私の住む街、ポートランドは、アウトドアのメッカだ。
有名アウトドア、スポーツブランドの本社が立ち並ぶ。ナイキ、アディダス、コロンビア、キーンにそして、POLeRとか。
そんな中、日本のアウトドアメーカー『スノーピーク』がポートランドに移転してきたというのだから、『いい度胸だな。』ということで覗き込んできました。
一等地にドンっ!!『スノーピーク店』を発見!!
ポートランドの一等地、お城のような家が立ち並ぶオシャレエリア『アップタウン』に、広々と店を構える『スノーピーク』を発見。
よっしゃ。アウトドアには、クソほど興味がないが、入ってみようじゃないか。
早速、『洒落たトンカチ』を発見した。
おっと。ドアノブが『かなづち?(トンカチ)』だ。
中に入った瞬間、爽やかなお兄さん(年齢不詳)が、ソロキャンプをしていた。彼は、30代にも見えるし。40代にも見える。
しかし、彼のキャンプエリアには『日本の本』が置いてあった。そこには『藍』と書かれてあって、藍染のバックが一緒に置かれていた。彼は、藍染信者らしい。
挙動不審すぎて、背後から監視される。
なんかやっぱり、引きこもりインドアの私としては、最高に居心地が悪い。
これは『スノーピーク』にかかわらず、ナイキに行ってもコロンビアに行っても、買うものも興味も全くないので、暇を持て余す。
レジには誰もいないのかと思いきや、背後に挙動不審の私見守る店員さんがいて、ビビった。
興味あるフリをしてみたら『日本の製品』だった。
ちゃんと『購買意欲』あるフリしなければと思い、適当に商品を手に取ってみたりした。
お。この商品は日本語じゃないか。これは一体なんなのか。。懐中電灯とちがうのか?
『お。これは、靴下だな。ほぅ。足袋(タビ)のような靴下というわけか。』と普通なことをそれっぽく、独り言で言ってみたりした。
お。これは、コタツとセットで効果を発揮する日本の冬『はんてん』じゃないか。
日本の古いものが、こうしてポートランドで蘇っているのは『逆輸入効果か』と思いながらも、ちゃんと現代の服もあった。しかし、なんかクソダサかった。
1番目が覚めたのは、この箸だ。44ドル(約6千円)もしやがる。
あの世間を驚かせた、スノーピークの社長の娘さんも何気に店の写真に紛れ込んでいた。
なぜか、キャンプの皿に『寿司』が置いてあった。
ただの食品サンプルだったが、寿司が食いたくて頭から離れなくなった。
後ろにいた店員さんに『腹減った時、これを見ているとマジで寿司食いたくなるよね。』とボソッと声かけられた。
完全に食い物しか目に入ってないことに、見透かされ、共感までされてしまった。なんという失態だ。挙動不審を払拭しようと、購買意欲を見せるはずが、食欲を見せてしまった。
隣に日本レストランが。その名も『TAKIBI(焚き火)』
『スノーピーク』の横には、『Takibi』というレストランもあって『キャンプ料理』をコンセプトにしたレストランがあった。
レストランの中を覗いてみると、誰もいなかった。
結論:『インドアな日本人』は完全にアウェイ。
ということで、インドアの私は、完全にアウェイな空間だった。完全に完敗だ。
この店で、私は箸すらも買えんし、寿司のことしか考えられない人間だということが再認識できたと思う。
『スノーピーク』からしても、冷やかしすぎる迷惑な客だったろうに、本当に申し訳ない。