ここ近年で、爆発的に移住者が増えた街。それが『オレゴン州ベンド』だ。
アメリカで最も急速に成長している都市の1つとして、オレゴン州にあるベンドという小さな街がドキュメンタリーで取り上げられているのを見て、『誰も知らないような小さな町が、ここ数年で人気になって、移住者が爆発的に増えた街の魅力が知りたい。』ということで行ってきました。
ポートランド市内から車を走らせること3時間。地味に遠いが見えてきた『小さな町』ベンド。
ベンドの秘密1.小さな町の雰囲気が残る『チャリ率の高い街』
ベンドの街に到着してから、特に目的を持たず、街の中をウロウロしていると、一番最初に気になったのが『チャリ率』が多いことだ。
アメリカの田舎でチャリに乗っているというのは、車も買えない貧乏人というイメージがあるらしいが、逆に都心部でのチャリ通は、意識高い系の健康志向の人たちのやることだ。ベンドも例外ではなく、チャリ率が高かったのは、意識高い人が多いからかと感じた。
ベンドの秘密2.『カリフォルニアの不動産に比べるとまだまだ安い。』
ベンド街のような、身近に自然があふれつつ、チャリでもお店に行けるような便利なロケーションの立地の家を『カリフォルニア』で買うとすると、超金持ち以外手が出せない値段になる。
しかし、ベンドはカリフォルニアに比べると、自然溢れた環境の家が安く買えるのが魅力だそう。そして、物価もカリフォルニアに比べるとかなり安いそうだ。
ベンドの秘密3.『レストランのクオリティー』が高め。
サンフランシスコから移住してきた地元の人に話を聞くと、ベンドはレストランの質が高いんだそうな。グルメの街『サンフランシスコの店』と比べても、ベンドにはそれを超える有名なお店がいくつもある。と言っていた。
しかも、かなり手頃な値段で食えるし、『クラフトビール醸造所』いっぱいあり、ビール好きの食いしん坊にはたまらないらしい。
そういえば、ベンドで食ったパンケーキもかなり美味かった。↓
ベンドの秘密4.『自然が身近で四季がある。』
街中をドライブしていると、ベンドの街がいかに自然に囲まれているかがわかる。しかも、自然が身近に感じられながらも、しっかり整備されていて『クリーンな街だなー。』というのが印象。
その上、ベンドは四季がある町なので、『アウトドアスポーツ』も盛んだそうだ。『山歩き』と『マウンテンバイク』『スキー』『ロック クライミング』『釣り』『ウォーター スポーツ (カヤックなど)』『ゴルフ』など、年間を通じて楽しむ人も多く、アウトドアスポーツを楽しむ人にとってはマジで最高の街。
ベンドが高騰!!『小さな町』から『金持ちたちのリゾート地』へ。
『ベンド』という街をウロウロしてみて、気づいたのは『金持ちの気配がすげーする』ということだ。アメリカの田舎や郊外では、珍しい『高級車』も多く、チャリも高そうな意識高い自転車だ。
調べてみると、この『ベンド』という街は、最近まで自然の豊かな小さな町だったそうなのだが、今は、カリフォルニアの移住者も増え、家が爆上がり。なので、今はもう、現地の人が住めない価格にまでなってしまったそうで、すでに金持ちのためのリゾート土地化が進んでいるという。
『あー、もう5年くらい早く、この街の魅力に気づいて住んでいればー。』と思うが、急に金持ちたちが移住し始めた後は、街の魅力が下がっていくというデメリットもあるそうだ。
元々、地元の人たちが、安い土地で住んでいたのに、金持ちたちが来ると急に物価も高くなっていく。地元の人たちの給料はそんなに変わらないのに、どんどん高騰した物価などの中で生計を立てるのは大変だ。カリフォルニアからの金持ちたちのような収入があるわけでもないので、地元で住んでいた人たちが、リゾート並みの物価の高さに住みずらさを感じるようになってしまう。
こう考えると、コロナでリモート勤務が可能になった『都心部に住んでいた高収入のITリモートワーカー』が『小さな自然の住みやすい街』にどんどん侵略して、現地民を追い出していく現象は、ますます加速するよなぁ。と恐怖を覚える。