ポートランドに来て、ライフスタイルとか、価値観とか全て変わった。
ロサンゼルスにいてもサンフランシスコにいても変わらなかった日本での価値観が、ポートランドに来てぶっ壊されて頭がおかしくなったとでも言おう。
そのぶっ壊された価値観の一つに『ポートランド流、エモい働き方』というのがあるので、今日はそれを紹介。
ポートランダーのエモすぎる働き方『なんでも屋』
まず、ポートランドにいると、アメリカでは『絶対出会わないだろうエモい瞬間』に出会うことが多い。
例えば、今の日本の若者も知らない人が多い『日本でも懐かしのキャラクター』を何気に身につけていたりして普通に歩いている。仕入れ先はマジで謎。
そんな独自の世界観を持つポートランダーは働き方もエモい。
一つの仕事を決めず、複数のバイトをちょっとずつ掛け持つ。カフェで働いたり、皿洗いしてみたり、バーで働いたり、絵を書いて売ったり、ギターの先生をやっていたり、何個も掛け持っているのだ。昔よくいた『何でも屋』だ。
『何でも屋』は承認欲求がない!! 社畜脳は批判しまくった。
当時『正社員で働かない奴はクソだ。』と考えていた社畜脳の私は、ポートランドのそんな働き方が理解不能だった。大人なんだからちゃんと働けと。
ポートランダーたちに今までの生き方に全否定をされているような気持ちだったが『逆に自分はなぜ正社員として働くことに固執してるのか?』という疑問も湧いてきた。
そして、答えを見つけられず『金がなくなったら、またちゃんと働けばいい。』と呪文のように唱えて、ポートランド流働き方を実践することにした。
ひとつの職の人生から『逃げ道』を作る働き方。
ポートランダー流に働いてみてわかったのは、自分が思うよりもずっと『一つの職業に固執しない生活』は怖くないということだった。
むしろ逃げ道が増えたことで、本当にしたい仕事の選択ができたと思う。ダメ人間な自分にも合っている道があったのかと目からウロコだったりした。
今思うと、どの会社に行ってもダメ人間扱いされてたのは、自分はその生き方に合ってないと言うサインだったのかとさえ思えるくらい辞めてからの方が楽に稼げて、おかげで今はクソニートだ。
また、コロナでリモートでどこからでもでも働けるようなったり、世間の副業の流れも味方になってくれてたと思う。
『働き方は一つでなない。』何でも屋は老後の人生に強い生き方である。
もちろん、正社員の働き方も否定はしない。
一つの企業で働くことに価値を見出せている人は、その働き方が合ってるんだと思う。
ただ、正社員として社会に縛られいく道が死ぬほど苦痛ならば、そういう生き方に固執する必要がない。と、社畜時代のダメレッテルを貼られていた私にタイムスリップして言いたい。
何歳からでもいい。病んでいるくらいならバッサリ仕事を辞めて、少し休んで、興味のある仕事を複数やってみながら生きてみるのもありだ。自分の世界が広がり、いつしか趣味と仕事の境界線がつかないニートにもなれる。
特に老後が長くなりつつある今、老後こそが自分の世界を持ちながら適当に働く『ポートランド流、何でも屋』が普通の働き方になっていくんじゃないかとさえと思う。