「UIデザイナーになるのに遅すぎるということはない。」30歳米公認会計士の新たな挑戦

       
4102 VIEWS
CATEGORIES:study
bsrOzgDkQhGRKOVC7Era_9X6A3584

Mai

Nov.30.2014 - 12:38 am

みなさまこんにちは!お久しぶりですね。

実は以前こちらでブログを書いていたのですが、はっちすたじおを読んでいる方がとても多く、予想以上の問い合わせ答えることが出来ずに、更新するのを途中で辞めてしまいました。すみません!(笑)

 

今回の投稿は私がリスペクトする前職の上司であり、現在アメリカでエンジニアをしているはとね(@hatone)さんから面白い企画をご紹介して頂いたので久しぶりのエントリとなります。世界中のエンジニア、技術者が、12月からカウントダウン方式でブログを更新するという企画です。(実はこれには時差があるという致命的な問題がw)

内容はなんでもいいそうなので私の近況報告なんかよりはもう少し面白い話を。ということで、ブログのタイトルは、「UIデザイナーになるのに遅すぎるということはない。」です。

 

今年アメリカでの厳しいブートキャンプを乗り越えた私は、カナダでUIデザイナーとなりました。

そんなある日の突然の出来事。バンクーバーで米公認会計士をする知人から「UIデザイナーになるにはどうしたら良いか、今すぐ教えてほしい。」と言われました。

なんと彼は12月で30歳を迎えます。

名門UBCを卒業後約7年間を捧げた会計士の仕事を振り捨て、人生最後のチャレンジをしたいと言うのです。

一体何故彼は突然こんなことを言い出したのか。

そして30歳というのはちょっと遅すぎやしないか。

そんな突然のキャリアチェンジに驚いた私は、サンフランシスコでUIデザイナーとして働く知人に話してみました。

「答えは簡単だよ。エンジニアとデザイナーは、今世界中の誰もが熱望するクールな職業だからだよ。」

そう答えた彼は大学すら卒業していないもののtwitter社の横にある高級マンションに住んでいます。

(確かにクールだ。(笑))

驚くことにカナダやアメリカでは、例え30代を迎えても180度キャリアチェンジする人が本当に沢山います。当たり前のようにいます。

多くの人は長年従事したにも関わらず突然に仕事を辞め、新たな希望を抱きスクールに通い、再就職をするのです。特に私がいたサンフランシスコではエンジニアやデザイナーになるために国を超えてやってきた人がたくさん集まっていて、誰もがそれを「遅い!」といって止めたりはしません。私はアメリカに来てからそういう傾向を本当に素敵なことだと思うようになりました。

とは言ってももともと学生時代からアプリ事業の立ち上げに参画したり、新卒ではアシスタントディレクターをしていた私と、その会計士の彼とでは違う点が沢山あります。同じ業界の人に相談されることはしばしばあっても、これはさすがに初めてでした。。

そんなわけでデザイナーとしてまだまだ半人前にすらなれない私が、彼のようにデザイナーを目指す人に教えてあげられることは何かを考えていました。

私が唯一言えることがあるとすると、「自分を変えるために私がしたこと」。

人は何かを変える時にまず、時間配分、住所、出逢う人のうちどれかを変えると言いますよね。特に意識してたわけではないですが今考えると私はこの中の全部を変えていました。

ひとつめの「時間配分を変えること」。

デザイナーになる決心をしてからの私は、今まで楽しんでいた休日のカフェめぐりもお友達とのグータンタイムも、流行りのファッションショッピングも全て辞めました。全ての時間をプログラミングとデザインの勉強にあて、その休憩として学ぶのに必要最低限である「英語」で映画を見たりアウトプットも無理矢理英語に変えました。

そして「出逢う人を変える。」

成長するのには十分過ぎるほどの素晴らしい環境を用意された前職を退いて、決意をしてからの半年間はもうほとんど人と会うことがなくなりました。日本語しか話さない人とは会わなくなりました。そうすると大好きだった同級生や同期、上司や慕ってくれた後輩の多くが私から離れて行きました。

