アメリカに住んでいると、頭がおかしい話が飛び込んでくる。
オレゴン州の一部の場所をアイダホ州にするという話が舞い込んできたのである。(この協議を認可する法案が州上院に提出される予定)
元々オレゴン州は『超保守派』だった。
元々、オレゴン州は、田舎の街で保守派が多い場所だった。いわゆる白人たちのマイルドヤンキーの俺たちの街だった。いまだにオレゴン州が白人の街と言われるのもそこにある。
アメリカの保守的な田舎はこういう感じ。↓
https://hatchstudioinc.com/archives/53347
ちなみに、日本人がバリバリ保守の田舎に行くとこーなる。↓
https://hatchstudioinc.com/archives/53365
そんな中で、オレゴン州の一部のポートランドの都市だけが発展し注目され始め、リベラル都心部(ニューヨーク、カリフォルニア)から多くの人たちが移り住むようにもなっていったのである。いわゆる都市化だ。
元々考え方が真逆の『都市(インテリ)』VS『田舎(マイルドヤンキー)』だ。仲良くすることはできないのは当然であるが、時代はリベラル風潮でもあり、オレゴン州の田舎の人たちは黙って見ているしかなかったのである。
しかし、保守派のトランプの出現というのもあり、保守派の人たちが声があげれるようになったことや、行き過ぎたリベラルの暴動事件もアリーの『インテリ』と『マイルドヤンキー』の争いは、さらに表面化し、2極化バチバチになっていった。
俺たちの意見は無視され続けてきた!『長年の不満』が爆発。
オレゴン州の田舎(東部)の住民たちは、州からあまりにも長い間無視されてきたと言う。
常にリベラルな都心部(ポートランド)に住む住民の声だけが聞き入れられて、田舎に住む人の声は無視状態だった。
確かにオレゴンの保守派の人たちは、『オレゴン州の厳しい銃規制』『マリフアナ解禁』『ホームレス保護法』など自分たちがいくら反対しても、それが法律として制定してしまうことに生きづらさを感じていたのだ。
記事では、こんな声もある↓
俺は引越さん!州が変わればいい『大アイダホ州』作れ。
オレゴン州の田舎の人たちの長年の不満が積もりに積もっていた中で『大アイダホ州を作る。』と言う議論が支持し始めたのだ。
これは、いっそのこと俺たちの住む土地が、同じ価値観を持った隣の『アイダホ州』になってくれたらいいんじゃね?というある意味、『そーいう手があるんか!!』というぶっ飛びすぎの意見だった。
しかし、当人たちは至って本気モードだ。自分たち田舎者がいかにリベラルの都市住民に嫌われ、見下されていることを知っているからこそ、もう奴らとは一緒に住めない。しかし、長年住んできた場所からも引っ越したくないという意見から生まれたマジな声だったのだ。
『俺たちはアイダホ民になーる!!』←イマココ。
『アイダホ州には、俺たちと同じ価値観がある。アイダホ州は保守的で、より田舎だ。』
オレゴンの田舎の人たちが本気でこう思っているのだ。それが『大アイダホ州」』の構想であり、対局の価値観で住み続けること限界なのかもしれん。
そして、『大アイダホ州』の構想には大きなメリットがあるという。それは、オレゴン州のリベラルな都心部では、不法移民、ホームレスなどから市民が守られてないが、アイダホ州には法と秩序があって安心に暮らせるし、リベラルなオレゴンのように規制が多くないし、住宅価格も安いから、保守派層に多い低所得者も快適に暮らせると言うのだ。
ただし、デメリットもある。その一つに、低所得が多いオレゴン州の田舎の人たちがアイダホ民になれば、『大麻販売』と言う収入源の一つを失うことも懸念されているのだ。(アイダホは大麻違法)
結論:州自体は保守派なのに、都心部は『リベラル』だと対立はやばくなる。
過去にも、同じ州でも田舎と都心部の考え方が違いすぎて耐えきれなくなるというが『カリフォルニア』の中でもあり、保守派カリフォルニア民が嫌気をさし、アイダホ州に移住するケースが増えて、アイダホの住宅価格の上昇率が全米で最も高い数値を記録したというのだ。
今までは『発展した都心』=『リベラル多い』という感じだったが、これからは、『保守派の多い都心』が作られるのかと興味深い。アイダホがそうなるのか?
ただ、どうしても人が多く住み都市になりビジネスチャンスが多くなってくると多様性(リベラル化)は避けられなくて、結局リベラル化するんじゃねーかという気もしないでもないが、見どころだ。