アメリカに渡米して早8年。アメリカに移住してからずっと素朴に思っていた疑問。なんでアメリカの食パンて、うっすくてカサカサで小さいの?何枚食っても激安だが食った気がしない。( ´˂˃` )
この便利な時代にアメリカの食パンメーカー1社くらいは気を利かせて『よっしゃ、日本人に受けてるし、うちでも作ってみるか!』と意気込みのあるメーカーがあってもいいはずなのに、、一向に『日本のような厚切りパン』がスーパーに並ぶ日は未だにこない日々。どこもかしこもおんなじ様なうっすい食パンをスーパーに並べやがって。クソが。(」`o´)」(←かなり職に対してストレスが溜まっている)ついでに、アメリカのウィンナーもクソすぎる。クソが。(」`o´)」(←ついでに八つ当たり)
アメリカでのこの深刻な日米問題をマジで誰かこの問題解決してくれくれヨウ。プリーズ。(;´༎ຶД༎ຶ`;).(←最後は泣き落とし)
ポートランドでオープンしたばかりの『日本の食パン専門店』お店に早速潜入。
いよいよ、友人と潜入することに。場所は、ポートランドのNEエリアのあるたくさんの可愛いレンストランが立ち並ぶ『ウィリアム通り』インタビュー当日は天気でお店の周りをうろちょろするだけでもとっても楽しく心が躍る。
ちなみに、インタビューしてきたのに、マスクを忘れてきた私である。いつもは基本マスクをしているのに、ここぞという時にうっかり忘れてしまう大事な時に限っての本気のうっかりものである。まじでうっかりにも程があるぞ。とガッカリしていたら、優しくお店のマスクをオーナーさんがくれた。オーナーさん優しそ。ホッ。
店内は開放的なカフェ風の作りで、入り口がガラス一面で大きく、お店の中から外のオシャレな通りを見渡せる様になっていて、お店にいても外にいる様なフレッシュな気持ちでのびのびとお茶ができるのだ。
そして、奥から密かに目立つ『ゆる可愛いキャラクター2人組』が店内で『昭和ロマンス』を踊っているのだ。働き盛りのサラリーマンと新人OLが仕事帰りにコッソリ流行りの社交ダンスを踊っているのだ。そして、この二人の初キッスは「レモンの味」だ。(注意:完全妄想)
しかし、これを書いたのは、オーナーのお店で働く日本人ではない『アーティスト』を目指しているアメリカ人の女の子だそうだ。なんともっびっくりだ。昔の昭和ロマンスがアメリカ人の女の子によってポートランドにて再現されたのだ。昔の昭和ロマンスを知らないアメリカの女の子が第一ボタンまで締められた四角い襟で昔ながらの昭和を再現しているところに並々ならぬ日本愛を感じる。
オーナーに聞いてみるオープン秘話。
オーナーのkayoさんは、隣にポートランドで人気のラーメン屋さん『Kayo's Ramen Bar』も経営していて、今回インタビューさせてもらった『食パンのカフェ』を始めることになったのも、経営しているラーメン屋さんの隣のカフェが閉店したことがきっかけで、そこに新たにお店を開くことにしたのだそう。
kayoさんは大阪出身なだけあって、話がとっても上手でめちゃくちゃ面白い。1きいたら10までざっくばらんに教えてくれてしかも箇所になぜか笑いのセンスも感じられる。全てぶっちゃけて話してくれて、どこまで書いたらいいか迷うほどである。
無添加日本のトースト開発の苦労。
手作りの日本の食パンをアメリカで作るとなるとやはり、めちゃくちゃ大変らしい。ポジティブで明るい大阪のりのKayoさんが大変だったわ。と白目を向くくらいだから相当だ。その上、無添加で作ろうとしているのだから、もうMでしかない。それ以上に大変だったに違いないと感じた。、
アメリカで日本クオリティー且つ、手作りの安全性の両方を求めるkayoさんは完全な職人さんだ。さすが、kayoさんが経営しているラーメン屋さんはいつも行列で繁盛させているだけあって、食に対しては、妥協を許さない頑固な職人さんなのだ。しかし、話すと気さくで面白い人でギャップがすごい。
