お前はなぜに『中西部ミズーリ州の田舎の悪いとこをを書くんだ。』と怒られた。確かに自分の生まれたところや住むところを悪く言われるのは嫌だよな。と気付かされた。
しかし、『ミズーリ州の田舎』はアメリカのリベラル都心部とは別世界で、保守的な考えの人が多く、外国人として住むには、表には出にくい、びみょーな生きづらさも感じたので、『アメリカの田舎、いいところだよー。』と安直に書きたくない自分もいる。まーそれも場所にもよるし、その人がどこに価値を置いて、移住するかによる思うのだが、今回は私が個人的に感じた『アメリカの田舎で感じた体験やら気持やら』を素直に書いていこうと思う。
自分でも信じられないが、ずっと避けていたアメリカのど田舎、↑こんな景色が永遠と広がるど田舎にいってきたよ。
FOXニュースにビビる!!普通に『保守派のTV報道』を応援する人々。
都心部に住んでいると『保守のFOXニュース』は本当に嫌われているので見ている人が少ないが、むしろ、アメリカの田舎に住む人は『FOXニュース』を好んで見ている人が多いのだ。
個人的に1番びっくりしたのが、田舎の友人のかーちゃんが『FOXニュース』をみて『そうだ!そうだ!マスク反対だ。マスクを要求するバイデンはろくでもねーな。トランプ最高!』とTVのコメンティーターと共に煽っていた。
キリスト教信者が多く『愛想がよく、親切でフレンドリー』な人が多い。
アメリカの田舎で思ったのは、田舎ならではのホスピタリティーあるなと思った。どこのお店の接客でもフレンドリーで、気持ちいい接客だ。田舎出身の友人いわく、『たぶん、キリスト教信者が多いから親切な人が多いからかもな。表向きだけは、とってもナイスな人が多いんだよ。』と言っていた。
身内の会話で『差別用語』が飛び交う!!じわじわと感じるびみょーな距離感。
そして、1番衝撃だったのは、友達同士など親しい人の会話の中で『差別用語』がバシバシ飛び交っていたこと。
悪気がなく言ってる気がしたが、『黒人に対する差別用語(二グロ)』と言う言葉を使い、誰も注意しないという居心地の悪さを感じた。そして、美味いはずのビーフやらチキンやら、感情とともに喉に詰まってうまく飲み込めず、全然味がしなかった。その後、ウッカリ『JAP(日本人差別用語)』という言葉も聞こえてしまって知らんふりするので一杯一杯だった。つらすぎる。
基本的に『白人同士だけ』の付き合いだけを好む。
挨拶とかは全然フレンドリーだが、友人を含んだ彼たちと飯に行ったり出かけてみると、話や態度で『じわじわと差別が見えてくる。』絶対に向こうから話しかけてこないし、頑張って話しかけても『アナタに全然興味がないのよ。うふふ。』というそぶりをされ、スルーされるだけだった。私も開き直り、もういいやと諦めてチキンをひたすら食っていた。
ポートランドに帰って黒人の友人にきいてみると、『BOOそれ、田舎あるあるよ!白人以外の人は受け付けない。という気持ちがどこか根本的にあって、挨拶以上に、仲良くしようという気持ちがない。それをやんわり態度で示される。』のだそうな。私の英語やコミニケーションの取り方や悪かったのがも思っていたが、んな言葉にみょーに納得してしまった。
お店まで車で1時間!!『車が絶対必要。』
アメリカは車社会だというが、田舎は特に車がないとどこにもいけない。車を30分、1時間ぐらい走らせないと、店がある場所にいけない。逆にアメリカの都会だと車がなくても、バスやら地下鉄やら電車やらで、免許なない人も多いが、アメリカの田舎は車が大前提だ。
隣のテキサス州は『牛の肥やし臭がする。』
田舎を走っていると『牛の糞』の匂いが強烈だった。私も田舎生まれで慣れていたつもりだったが、『牛糞のにおい』がそこら中で臭った。家畜、牧場とかがおおいテキサスが特に『牛の糞』がすごかった。
めちゃくちゃ『チキン』がうまい。
田舎でウケた疎外感という洗礼に、ひたすらチキンを食うしかなかったのだが、そのチキンがめっちゃ美味だったのが救いだった。ジューシーでフカフカ。バーベキューポークも美味かった。
ジャンクな食生活『ポッチャリ系の率が多い』
アメリカの田舎に行くと『ポッチャリ系』率が、非常に高くなる。アメリカの都心部は、健康に気をつけている人が多いが、アメリカの田舎は『健康なんか気にしてらんねー。俺は食いたいものを食うゼ!』といって、コーラを毎日飲んでいるタイプのポッチャリ系アメリカ人に多く出会った。
『寿司がクソまずい』
アメリカの田舎は、寿司のクオリティーが低い。新鮮な魚が手に入らないし日本人がいないしな。そもそも、アメリカの田舎で日本食レストランが少なく、クオリティーも高くないから『寿司まず』なんだと思う。
しかし評価3つ以上の日本食レストランの寿司がクソまずかったのはショック。詳細は以下の記事を見てくれろ。↓
『店でマスクをつけてる人が誰ひとりいない。』
アメリカの田舎のレストランは、100パーのマスクしない。ミズーリ州の田舎も同じ。そもそも、マスクを持っていた気配すらない。ポートランドでは、マスクしている人を見かけるのに、田舎でマスクをしている人を見かけることは皆無だった。地味にビビる。
そんな中で、私だけアジア人の上に、マスクをしていると、めちゃくちゃ目立つので、マスクは、速攻捨てた。(小心者あるある)
『肉が激安』でビビる!!
