今回の『ロードトリップ』で一番の絶景と言える場所が『オレゴン州にある温泉』だった。
思いがけず、アメリカで満点の星空を見上げながら温泉に入るという無駄にロマンチックなことをしてきた話を書こうと思う。
なーんにもない場所にある『オレゴン州温泉』に潜入!!
見渡す限り、平面の山しかない場所に『最高の温泉』は隠れている。その名も『Crystal Crane Hot Springs』という場所だ。
Googleマップを使わないと発見できない場所にあるが、看板を通り抜けると、らしき施設がみえてきた。
どれどれ、ここでチェックインするか。
チェックインは、ネットで予約していること告げると、身分証とドライバーライセンスを出せといわれて、誓約書にサインをさせられる。誓約書は読まないタイプでアメリカ人から怒られるタイプでござい。
オフィスの中には、売店のように『バスローブ』やら『バスタオル』が売ってあった。注目は、一枚50ドルのタオルだ。(およそ5千円以上)
いざ『部屋』潜入!!しかし部屋は狭い。
受付のおねーちゃんから鍵をもらい、いざ『今夜泊まる部屋』に行く。
扉を開くと、そこはまだ『外』だった。そしてまた階段があり、扉があった。
しかし、外の空間にはプライベートな『外が一望できるバスタブ』も備え付けられていて、感動したが、一度も使わんかった。
前日は、星3つの最高ホテルだったので、このコテージはかなり狭く感じた。ちなみに冷蔵庫がないのがネックだ。そして、地味に嫌だったのが、虫がいっぱい入ってくる。何匹も始末した後でやっと眠りつけた。
その上、予約した部屋にはトイレがない。が、部屋の近くには仮設トイレがあって、『え。ここで尿を足さないといけんのか。』と一瞬ビビる。
と思いきや、普通にトイレがあった。ほっ。
さっそく『大浴場の温泉』入ってみる
早速、長旅で疲れた体を休めようじゃないか。外に設置された温泉は、プール並みに広く、大自然が広がっていた。
水着着用だし、もうほぼプールじゃね?ということで、いざ出陣。
結果、申し分のないくらいの温泉だった。ちゃんと硫黄の匂いもする。掃除も行き通っていて、常にスタッフが掃除をしていたし、人もちらほらしかいない。完全に穴場だ。
温度は、ずっと入っていられる程度のぬるめの温泉だが、掛け流しのところに行くと熱めのお湯を満喫できる。
隣には『危険』と書かれた怪しい部屋を発見。おっさんが入ってく。みんなその様子に釘付けだったが、そこは温度調節する部屋だったらしい。そして、おっさんは、ただの管理人。
温泉なのでね。シャワーもあるので忘れずに。
夕日をみながら温泉!!『パーリーピーポー』厳重注意される。
『嗚呼、夕日が沈んでいくじゃないかー』と温泉に入りながら眺めていると、10人ぐらいの若者たちがビールを片手にやってくる。そして、温泉の中で飲み始める。『なんと、贅沢なパーリーピーポーたちだ。』と思っていると、セキュリティーの人が『お前ら!お酒飲むのを禁止だよ!』と怒られていた。
あまりにも、居心地がよすぎて、地球にいることを忘れてしまうくらいだった。熱くもなく、ぬるくもない、この絶妙ななんとも言えない空間、温泉ニートとして一生ここで暮らせるわ。
腹が減ったので『カップラ』食う。
温泉からひとまず出て、腹ごしらえをしようと思う。立ち寄ったのは『コミニティールーム』中には、カウチやらソファーがあって、子供たちがゲームをしていたり、読書していたり、犬が私を見つめたりしていた。
夕食を作る気力もレストランも周りにないので、非常食持参した『カップラ』とガソスタで買った『クラムチャウダー』を食うことにした。クラムチャウダーがクソまずくて、カップラがなかったら野タレ死んでいただろう。
ちなみに、キッチン部屋がある。外にはグリルもあるので、食材を持ち込んでBBQもいいかもしれん。
中に入ってみると、なんか小汚いのが気になった。
怖いもの見たさで冷蔵を開けてみると、プーんと匂う。数秒で『絶対使いたくない冷蔵庫』に認定した。
結論:『温泉ちょー最高』だが、宿泊はキャンプカーの方がおすすめ。
今回の温泉はちょー最高だったが、宿泊施設はちょっと高いのと、私の泊まった『ひつじの部屋』は、夏は虫が中に入ってくるのであまりお勧めせん。外にあるプライベートタブも使わんかったしな。
ぶっちゃけ、今回150ドルの価値はあったかというと、温泉だけでも価値はあったと思うが、自分でキャンプの方が安上がりだと思う。
モンゴル族が住んでいるような『ティピー』もあったで。
おまけ『満点の星空の温泉がやばい。』
おまけ的に、夜9時ごろにまた温泉に入ったら、星空が見えた。しかし夜だから、真っ暗で溺れたらヤバいが、それは自己責任ということで。また、朝風呂にも入ったが、朝風呂の方が人がいなかったのと朝日が綺麗で、早朝の朝風呂もおすすめ。
ということで、アメリカで温泉に飢えている人は是非とも。