ちなみに、私はというと、マスクを忘れた上に、終始上の空。昭和ロマンスのあの2人の経緯が気になってしょうがないので、インタビューに身が入らず、、何度も同じことを聞いた上に、間違ったことを繰り返し言いまくり。しかし、kayoさんは呆れることなく終始笑顔で私のトンチンカンのインタビューも優しく丁寧に受け答えしてくださり、インタビュー中は自分がいかにトンチンカンなインタビューをしていたのかは分からず、後に自分の録音した声を聞き、同行した友人フォローの声も身にしみて、嗚呼、自分完全にインタビュー向いてない。と愕然と悟ることになる。研究熱心な職人kayoさんに比べて、私のダメ人間度がすげー際立つ。( ꒪⌓꒪)
お店の『アレンジ食パン』を死ぬほど食い比べ。
kayoさんは、いっぱい食べさせてくれたのだ。そして、メニューを選ぶ頃にはもうお腹いっぱいになりました。と言いたかったが、次から次へと美味そうなアレンジパンが運ばれてくる。腹一杯なのに食いたい。誘惑がすごい。う、これは間違いなくデブへの挑戦状だ。そしてすぐに敗北だ( ꒪⌓꒪)
ピザパンはかなり新鮮でありそうでなかったメニューでピザにうるさいアメリカ人たちに受け入れられているのがすごい。
そんなkayoさんの作るトーストアレンジパンは、とても柔軟な発想でバリエーションが豊富である。アメリカで人気の人参トーストがあれば、抹茶トーストもある。メニューを見るだけでも楽しくなる。
で、せっかくなので腹がちぎれそうなくらい食べたお店のアメリカに来て蘇った『日本の食パンたち』を紹介しよう。
キャロットトースト
こちらは、キャロットケーキからヒントにアレンジした『キャロットトースト』である。上に乗っている濃厚クリームと歯応えがある甘く煮たキャロットがトーストの上に乗っている。
日本だとキャロットは野菜というイメージがあるが、アメリカだと、スナックキャロットとして、おやつがわりにボリボリ食っていたりする。ちなみに私はちょっと人参が苦手であるが、これはデザート感覚で食べれた。うまし。
あずき&抹茶クリームトースト
こちらは実は一番個人的に好きなメニューであったが、実はこれを食べる頃に既にお腹がはち切れそうで。。自分のお腹を守ることに一杯一杯で味わう余裕がなかった。実にもったいないことをした。しかし、ちょっと舐めた上に乗ったクリームと抹茶クリームが絶妙でがうまかったのだけは覚えている。リベンジしたい。
アボカド&ハリッサソースのトースト
これがめちゃくちゃうまかった。一緒に行った友人も、これ、旨いっなっ!というメニュー。個人的にアメリカのアボカドトーストをあまり食べたこともなく、美味しいアボカドトーストに出会ってなかったので、期待はしていなかったのだが、このハリッサトーストは、アボカドトーストが好きになるくらいうめかった。
ハリッサというアフリカのスパイシーブレンド粉とリコッタチーズを混ぜ合わせたソース(ちなみに、タラコに見えるがタラコではない。)がしいてあり、その上には、クリーミーなアボカドペーストがどっさり。日本人にはイメージつかんはずで、語彙力がない上に今まで食べたことがないので何にも例えられないので、まーとりあえず食って欲しい。『アボカドトースト』を食べたことない人はおすすめする。
キーマカレートースト
アップルカスタードトースト
カスタードクリームは甘さ控えめで美味しかったが、個人的にサクサクリンゴよりも煮たリンゴが好きかな。←りんごには結構うるさい。
結論:アメリカで『日本の食パン』は人気。安全で旨いものを作れば、世界共通で間違いない!
個人的にアメリカで『日本のパン』は受け入れられるだろうか?と思いながらインタビューをしていたのだが、kayoさんにインタビューしていくうちに、kayoさんは、特にアメリカ人を意識したり、日本人を意識したりはしてない印象を受けた。そこにkayoさんに揺るがない信念と自信が感じられた。そんなkayoさんのお店の評価は、GoogleにしてもYELPのお店の評価も、ほぼ満点。
今やポートランドで人気のラーメン店も『変にアメリカ人受けを意識するより、自分が美味しいと思うもの』提供することがアメリカ人にも日本人にも国問わず人気の秘訣なのかもしれない。
おまけのスタッフの可愛いお姉さん
店内で出会ったおねーさんは、日本人とアメリカ人のハーフで、日本語がかなりしゃべれてその日本語がたまらなく可愛い。しかもおしゃれで丁寧に美味しえてくれてほっこり。ほっこり。