アメリカの田舎は、食べ物が基本的に安かったのだが、その中でも肉が安くてビビる。
特有の訛りと省略語が多い!!『遠回しな言い方』
アメリカの田舎は、特有の訛りがあり、省略されることが多く英語も意味がわからない時が多かった。特に突然『Would you like Coca-Cola??(コカコーラ飲む?)』といわれ、今コカコーラくれるんかと思い『うん。』と答えるとそのまま『マック』に連れてかれた時は『マックにコカコーラ買いに行く?』というかなり省略された文だったことが判明して、かなり難解だった。
マリファナが違法!!『持っていると逮捕される』
アメリカの田舎は、マリファナが違法な地域も多く、マリファナを所持していると逮捕されることもあるという。
本物の『カウボーイ』があちこちいる。
アメリカの田舎には、マジのカウボーイがいる。職業『カウボーイ』だ。牛を駆り集めて、牛や馬を育てたり、牧草地へ牛を誘導、移動しながら生活をおこなっているんだそうだ。
最後まで食えん!!『デザートが糞ほど甘い』
そして、地味に頭をやられたのが『デザートの甘さだ。』なぜか田舎では、甘さが倍増している気がする。
アメリカの田舎で『蛍』が見える
私が行った『ミゾーリ州の田舎』にはなんと、蛍がいた。夕方のまだ明るい時に『蛍がブーン』と飛んでいて、一瞬何かとビビった。
永遠に『トウモロコシ畑が広がる。』
嗚呼、アメリカ田舎に来たんだなー。と感じたのは、どこを見渡しても一面『トウモロコシ』と『ソイビーン(豆)』の畑が広がる時だ。車で1時間走っても、ずっとこんな景色だ。
『田舎のタコス』がちょっと変。
これは、個人的に入ったタコス屋が変だったのかわからんが、普通に『タコス』を頼んだら↑がきた。しかも、でけぇ。アメリカの田舎のタコスは、ソースがどっちゃり乗ったのがタコスなのか?
田舎は『ガソリン』が安い。
アメリカの田舎は、アメリカの都心部に比べると、ガソリンが安めだなーと思った。確か、ポートランドは5ドル近くしたような。(2022.7月)
アメリカでも今だに『男の権力が強め』
田舎に住む年配のアメリカ人夫婦を目にして思ったのが、アメリカの田舎は『亭主関白』のような人が多いなと思った。
基本、お金の管理は妻にまかせっきりで、支払いの時はただ見てるだけで、妻が支払う。そして旦那の方が決定権があって、それに妻は従って行く的な感じの夫婦をよく見た。
お店で『便座ペーパー』がないところが多い!!
個人的に辛かったのが、田舎のトイレに『便座用の紙』がないという現象だった。どこのガソスタでもお店でも『便座用の紙』がないので、トイレットペーパーで代用していたがめんどくさかったな。
アメリカの田舎!!『理解されないのが一番辛い』
アメリカの田舎ミズーリ州は、表面だけ見るとめちゃくちゃフレンドリーなので、田舎にいても、アメリカ人とガッツリ関わる必要がない人は『田舎の暮らし』はかなり快適かもしれんと思う。家は安いし、肉もうまいし、お店の人フレンドリーだしな。
しかし、ガッツリ関わらないといけない時に、白人グループの中で、自分だけがアジア人という環境でこそ起こる『田舎特有の疎外感』の苦しさは、なかなか人に理解してもらえなくて、さらに孤独になって辛かった。
当初、友人すらわかって貰えずイラついたが、今思うと、パスポートも作ったことがない、コーンだらけの田舎町暮らす人たちに対して、自分の疎外感分かってもらうというのも無理な話だ。とも思うが、たった一人の理解者がいるだけで救われたのが本当のところ(過去にドイツに住んでいた田舎のおっさんに共感され救われた)。それくらい孤独に苛まれる。
今、アメリカの田舎に嫁いだり、周り白人ばかりの田舎の留学で『田舎特有の洗礼』に苦しんでいる人は、『そーいや、BOOも同じ目にあって、白目向きながらチキンばっかり食ってたな。私だけじゃないんだな。』と思って少しばかり、楽になってくれたらいいなと思う。