毎日アメリカ人の同僚や友達と様々なトピックについて会話が繰り広げられるが、その中でも特に「スポーツ」と「エンターテイメント(テレビ番組、映画、音楽)」が占める率は圧倒的に高い。そして、スポーツやエンターテイメントについてどれくらい詳しいかで、会話に参加できる確率も変わってくるのではないか、と思う程だ。
そのことは、アメリカに来る前から少しは予想していた。フットボール、バスケットボール、野球はとても人気が高いし、SF Giants( サンフランシスコジャイアンツ ) の存在も知っていた。しかし、思っていたよりもずっと話題になることが多いので、未だに驚いているくらいだ。
アメリカ人の会話で必ず出てくる『スポーツとテレビ番組』の話
朝オフィスに来ると同僚がやたらアツく話し合っている。仕事の話かな?と思い聞いてみると、何のことを話しているか全く分からない。心優しい同僚が「今はフットボールのことを話しているんだよ」と説明してくれた。フットボールのチームや、今シーズン試合がどう進むか、などという会話だったらしい。
ベイエリアのチームは SF Giants や Oakland A’s (野球)、49ers (フットボール)、Golden State Warriors (バスケットボール)、San Jose Sharks (ホッケー) などがあるが、同僚の出身地も異なるため、応援しているチームもバラバラだ。新しくチームに入った同僚は、まず出身地とどのスポーツチームを応援しているか聞かれていた。
ランチでも必ずと言っていいくらいスポーツが話題になる。特に Giants や Warriors が優勝したシーズンは、試合があるとみんな早く仕事を切り上げていたし、優勝パレードに参加した友人も何人かいた。
スポーツ以外では、テレビ番組の話題も頻繁にでてくる。先月新しいシーズンが始まったばかりなので、最近は「このドラマはどうだった?」「このドラマは面白い。逆にこれはイマイチ」などという話題で持ちきりである。
こうなると、スポーツやドラマをあまり見ていない場合、会話に入るのが難しくなってくる。ただでさえ現地のアメリカ人との会話に入るのが難しいこともあるのに、詳しくない分野の話題になれば尚更だ。この場合、ある程度自分で積極的に発言することが必要になってくる。
アメリカ人と話したい時の話題作りや話し方コツは?
フットボールのルールも完璧に分かっていない私はなかなか会話に参加できないこともあり、正直少し落ち込んだこともある。しかし、ここで大事なのはおそらく、ちょっとした開き直りと、共通点を少しでも見つけたときにすかさず発言してみることだと思う。
例えば、NBA の試合は過去に一度、今年に入ってからは数回行ったことがあったので、「Warriors の試合を見に行ったよ」とか Stephen Curry (Warriorsの花形選手)がいかに素晴らしい選手かをちょっと話してみるとか。会場についての話でもいいし、昔見たことがある選手の話でもいい。
ドラマも今新しいドラマがたくさんありすぎて、まだまだついていけていないのだが、今見ているドラマの話がでたら、先週のエピソードについて話したり、俳優について話したり、ドラマにでてきた音楽について話してみたり。
大人数でグループにて話をする場合、1対1で話すよりも発言をするタイミングが難しく、発言する機会を逃してしまったり、発言する回数が減ってしまうこともある。最近も大きいグループでBBQをする機会があり、なかなか話に入れないこともあった。しかし、数日後に小さめのグループのディナーに参加してみると、隣に座った人と、エンターテイメントから始まり仕事の話までできて、行って良かったと思ったものだ。
フットボールのルールをちゃんと理解したり、新しいドラマをチェックしたりはしようと思っているが、最終的には、話についていけなくても焦らず、共通の話題があれば少しずつ共有し話を広げられればと思う。そして、その話の輪が発展して、より深い話をしたり、新しい出会いや発見につながればと願っている。