今回、格安航空会社『Zipair』で日本に一時帰国した。
Zipairは、今話題のLCCの航空会社で、サンフランシスコ空港から成田空港まで、往復4万円という破格の値段を叩き出していたのだ。
速攻チケットを予約したのだが、やはり格安航空会社ならではの苦悩があった。
サンフランシスコ空港の『Zipairのカウンター10番』で、いざチェックイン。
さて、サンフランシスコ空港にも到着したし、チェックインでもするか。
サンフランシスコ空港の【国際線ターミナル】に行き、【10番】に行くとZipperエアラインのカンターがある。(2024年2月現在)
え!!!『手荷物もはかるの!?』と動揺する。
通常、国際線で機内に持ち込める荷物(小さいキャリーならOK)は2個までだ。Zipairもそうだったので安心し切っていた。
しかし、謎に手荷物の重さをはかられている。こんなことは初めての経験だ。
『なんで手荷物をはかられたんだ?』と謎だったが、無事に搭乗券を発行してもらいOKだったので、その場から立ち去ろうとした瞬間だった。。。
すげー形相をしたおばちゃんスタッフが、いきなり吹っ飛んできた。
日本人おばちゃんがいきなり登場!!急に怒られてしまう。
最初から、日本語でやってきたすげー形相のおばちゃんは、『そこのお前!ちょっと待った!!!』というような顔で、いきなり止められた。
とお兄ちゃんスタッフと私を睨みつけていた。
と呆れたように、おばちゃんに言い放ってどっかに行ってしまった。
その後、おばちゃん不服そうに私の搭乗券を取り上げて『じゃー、終わったらもう一度ここに来て、ここで測って!!』とプイッとどっか言ってしまった。
今思うと、おばちゃんは私が本当に捨てるのか?終始疑っていて、私はおばちゃんにお土産を横領される!!とお互い疑っていたと思う。
遠くからアメリカ人のお兄ちゃんは、『なんか、、色々ごめんね。。』と謝ってくれた。一番悪いのは重量オーバーした私だからおにーちゃんは悪くないよ。と心中で唱えて、一旦その場を去ることにした。
おばちゃんの『この場で破棄しろ!!』のはマジなのか?
エアラインがこの場で荷物を破棄しろって指示するのは、ちょっと違う気がする。
一応自分の私物だし。どこで捨てようが、どう廃棄しようがそこは私の自由だべ?と言う思いが今もやっぱり消えないし、そもそも『エアラインで破棄されたものってどうなるの?』という謎が消えない。
『トランクの中身』をぶち撒けながら、後悔することに。。
なんということだ。
荷物をおばちゃんに取られたくない一心で飛び出してしまったが、頼れる友達もいねーし、カウンターに戻れば、あのおばちゃんが目を光らせている。。私は、トランクケースを空港内の通路でおおびらきして、顔真っ赤で、汗だくで、涙目だった。あらゆる穴からすべの水分が失なわれていく感覚だ。
しかし、トランクケースの中身をもう一度よくみると、『ロクでもねーお菓子しか入ってーな。』と冷静になった。スーパーで買った激安チップスや駄菓子キャンディー。意地を張ってこれかよ。。と。いやっ!!!!、、あのおばちゃんに没収されるくらいなら、ゴミに捨てたほうがマシだわ!!(←変な意地)』
救世主あらわる!!『隣のインド人』に声をかけられる。
絶望しながら、将来のいく末を考えているうちに、隣に座っていたインド人ファミリーの亭主が声をかけてきた。
と、真っ赤な顔している自分を見かねて、ジュースやお水のオファーをしてくれた。
しかしこれ以上、迷惑をかけてはいけないとジュースを断り、お菓子の代わりにコーヒー豆ををいっぱいあげることにした。
彼は喜んでくれて、ジュースの代わりにインドカレーにはジンジャーとカルダモン(粉)を先に炒めたら旨くなるというコツまで教えてくれた。彼は、インドの聖人に違いない。
カウンターの優しいお兄ちゃんにもお土産をあげることに。
インドの聖人に出会い、インドカレーのコツをゲットしてから、運がやっと追い風になっていったような気がしていった。
人は調子づくと、全ての人に何かをあげたくなる。
我ながらかなりいいアイディアじゃないかと、速攻で菓子のお土産セットを作った。たまたま、カバンに『チーズケーキファクトリー』の袋が入っていたのが、神様からのゴーサインだ。
カウンターのお兄ちゃんは少し驚いていたが、最後はニカッと笑って握手をしてくれた。おばちゃんは終始、私たちを監視して少し怖かったが、別に悪いことはしていないので放置された。
我ながらの『ハッピーエンド』で終わる。
インドの聖人との出会いにより知恵がついた私は、無事に合計7キロという試練をクリアした。
これで、ハッピーエンドである。あの意地悪な日本人のおばちゃんには一ミリもお土産を取り上げられることなく、インド人ファミリーにコーヒー豆あげることができ、インドカレーのレシピも教えてもらい、優しいおにちゃんにも『お菓子』をプレゼントすることが出来た。
アメリカお土産に一ミリも興味がない私の家族には、『鳩サブレ』で十分だったのだ。
おまけ:のちにサイトを見てみると『手荷物で重量オーバーしても、追加料金を払えば機内に持ち込める』という事実を知り、どっと疲れが襲ってきた。最初からそうすれば良かった。。