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元旦の朝っぱらから『場違いの奇跡のダイナー』に行ってきた話。

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  元旦早々、早く目が覚めるという絶好調の朝を迎えたので、近所にあるダイナーに行ってきた。

元旦から地元民しか行かないような小汚いダイナーが空いているのだろうか?不安だったが、行ってみると普通にオープンしていた。

BOO
元旦早々から、くさびれたダイナーなんぞに行くのは私しかいねーだろうなぁ。

行きつけの『近所の古いダイナー』に行ってみる。

[ ポートランドにある近所のダイナーTOM’s ]

元旦からなんとういう、晴天だ。

奇跡的に早く起きたら晴天で、しかも元旦。『もう一度自分の人生をやり直せる』という謎の自信に満ち溢れ、ダイナーの古ーい看板ひたすら眺めながら、引越し当初の気持ちを思い出していた。

BOO
引っ越したばかりの頃、ここの看板をよく道の目印していた。あの頃の不安で新鮮な気持ちが蘇ってくるなぁ。




いざ、『場違いの古いダイナー』の中に潜入。



この古いダイナー、地元の新聞によると『奇跡の場違いのダイナー』と呼ばれている。

ポートランドでも特に入れ替わりの激しく競争率も高い一等地(Divition st)に40年近くも変わらず、同じ場所にあることが『奇跡の場違い』と言われる由縁だ。

店の中も『昔ながらの歯科医院の待合室の椅子』と『生意気なウェイトレス』がまさに古き時代のアメリカのままで驚くそうな。

BOO
入れ替わりの激しい一等地に『昔ながらのダイナー』を経営できているのは、土地を所有できているからこその技だ。

なんかヤケに混んでいた。



いざ、中に入ってみるとそこにはいつもとは違う、、、客で賑わう店内が。。

BOO
うお。今日はなんで混んでんの!?こんなに人が入っているのは見たことねーや。



店が異様に混んでいたが、またいつもの席に案内される。

何度も来ているが、この席にしか座ったことがない。何かの偶然にしてはありがたくホッとする。

しかし、今日は一人で新聞を読んでいるおじちゃんがいないので、やはり元旦は休んでいるのだろう。

BOO
窓際で朝日がヤケにまぶしい指定席。バスが目の前に停まる。



いつもの席で『うまくないコーヒー』を飲む。



最初は、いつも通り『全くうまくないコーヒー』からスタートだ。ウェイトレスのねーちゃんも変わらずそっけないのがたまらない。

BOO
いつものおかわり自由のコーヒーと素っ気がないねーちゃん。元旦から謎の安心感に包まれる。



このダイナーは40年前からメニューがほとんど変わっていないので、変な装飾とかもない。

私はいつものでっかい『ハッシュブラウン』と『パンケーキ』を頼む。これで、17ドルくらいだ。普通なら倍はする。

BOO
特別にうまいわけでないが、安くてイメージ通りの味。



パンケーキのシロップが半分以上、あまってしまうのもいつも通りだ。

BOO
このシロップ、どーやったらアメリカ人のように全部使い切れるのか?

『実家のようなダイナー』は、それだけで価値がある。



正月はこうでないといけない。

今日はニューイヤーからの徹夜組がいて店内が賑やかだったが、実家に帰った懐かしさはいつも通りだった。

この店、40年以上もやっているのに『メニューをもっと改善しよう。』とか『流行りのものを取り入れよう。』とか、そういう邪念が全くない。だからこそポートランドの一等地にあるのに、そこそこ流行らない。

しかし、どんな時も行列もなくスッと入れて、いつもの光景で、いつも変わらないものを提供する場所があるだけで、安心して通ってしまう。しかも、それは歳を重ねれば重ねるほど、長く続く『普通な光景』というが一番難しくてありがたくて、こういう店に価値を感じる。

BOO
『いつも変わらない店ってそれだけで価値があるよなぁ。』としみじみ感じた、また新たな一年のはじまりの朝だった。

Tom's Restaurant

3871 SE Division St, Portland, OR 97202

年中無休:7時00分~15時00分

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boo
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