きながら、ここポートランドに渡米し、常に『疑問』を持ち続ける姿勢を持っていろんなことを経験してきた。そんなきょうへいさんの話は本当に興味深く、密かにここのフードトラックを『色々相談所(メシ屋)』にした方がいいと密かにおもっている。

また、きょうへいさんの話は、人種差別の話からと恋愛へと幅広い。



[日本人男がモテないけれども今がチャンス!!説をあつく語りながらトンカツを揚げる亭主]

『日本人男性はモテないねぇ!』とトンカツをあげながら語る亭主。『あ!でも、昔に比べると、日本人男性とアメリカ人女性のカップルをよく見るようになったし、今がチャンスかもしれない!( Д )( Д )( Д )』ときょうへいさん。きょうへいさんは、アメリカ人女性との離婚を経験しているが、経験談なのでなんとも絶妙な説得力がある。笑。



[常連さんらしお客さんがひっきりなしにお店に来る度に、丁寧に優しく対応する亭主]

ところで、きょうへいさんのフードトラックは、ひっきりなしにアメリカ人やらのお客さんが買いに来て、人気でとっても忙しい。実は、同じくフードトラックエリアで働く人にも人気で、同じフードトラックエリアで働く人たちは、自分のお店の食べ物と物々交換ができるというの謎の暗黙の了解があるのだが、きょうへいさんのお店の食べ物と自分のフードトラックのものと物々交換してほしい人たちが多く、取集がつかない状態になっているらしい。



[サイトに載せる写真を撮っていいか?と聞いたところすかさずOKしてくれた常連さんらしお客さんもとっても優しい]

きょうへいさんが作ってくれた『焼うどん』を食べたことがあるんだが、まじで食堂の母ちゃんの味で美味しい。アメリカナイズされた『日本食』が多い中で、きょうへいさんが作る日本食は、日本人をほっとさせてくれる味。



[お店の人気メニューカツサンド 7ドル]

BOOが、アメリカにきたばかりの留学生時代に、ホームスティーママから、めっちゃ塩対応されて、週末はほぼ家から追い出されて、英語もできず、お金もなく、レストランにも、どこにも行くところがなく路頭に迷っていた時に、こんな気軽に来れるフードトラックがあって、亭主が『どうした?大丈夫か?』優しく顔を出してくれてたら、今のすっかりひねくれてしまったBOOの少しは変わっていたのかもしれない。今もやってることは、ほぼ変わらないのだが、少しはBOOの性格も丸く変わっていたかもしれない。笑。



[ポークカツカレー 9ドル  はっちすたじおを見たよ!といえば、1ドルOFFに!]

ということで、店頭で、ひたすら無駄に喋りまくっている邪魔な人をみたら『おい。BOO。店の邪魔してんじゃねーよ。(´°ω°) …。』といって、亭主、きょうへいさんの作る『ポークカツカレー』をぜひ食べて帰っていってほしい。



[いつでも温かく迎えてくれる、お店の看板娘のゆきちゃんと亭主。いつも楽しそう!]

『はっちすたじおの記事を見たよ!』と亭主に言えば、カツカレー1ドルOFF!or 看板娘のゆきちゃんの1ドル占いも1ドルOFF!(つまりタダw)そこの悩めるポートランドに住む留学生やら、駐在の奥さんぜひ行ってみてね。



[箱には、まいど:) と書かれたちょっぴり気持ちが温かくなる日本語のメッセージ入り]

お店情報

DONYA
950 SW Washington St, Portland, OR 97205
『はっちすたじお』を見た!と言ってくたら、ポークカツカレー1ドルOFF!!



これを書いた人
boo
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