その代わりに私が会った人というのは、同じようにエンジニアやデザイナーとしてキャリアチェンジした人や英語を話すようになった人です。人はもう既に完成してしまったものには興味がないんです。どうやって変わったのか、そのストーリーに興味を持ちます。それは自分も同じように変化したいからです。自分を変えるために努力した人たちの軌跡を辿ればもしかしたら何かを得られるかもしれない。でももちろんそんな人たちは良く知りもしない他人にいちからあれこれと教える時間なんてないですよね。それでも必死にしがみつくんです!(笑)出来たデザインを見せて初めてフィードバックがもらえ、それを直してまた見せる。そうやって私はたくさんの方から力を借りました。(笑)とにかく自分がなりたいと思う人物に近い人にとにかく会いまくること。日本にいる間はそういうサイクルをずっと繰り返していました。

そしてこれはもうひとつ、私がすごく尊敬している人に教わったのですが、「自分のメンターを見つけること」です。

インターネット上でもどこでも良いのでこの人には到底敵わないと思う凄いメンターを見つけたら、「私のメンターになって下さい。」とメッセージを送ります。普通は忙しくて面倒なので当然返信なんて返ってきませんがもし面倒だと思っているそのメンターに、あなたのメンターになることを認めさせられたらそこからあなたの勝ちです。

この一番難しいと思える「出逢う人を変える。」は、そんな私に最も大きな影響をもたらしてくれたと思います。

最後の「住む場所を変える」。これは私がサンフランシスコに来た意味でもありました。日本に居た頃ではあまり評価されることのなかった考え方やデザインが、アメリカに渡った瞬間に本当に多くの人から評価されたのです。同じ頂点を目指すエンジニアやデザイナー達に毎日出逢い、お互いを称え合い励まし合った。もう肩身の狭さを感じることすらなかった。

ピッチ後に沢山のVCや起業家からプロダクトやデザインを褒められ、Y Combinatorの パートナーに「あなたのデザインはとても美しいから好き!」と言われることもありました。LinkedIn経由で、デザインの仕事のオファーがどんどんと来るようになりました。(何故LinkedInw)

日本に居た頃には怒られていたことが、アメリカに来て喜ばれた。これって本当に不思議なことですよね。もしかしたらこの3つチェンジの中で 一番吟味すべきなのは最後なのかもしれないって思いました。そして私はこんな大事なことを一番後回しにしてしまっていた。

もしあなたもまた何か大きく変わりたいと思っていることがあるのであれば、是非この3つのチェンジを当てはめて考えてみてください。

私はサンフランシスコで数多くの、非技術者が技術者になる瞬間を見ました。そしてたくさんのNew技術者が自身の作ったプロダクトで誰かを喜ばせている姿を見て、履歴書の肩書に「Developer」と書けるようになったことに興奮する姿を見ました。

 

そして会計士である彼もまた、デザイナーがどれほど魅力的な職業であるかということに気付いているのです。

 

本気で自分を変えられると思うのであれば誰でもUIデザイナーになれると思います。こんな私でもなれたので。。。

ただ一度決めたら周囲の理解を得ようなんて甘いことは考えずにひたすら最後まで突き進むこと。そして、デザイナーになるのに遅すぎることなんてない。例え30を過ぎていようがそれはあまり関係しないと思います。

何故ならば一度そのレースに乗ってしまえば常にその厳しい競争の中で走り続けなければならず、UIデザイナーになったのが早かったにしろ遅かったにしろ、その足を止める人は誰もいないからです。晴れてデザイナーとなった次の日からあなたのライバルとなるのは途方もなく新しく湧き出てくるテクノロジーと、それを簡単にものにしてしまうような世界中の優秀な技術者です。

UIデザイナーになるのに遅すぎるということはない。

 

拙い文章でしたが最後まで読んで頂けましたでしょうか。

 

ちなみに今回の企画を教えてくださったはとねさんには、アメリカで出逢った時に前職繋がりということで最初ちょっぴり気まずい気持ちで自分から話しかけました。(笑)

大好きだった前職を辞める直前には色んな人から「もっと教えたいことがたくさんあった。」「辞めるなんてバカ!もったいない!」と言われ嬉しくも複雑な気持ちをなかなか拭うことが出来ていなかった当時の私に対して、初対面にも関わらず「バカだなんて!むしろすごくいい決断をしたと思う!」と言ってずっと応援して下さった素敵な方です。

       

Mai

カナダ在住。カリフォルニア州サンフランシスコでiOSのプログラミングスクールを卒業後、バンクーバーでフリーのUIデザイナーとして活動中。一年の多くをPCの前で過ごすキラキラ夢見るギークガール。最近の興味はハイキングと走ることです♪