また、移住したい気持ちが、ふつふつと湧き起こっている。
今度は、サンディエゴとか、気候が暖かいところに行きたいなー。ということで、この引っ越しうずうず病を抑えるために、過去に『ハワイ島(ヒロ)』に移住しにいったが、結局やめて帰って来てしまった理由を書きたいと思う。
ハワイ島(ヒロ)には行政で『ごみの収集』がなかった。
ハワイ島のヒロには、行政の『ごみ収集サービス』なかった。
アメリカでは決まった曜日に、家の前の道路にゴミ箱を置いておけば回収してくれるサービスがあるのだが、ハワイ島のヒロには、そんな行政の仕組みがない。
そのためヒロに住む人々は、車で山の奥にあるゴミ収集場に捨てに行くか、高い民間の『ごみ収集』サービスに頼るしかないのである。
また、ハワイ島の山の上にあるゴミ収取場は、『ただゴミを土に埋め立てるだけだよ。』という話を聞いて、『ゴミ処理場を作る金もないのか。。。』とさらに衝撃。。。
ハワイ島の『自然のエネルギー』が本気だった。
私にとってハワイ島の自然は、恐怖でしかなかった。
田舎出身の私は自然を嫌と言うほどみて来たわけだが、ハワイ島の自然はレベルが違った。人間が手を出せないほどの大自然は恐怖でしかないんだ。ということを学んだ。
ハワイ島にある巨大なバニアンツリーは直視できないほど鳥肌が止まらなかったし、火山の爪痕を見ては、人間なんて一瞬で自然に殺されるのだと無力さも感じた。
この恐怖を今でも説明できないのだが、ハワイ島の自然と共に暮らそう!という想いはなんて軽薄だったのだろうと後悔している。
自然のパワーが怖すぎて、吐きそうになった話はこちら↓
車がないと生活できなかった。
ハワイ島ヒロの街は、ローカル感が漂う小さな町だった。
歩けないこともないが、何かするには車が必須な町で、徒歩15分でなんでも揃うポートランドの街に慣れてしまった私には、辛いものがあった。車が運転できなくなる老後は、この町では住めんだろうなぁ。と漠然としたことを感じたのだ。
曇りが多い街『コロコロ変わる天気』
雨が多いポートランドに住んで慣れたはずの私が、ハワイ島ヒロの雨の多さにビビったのだ。
一気にざーーーーーーーとスコールのような雨が降ったかと思いきや、5分後には晴れるということを繰り返していて、ヒロの気分屋の天候に振り回されて疲れ切ってしまった。
ちなみに、雨と晴れを数分単位で繰り返すので、ヒロはレインボーの街とも言われるらしい。
『津波』で何度も破壊される街だった。
ハワイ島は、反対側にある『コナ』と違って、ハワイ独特の観光感なかった町だ。
現地の人と話した時に『ハワイ島ヒロに引っ越してきた人は、あまりのイメージの違いに、すぐに本土に帰ってしまうのがデフォ。』といっていて、他の州から引っ越してきて、長く移住をするのはかなり稀な人間なんだそうだ。
私が思うに、ヒロという街は『ある程度の発展でとまる街』で、コナのように発展させる計画もあったそうなのだが、なんせ津波が押し寄せてきて、幾度も街を飲み込んでは『それ以上の発展』をとどまらせてきたのだと思う。
それを不便だと思うか、素晴らしいと思うかは人によるし、ハワイ島ヒロは人を選ぶ街だと思ったのが正直な感想だ。
ハワイ移住で一番に後悔するのはイメージとのギャップだ。
ハワイに移住しようとして、すぐに帰ってくる理由はイメージの違いだ。
個人的に『ハワイ』=『キラキラしている楽園』というメディアの過大評価のせいでもあるんじゃねーかと思う。メディアに魅せられたハワイ像をすぐに信じ込んで、期待大にしていくと私のようにすぐ帰ってくる羽目になる。
特にハワイ島ヒロは、まさに『人を選ぶ街』で、凄まじい自然パワーで守られている街である。
何度、自然災害で家を破壊されても、どんなに不便でも、それがハワイの良さだ。悪いところも全て受け入れられる覚悟がなければ、到底住める街でもない。。だからこそ、今も、これからも、ずっとあの時間が止まったような素朴な街の感じが続いているのだと思う。
ハワイ島を愛する人たちにインタビューした話はこちら↓
死ぬほど犬に吠えられた話はこちら。↓