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『インディアンの生き残りは超金持ち!?』現在の居留地には恩恵がある話。

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  現代の『ネイティブアメリカン』は、政府から恩恵をもらい、実は超金持ちだという。

政府から毎月現金をもらっているというウワサまである。本当なのか?今日は知られざる『ネイティブアメリカンの現代の暮らし』について探ってみようと思う。

BOO
ネイティブアメリカンは、金持ちになれるほど政府から恩恵を受けているのか?

出会った『ネイティブアメリカンの青年』は、金持ちで超いい奴だった。




ポートランドに来たばかりの頃、私は『ネイティブアメリカン』の青年に出会った。

その青年は、コロラドから引っ越してきたばかりのヒッピー風な青年で、友人に一途な片思いをしていのだ。

彼は、背も高いうえに筋肉質で、顔もハンサムで黒髪でちょいロン毛。いつも被っていたツバ付きの黒い帽子が似合い、スナフキンのようなヒッピー感を漂わせながらも、お父さんがカジノを運営するスーパー金持ちという完璧な男だった。

また、道端のホームレスに声をかけられた時は、真剣に話を聞いたりもする超いい奴で、『イカ墨は食えるのに、タコ墨が食えないのはどうしてだ?』という疑問を持ち、友人から見せてもらった一途な長文ラブレターに、もらっていない私が感動していた。

BOO
彼は、友達にふられてしまったが、イケメン高身長、父親金持ち、性格よし。という稀すぎる男。羨ましすぎる。



政府から現金をもらってるのは『嘘』だった!!




そのネイティブアメリカンの青年は、ずっと働いていなかった。というか、働いている姿を見たことがなかった。

『親が金持ちだからだろう。』と勝手に思っていたが、『彼はネイティブアメリカンだから、政府から金をもらっているから働かなくていいんだ。』と友人がコソッと教えてくれたのだ。当時、本人に事実確認できるくらいのイケメンに嫌われる度胸はなかったが、密かにいいなぁと思っていた。

しかし、今更ながら調べてみると『ネイティブアメリカンが国から現金を貰える説。』は真っ赤な嘘で、かなり多くのアメリカ人が信じているという都市伝説ということが判明した。

BOO
ネイティブアメリカンが国から毎月金をもらっていると信じているアメリカ人は多い。

実際に『ネイティブアメリカン』が政府から受けられる生活保障のサポート内容は、ほぼアメリカの一般人と同じだ。

生活保障の一覧はこちら↓

アメリカインディアンおよびアラスカ先住民対象の (BIA) の財政援助および社会サービス。
インディアン居留地における食料配布プログラム (FDPIR)
インディアン住宅改善プログラム
インディアン住宅ローン保証プログラム。
補足栄養支援プログラム (SNAP)

ネイティブアメリカンなら規制がない!!恩恵は『カジノ事業』


ネイティブアメリカンは『政府から特別なサポートを受けていない。』と書いたが、実は恩恵を受けているものが一つだけある。

それが『カジノ事業』だ。

1988年にインディアン賭博規制法(IGRA)が制定されてから、ネイティブアメリカンたちは、彼らの居留地に規制もなくカジノがオープンすることができるようになったのだ。

本来、アメリカでカジノをオープンさせるにはかなり厳しい規制が入るのだが、インディアン居留地は独立国家とみなされているため規制がゆるくなるので、ネイティブアメリカンたちは優位性を持ちながら、カジノをオープンさせることができる。

カジノ事業は『インディアン居留地』なら厳しい規制もない。
現在、 30の州のインディアン保留地に部族カジノ(tribal casino)があり、その中でも2001 年にオープンした 703 室のホテルおよびカジノリゾート『パームス カジノ リゾート』は莫大な利益を上げている。

米国ゲーミング協会 (AGA) によると、2018 年の部族カジノの総収益は320 億ドル以上にも上るという。

BOO
ネイティブアメリカンが『カジノ事業』で莫大な資産を上げているのは本当だった!



州によっては『カジノ収入税金』の恩恵もある。




ネイティブアメリカンたちが、カジノ事業で恩恵を受けているものに『カジノで法人所得税がかからない』というのもある。
一部のネイティブアメリカン部族は『カジノの法人所得税』が免除される。
これは州によるのだが、一部のネイティブアメリカンの部族は、インディアン居留地内にあるカジノ事業の収益で発生する法人所得税が免除されるというものだ。(ただし、従業員は所得税を払わなくていけない。)

BOO
インディアン居留地内のカジノ事業で莫大に儲けても『法人所得税』を払うことがない。

ネイティブアメリカンが多く住む州は『アラスカ』である。


現在、アメリカの州の中で最もネイティブアメリカンたちが住むとされているのはアラスカで、エスキモーを含めると23万人もいるとされているのだ。(2020年時点)

また、アメリカ国内に広がるインディアン居留地は、アメリカ合衆国の50州すべてに存在し、最も多くのインディアン居留地があるのは、カリフォルニア州、ネバダ州、オクラホマ州と続く。

現在、ネイティブアメリカンたちの中でそのままインディアン居留地に暮らすモノもいれば、都市部で暮らすパターンが多く、インディアンの人口の約半数は都市部に住らしているという。

BOO
私が出会ったネイティブアメリカンの青年も都心部で引っ越す型のインディアンだったな。



アメリカ先住民の中で最も裕福な部族は『スー族』


現在、最もリッチなネイティブアメリカンの部族は『スー族』だと言われている。

主にミネソタ州にいる『スー族』は、ギャンブル、リゾート事業で、なんと一人当たり毎年100万ドル(約14億円)という信じられない程の金を稼ぎ、その総資産は27億ドル(約3929億)に達する最もリッチな『超ーセレブな部族』と言われている。

BOO
スー族は、一人で年間14億円も稼ぐのか!!!すげー。。

学校で『インディアンの迫害の歴史を教えるべきだ!』という声が広がっている。




アメリカ人の中で『インディアンを迫害してきた歴史』を知らないアメリカ人は多いと言う衝撃の話がある。これは、アメリカの学校では『白人がインディアンたちを迫害してきた歴史』を教えることが強制ではないからだ。

そのため、ほとんどの公立学校ではほんの一部にだけしか触れられていない。(学校でアメリカ先住民の歴史を教えることを義務付けている州はわずか43%だった。)

最近、アメリカの白人たちがビールを片手に『なんで、学校ではインディアン迫害の歴史をちゃんと教えないのだ!白人たちがいかに残酷だということをっ!!』と熱く語っていたのが記憶にある。(この記事を書こうと思ったのもこの話がきっかけだ。)

白人たちがインディアンの土地を奪い、虐殺した歴史を強制で教えるべきという声が増えている。

しかし、今『インディアン虐殺した歴史を強制で教えるべき』という風潮になってきているのも事実で、『インディアンの歴史』を教えることに義務付ける学校も増えているらしい。

BOO
都合が悪いすべての過去を隠さない。というのが一番の懺悔なのかもしれない。

これを書いた人
boo
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