アメリカでは一生味わえないサービスが『日本独自のおもてなし』だ。日本の特有のさりげない気遣い。多分、アメリカ人は知る由もないだろう。
ということで、今日は山形の旅館で味わった『アメリカ人が一生気が付かなそうな気遣い』を発表しよう。
今回、行ってきたのは、山形人なら誰もが知る有名旅館『古窯(こよう)』だ。ちなみに旅館100選の中で、常にトップの名旅館だ。
コロナ以降、廃れてしまった旅館が多い中、『古窯(こよう)』に行っておけば間違いないだろ。ということで潜入。
山形人なら誰しもが知っているこの宿。どれくらい有名かというと、展示されてあった過去にきた有名人たちの絵皿がとんでもなく、バブリー。ということだ。
1.『座布団がエアバック並みにフカフカ』
高級旅館あるあるの気遣いが『座布団が究極にふかふか』だということだ。
こんな座布団あっていいのかと思うくらい、私のケツを優しく包み込んでくれた。
そして、お茶菓子が真面目に美味かった。サクサクふあふあの繊細なクッキーとチョコのナッツ。
2.『マスクへ』の気遣いも忘れない。
そして、びっくりしたのは『マスクの休憩所』も用意されていたことだ。
言葉の選び方に、多大なる気遣いを感じる。『マスクの置き場所を決めるなんて!自由がない!人権問題だ!』とアメリカ人が暴動を起こしそうなくらい、繊細な気遣いだ。
3. 食事が『玉手箱』である。
夕食は、玉手箱の中に入っているという豪華な姿で登場。気分は、完全に龍宮城で豪遊する『浦島太郎』一直線だった。アメリカという国に戻れる自信がなくなってきた。
そして、山形名物『米沢牛すき焼き』やら、『ビーフシチュー』やら、『土瓶蒸し』やらが続いた。雪のカマクラの中に入った刺身の繊細な盛り付けが手間かけてんなー。と思わせる。
3.『枕の硬さ』と『抱き枕』が選べる。
日本人の気遣いは、寝る間際までも続いた。今度は、枕が選べるという気遣いさ。
そして、寝る前に、冷水をもってきてくれるという心遣い。以前のホテルでは、洗面台の水道水を飲むしかなかった過去を考えるとありがたきお言葉。
4.『スリッパへの厚い待遇』も忘れていない。
人のスリッパを間違わずに、履くための番号札が用意されていて、かつ殺菌するためのブルーライトが光っていた。
ちなみに、最近、アメリカのプールで、サンダルの盗難が多発していて困るという話思い出してしまったが、日本は、きっとそーいうレベルではない。
5.トイレで暮らせるレベルのおもてなし。
ちなみに、便所は神様が住んでいるんじゃねーのか?と思うほどの、手厚さだった。
ココで不自由なく一生暮らせんじゃね?と思うくらい設備が整っていた。
6. 迎えがある。
高級旅館のおもてなしは、旅館に着くと出迎えがあるのだ。着物を着たスタッフが出迎えてくれたのだ。
結論:アメリカ人は一生気づかないレベル。
ということで、私が慣れない高級旅館に泊まって『日本の気遣い』にビビった話でした。
私がもっと繊細な心もって、枕にこだわる性質だったら、『日本のおもてなし』をもっと楽しめた気がしたし、便所のスリッパでウロウロせずに、すんだんじゃねーかと思う。それだけが悔やまれる。
しかし、アメリカ生活で地獄のような『柔軟性という雑さ』を身につけてしまうと繊細な心がなくなってしまうようだ。そして、雑の王国の住人アメリカ人たちは、この『ちょーーーーー細かなおもてなし』に気づく人はどれくらいいるのか?ちょっと見てみたい気がする。