清水 龍青さん
Q:UCLA卒業と華麗なる経歴から、なぜ、あえて自分でLAで事業を始めようと思ったの?なかなかイバラの道だよね?
LAで事業を始めたのは、LAの駐車場に問題があると思ったから。でも、なかなか大変で、LAの人は冷たいし、頭が石のように硬いおじいちゃんおばあちゃんマネージャーだと結構大変。笑
Q:そもそも、この駐車場シェアって具体的にどんなサービス?
僕の展開するサービスは、自分の家、もしくはアパートで余っている駐車場を自由に貸し出したり、他の人のパーキングを借りたりできるサービスです。
きっかけは、UCLAの大学の近くに住んでたとき駐車場がアパートになく、路駐をせざるを終えなくて。。。しかも路駐している間は、スプリンクラーの水はかかるわ、車ぶつけられるわ、チケット切られるわ、でいいことなくて。だから、たくさん余っていたアパート内の駐車場を見た時に、駐車場のシェアサービスをやってみようと思ったんです。UCLAの生徒みんな駐車場ないって言ってたし。笑
Q:いつ頃からスタートしたの?
実は、2016年1月にアプリ展開を始めて、数ヶ月で失敗だと気づいて、WEBサイトに切り替えして、現在は、ウェブサイトでのサービスは始めて2ヶ月になりました。
[清水さんの作る駐車場シェアサービスのwebサイト]
Q:ホームレス状態のかなり、ヤバイ時があって聞いたけど、やっぱりキツかった?
ホームレスをしていた時は、ただ迷走してました。『お金をセーブしてビジネスやる。』という考えのもとやっていましたが、よく考えたら、『お金を作るために、家を確保して努力する。』というほうが本当のビジネススタイルだと色んな人に言われてやっと気づきました。でも一生に一度ホームレスをしてみたかったのでちょうどよかったかなと思います。笑。最初アプリでやったときは自分でアプリを作っていたので、その時は出来てリリース出来たときが一番嬉しかった。
リリースしたあとはリリースした事自体に満足し、駐車場のオーナーをどうやって集めたらいいか考えもせず、集める方法を思いついても英語で話さなきゃいけないから話しに行く勇気が出ず失敗。そのときに付き合っていた彼女とも別れ、失うものは何もない状態に。企業に入るのと違い、いれば誰かが導いてくれる環境ではないので自分で全部動いてやらなければいけないのが大変です。でもその分何かやったときに得られるものは大きいことを実感できるのが嬉しいことです。
Q:今は、社員さんが結構いるのに、オフィスはスタバって聞いたけど本当?
社員は今8人で毎週末にスタバでミーティングします。毎回ミーティングを重ねるごとに人数が増えて行きます笑 全員学生でみんなよくやってくれてます。
オフィスがスタバなのは昔借りてたコワーキングスーペース(共同オフィス)の会社が、倒産して追い出されたからです。特に、今オフィス必要ないのでスタバでいいかなって感じでスタバでみんな集まってます。
Q:今、このビジネスをやってよかった!と感じる時は?
何日も歩き回って、駐車場の提供側の交渉が成立した時で、学生がこれ必要だったんだよ!て言ってくれた時です。サービスを提供してる分、ネガティブな感想も少なからずありますが、そう言う感想も聞きながら改善して行くのも楽しみの1つです。
[何日もかけてLAを歩き回って全制覇した時の地図]
Q:将来的にどう展開してきたい?
とりあえず、ロサンゼルスのパーキング事情を学校ごとに抑えて、他の地域に徐々に拡大し、展開して行きたいです。
[DailyBruinというUCLAの新聞に取り上げられた時の記事]
Q:ベイエリア、サンフランシスコに展開予定はある?
前住んでいたので是非、展開したいです!ロサンゼルスで基盤をしっかり作ってからどこに需要があるのかなどをはっきりさせて、攻めて行きたいと思います。
Q:やっぱり、自分の見知らぬ土地で大変だった時に、お世話になった命の恩人とかいる?
まだ、死ぬ思いをしていないので、命の恩人とまでは行かなくてもいつも助けてくれる友達や知り合いがやはり宝物です。
僕がホームレスなどをして迷走している時に、真剣にアドバイスくれたり励ましてくれたりしたからこそ、今があるとおもいます。いつもアドバイス乗ってくれる人や助けてくれる人には、近い将来めちゃお金出来たら気持ちよくご飯おごってあげたいですね!
Q:現在、人材や何か募集していることはある?
欲しい人材はフルタイムのフルスタックデベロッパーと、笑顔で営業やってくれる方です。
Q:最後に一言なんでもいいんでお願いします!
これを読んでいる人は、起業に興味がある人が多いかと思います。起業したい。て思ってるんだったら一回起業してみるといいと思います!しなくて後悔するよりして後悔したほうが全然いいと思うんです。
アメリカでも、日本でも自分で好きなところで起業すればいいと思うけど、同時に起業が目的ではなくて起業は手段だということを忘れないようにしたいですね。それと、なにかこれほしい、将来こういうことしたい、こうなりたいということを口に出し続けてれば、誰かどうか寄ってくると思います。
最後に、こんなこと言うと怒られるかもしれませんが、若いうちに起業して年関係なくビジネス的に攻め続けてると若いからなめられる一方、若いからという理由で応援してくれる人もありがたいことにたくさんいます。会社に勤めていても自分で会社を持っている人も、頑張っている姿をしっかり見せていれば応援してくれる人は必ずやって来ます!
清水さん、ありがとうございました!
駐車場のシェアリングのサービス『Poasis』