シアトル観光中に立ち寄ったドライブスルーが凄まじく古かった。
そこには、50'sタイムスリップしたかのような時代錯誤な店があったので紹介しようと思う。
1954年創業の『ドライブスルー店』が目の前に。
みょーにレトロ感漂う店がある。腹も減ったしココに寄ってみるか。とは入ってみたが、後から調べてみるとこの店、70年前からやっていた。コロナ前どころの話ではない。
いざ、店に行ってみると、そこにはアメリカの古い映画でしか見たことがないような風景があった。
地元民に混じって、並ぶとしよう。
客に混じって並ぶとするが、ちょー行列ができている。
ただ、オーダー窓が10個はあるので、そーとー回転率がはえーのだ。
店員さんがめっちゃ『マクドナルド兄弟』だった。
窓を覗くと、そこにはマクドナルド兄弟を彷彿とさせる店員さんもいた。なぜかほっとした。
メニューも当然レトロだったわけだが、値段が当時のままじゃね?と思うくらい激安だった。
早速頼もうとしよう。私はすでに決まっている『3ドルバーガー(約350円くらい)』でしかない。今回は奮発して、ミルクシェークも頼もうとしよう。
『THEアメリカン労働』に唖然とする。
窓から覗くと、店員さんが一生懸命働いているじゃないか。アメリカらしくない光景。
と思いきや、数秒後。。
ちょっと目を離すと、激ゆる環境にもどっていた。客が待ってるのに、雑談に花を咲かせる店内。これぞアメリカンペースだ。
『3ドルバーガー』と『ミルクシェイク』をゲット。
オーダーしてから3分後には『注文したブツ』をゲットしできた。あんなに行列になっていたのに。
よく見ると中は、徹底的にシステム化されているので、アメリカ人がいくらサボっても、オーダーから3分くらいで渡せるのだ。
『3ドルバーガー』を早速食ってみる。
早速、油の染みた紙袋を持って、駐車場で食うとする。
この店はドライブスルーで、どこにも座るところがなかった。外のテーブルすらない。仕方なく車の中で食うことに。
まずは、このクソ甘そうな『ミルクシェーク』をいただこう。飲んでみると期待を裏切らないクソ甘い空間が口の中に広がった。
そして、ついに『3ドルバーガー』を食おうじゃないか。これぞ、アメリカの青春バーガーだ。
中を覗くと、徹底的に無駄を省いたバーガーの正体がそこにあった。レタスもオニオンすらもピクルスさえも、入ってない。
追加でポテト頼んでいたのも忘れてはならない。
食う前から『うぅ。』と唸なってしまった究極のポテトだ。油が全てをおおい尽くし、ポテトのやる気を全て吸い取っていた。これで、やる気のない『しなしなポテト』の誕生だ。
本当にこれは芋なのか?と疑うレベルのやる気のなさだ。油の味しかしない。
『やる気』がないからこそ、70年以上続く店。
私は、この店で『食の提供だけをする。』とした徹底的な無駄を省いた仕組みを体感した気がした。だからこそ、70年以上も続きながら、未だに3ドルバーガーを実現させているのに違いない。
また、店の『やる気』よりも『思い出』がある場所に人が集まっているのだと思う。3ドルとはいえ、けして美味いとは言えない店がこんなに繁盛する理由も、思い出なのだと。
時代が変わるこの中で『ずっと同じ場所に同じものを提供し続ける。』ということが、どれだけ人を安心させるのか。と思ったら、涙がちょちょぎれそうになったが、私は青春時代をアメリカで過ごしたわけではないと思い、正気に戻ることができた。
アメリカ人の青春を擬似体験したい人は行ってみてね。↓