在米4年目の人気ブロガ―、「 バークレーの近くからこんにちは」 のカオデビさんこと、かおりさんはタロットリーディング師であり、ハンドメイド製品職人(サンフランシスコ市内にて委託販売含)、そして真愛(Mana)ちゃん(3歳)、辰(Jin)くん(2歳)のお母さん。
現在彼女はハズバンドとネコのココロちゃん(1歳)も含めた5人暮らし。
そんな彼女が今回ライフストーリーをシェアしてくれた。かおりさんは結婚をきっかけにアメリカに移住することになった。
「結婚したその日に多分子供ができたんだと思う。日本帰ったら微熱(笑)」
アメリカを旅行で訪れた彼女は彼と出会い、二人はすぐに結婚に決めた。旅行者としてアメリカに入った彼女は一旦日本に帰国し、彼の妻として正式にアメリカに戻ってくるまでに約9か月かかったそうだ。アメリカで生きていくだけでもチャレンジングであるのに、この国で子供を持つってどんなことになるのだろう?
「アメリカで親になるって多分日本より楽なんだと思う。日本は色々型にはめたがるけど、こっちの日本人コミュニティは親が自由。育て方が自由。」
かおりさんは近所に住む日本人のお母さんたちと、子供の世話を見合ったり、お互いをサポートしあっているという。やはり子育ては周囲のサポート無しには大変であろうことは想像に容易い。日本で実家が近ければ自分の母親の手を借りて、なんてことも可能な場合があるかもしれないが、
「人に恵まれたよ」
と周囲にサポートしあえる仲間がいることへの感謝を惜しまないかおりさん。子育てをしながらでもできることを、と模索した結果がハンドメイドグッズの販売だった。
ハンドメイドで帽子作りをはじめる
アメリカに来てから販売を始めたというハンドメイドの作品。
「なんかせな、自宅でできることを、オリジナルで……」
と思い立ったのが帽子づくり。思い立ってやっては見たものの見事に失敗。そこからの立ち直りがすごい。ネットで帽子の型紙を見つけて、かおりさんは自分で帽子をつくりあげた。
「ブログに載せてもらったらいいかも!」と思い、
「アメリカにいる日本人の人気ブロガーに帽子を送りつけた(笑)」
というかおりさんの行動力。
彼女の読みは大当たりで、その人気ブロガーのブログにその帽子が掲載された後、かおりさんのハンドメイド商品に注文殺到!
そこからかおりさん自身のブログにも人が流れてくるようになり、現在では彼女も人気ブロガーの1人である。
結婚後、開始したブログ
現在のブログ、「 バークレーの近くからこんにちは」 は結婚後開始。当初は日本にいるご両親や友人にご自身の生活ぶりを見せよう、という意図で始められたそうだ。するとかおりさんのように母として育児に奮闘するお母さんブロガーさんたち、そしてこれからバークレー、ベイエリアに来たい、と現地情報を集めている人々がかおりさんのブログに集まるようになった。今では道を歩いていて、
「かおりさんですよね? ブログ見てます!」
と声をかけられることも多々な有名人となった。
前から感じていたスピリチュアル
物心ついた頃からずっとスピリチュアルな自分を感じていたと語るかおりさん。人を見てすぐにその人のエナジー・波動がわかるそうだ。彼女は自分の前世をいくつか知っていて、周囲の人との前世での関係性までもわかるという。
今ではご自身がクライアントひとりひとりのために心を込めて行うタロット・リーディングが大人気であるが(私も占ってもらった。大満足)、日本にいる頃を振り返りこう語っている、
「前世は黒人とか言ったり(笑)、スピリチュアルな話をしたり、黒人好き、とか言っていたから、日本にいる時は変わっている子、って言われてた」
“引き寄せの法則”は世に関連本が出てちょっとしたブームになる以前からずっと実践していたという。そして彼女は昔から黒人と結婚する、アメリカに住む、と将来をイメージしており、実際それは現実となった。
「昔、ある姓名判断で遠くに住む、遠くに行くほど成功する、っていう判断が出てたんだけど、アメリカに来てから人生良くなったわ。ふわっと開けたというか。日本ではくすぶってたわ。自分の良さをわかってもらえなかった……でもその先を当時は具体的にイメージできてなかったんだなー、仕事とか。だから今探しているの」
将来望むものを引き寄せるために、将来の自分のイメージのシンボルとなるものを集めてつくっていたビジョンボードに、彼女は昔「私にしかできない仕事をしている」と書いていた、これが最近彼女の友人の証言で明らかになったそうだ。
「それは一体?!」と現在模索中だという。
「引き寄せの法則を信じるか?」と聞かれたら私は間違いなく、うん、と答える。人は自分の思っている通りの人間になるか? これもイエスだと思う。かおりさんの話を聞いていて、改めて引き寄せの法則のリアルさを感じた。逆に言えば、今の自分がまだ知らないこと、想像もつかないことが、いつか自分の進む道になるかもしれないと思うと、色々なものを見て、色々なことを知ることの大切さも痛感する。
自分が具体的にイメージできないことは決して現実にはならないのだ。彼女はこうも言っている:
「子育ては魂の勉強……独身の時はものすごく子供が欲しかった、でも実際子供ができると、それはそれで色々なことがあるから、(子供を育てることを通じて)魂の勉強をしているの」
楽しいことも辛いことも、自分の選んだ道で出会う出来事は自分の魂を高めるための勉強。身の回りで起こるすべてのことには私達の魂を高めるために必要なことなんだろうな。アメリカで困ることとかあるぅ? と軽めーに聞きながらも、深イイ答えを勝手に期待していた私。
「えーっとー、あれ、高い!」
と言う彼女の言葉に、私は「うんうん、家賃・物価ねー、高いよねー」とうなずいた。
しかし彼女が見つめていたのは、キッチンカウンター!(笑)
確かに(笑)
「あと、外出先でトイレがなかなか見つからない」
確かに(笑)
じゃあじゃあぁー、アメリカで生きていくってどういうことですか? とどんな答えが返ってくるのかなとドキドキしながら聞くと、
「探り中だよ!(笑)」
ですよね(笑)私もです。でっかすぎるテーマふっかけて、ごめんなさい(恐縮)
語学のテーマ、これになると、パートナーで子供の父親の彼が日本語ペラペラということで、家庭内で用いられる言語は最近まで完全日本語であったということもあり、今後力を入れていこうと考えていらっしゃる様子。色々探りながら、魂を高め、自分にしかできない仕事をし、特定の誰かを愛しながらも、その存在に完全に“頼る”ことなく、自分の足で立つ人でありたい、かおりさんのお話を聞いて改めてそう思った。
「英語もうちょっと話せれば私の時代が来る! 男に頼らずに生きていきたい」
そんな彼女にシビれっぱなし、ManaちゃんJinちゃん(と遊びに来ていた小さなお友達ちゃんとの絡み)のかわいさにやられっぱなしのある晴れた日の午後でした。
※本文内「」はかおりさんのお言葉を引用。掲載写真はすべてかおりさんよりご提供いただきました。
タロット占い
http://ameblo.jp/kaodevi/(かおりさんのブログ)