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アメリカの『プリスクール』いつから?実際に娘を入れてみた。探し方と入園までの経緯~中編

12月 31, 2015

前回の記事では、2歳児との四六時中密着生活ににっちもさっちも行かなくなって、こうなったら預けよう!と思い『アメリカで2歳児をプリスクールに預けることになった』という話の続きです。で、どこに??…ということを今回は、説明したいと思います。

預け先を検討!どこが一番いいのか?

預け先を検討するに当たっては、【前編】でも触れたバークレー周辺の施設情報を片っ端から拾い読むということをしてみました。その時点での、私のぼんやりとした理想がこちら。

通園時間が公共交通機関で片道30分前後

通園に関しては、今、現在、私が免許を持っていないというのがネックになっています。夫が免許を持っていて、我が家に車はあるものの、平日はほぼ使われることなく駐車場で眠っている車。車使えた方が、あらゆることが圧倒的に楽なのは重々承知です。

が、アメリカで運転免許取るのも大変そうだし(どんな風に大変かはカリフォルニアで車の免許を取得①:筆記試験編をご参考に)、取っても運転したらしたで怖い目に合いそうだし、日本でも軽自動車しか乗ってなかったし…と、なんだかんだで、このまま帰国まで取らない方向を模索しています。

まあ、そのせいで車だと10分くらいの場所に行くにしても30分以上かかったりするんです。理想は片道30分くらい。往復の通園時間2時間とかになってくるとしんどいかなぁと。

公共交通機関の乗り換えは0もしくは1回

乗り換えを極力少なくしたいのは、ダイヤ通りに来ないアメリカの公共交通機関を鑑みての希望。

乗り換えの回数が増えるほど、乗り継ぎのバスに間に合わなく、次のを待つ可能性が上がっていくのでね。その遅れるかもしれない分を更に見越して家を早く出て、バス停で待たされて…となると、結局は通園時間を長引かせる結果となるのです。大人単体だとまだ妥協できますが、子連れとなると、これが中々ハードル高い。

週1や週2などの少ない預け日数に対応しているところ

託児は私のリフレッシュ要素が多分にあるので、そういう意味でも週1か2が妥当かと。現状で週2回ほど娘連れての予定があり、週1でも私としては十分気が楽になりますし。但し、娘がプリスクールに慣れるには週1よりは週2の方が良いのかな?という思いも。

どちらにしても週3以上は預けるつもりなかったので、それ以下を希望。

感染症の対応がある程度しっかりしててほしい

日本でも保育園あるあるですが、子供が集団生活を送る場所では色んな病気をもらってきがちです。娘は1歳の頃に保育園へ行っていたこともあり、その点は承知の上なんですが、多少の風邪等は良いとして、インフルエンザやウィルス性胃腸炎などは貰ってきちゃうと正直きついなーと。

日本でも気が重いのに、アメリカであらゆる処理をして、子供を病院に連れて行ってと考えると、やはりある程度対応がしっかりしていてほしいのです。

月の託児費用は、2~3万円くらいでどうにかならないか(切実)

週1の朝から夕方前くらいまでで考えた時の予算です。正直、これ以上かかるのであれば、 私がもう一頑張りして、その分、他のことに使おうかなと。週5であればお話にならない額ですが、週1かもしくは2週間に1回でどうにかならないか?と。

ざっと、こんなところでしょうか。まー、言いたい放題ですね。加えて日本語が使えるところがあればベストでしたが、これは早々に諦めました。日本語が使えるプリスクールは高いか、既に枠がいっぱいで次年度まで待たなくてはいけなかったので。

有力情報は口コミから突然に

希望条件のもと色々と調べていくうちに、やはり現実の壁にぶち当たりました。まあ、当たり前ですね。こんな希望、全部通る方が怖い。

例えば日本で物件探しをするときも、多くの人がいくつかの希望の中で、どうしても譲れないところだけ残して、あとは少しずつ妥協していくと思います。我が家のプリスクール選びもちょうどそんな感じでした。

ああでもない、こうでもないと悩み、悩むのが面倒になって、いっそこのまま母子密着生活でいってしまうか?という思いが頭を過るも、お互いにとって良くないし…と堂々巡りをしていた時に、素敵なタイミングで有力情報が舞い込んできました!

それは日本人お母さん達とのピクニックランチの時。

「プリスクールちょっと検討しているんだけども、どうしても費用が…。トイレトレーニングも完了してないし、3歳になってからかなぁとは漠然と思っているんだけど」

なんて、ぼやきめいたことを口にしたところ、

「うちの子が行っているプリスクール、市営だからそこまで高くないし、教育面も良いよ。トイレトレーニング必要なかったと思うし、オークランドとか遠くから通わせている人も居るみたい」という言葉が!

本当に?!と食いつき、改めてプリスクールの名前を確認し、帰宅後調べてみることと相成ったわけです。いやー、言ってみるもんですね。『願いは口に出した方がかなう』とか聞くけど、本当ね。言霊?(←違)

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余談ですが、UCバークレー構内にて日本人親子で子供を遊ばせながら、ピクニックランチすることも。今回のような有力情報を得ることもアリ!

調べた結果、教えてもらったプリスクールは私が絞りに絞った候補の中にありました。候補はいくつかあったのですが、いずれも条件面で1つか2つ「ちょっと厳しいかなぁ、どうかなぁ…」と思わせる面があり、保留になっていたという。

このプリスクールの場合、踏み切れなかった要因は距離。通園はバスの乗り換えこそ0回なものの、家からバス停まで20分、バス乗車時間が30分、バス停からプリスクールまでが10分とトータルで片道約1時間の道のりなのです。

これが朝から夕方までのフルタイムならそこまでネックにもならないのですが、ここは最大で9:00~12:00までの午前中3時間のみの運営。そのため、託児3時間に対して通園時間が往復2時間という点、そして、預けている間に帰宅して家のことをしようとしても最大1時間弱しか在宅できないという点が問題となっていたのです。

でも、この通園時間の問題を除けば、(特に料金面が)かなり理想的な条件のプリスクール。そして日本語対応ではないものの、娘が毎週一緒に遊んでいる友達が通っているという点もかなり大きい。どうしたものか悩んで、その夜夫に相談してみました。結果、「預け時間よりも早めに着いてしまうけど、それでも良ければ、出来る限り出勤前に車出して二人を送るよ」と。

プリスクールの開始時間まで30分くらい待ってなくてはいけないものの、自家用車は楽だし、出る時間も15分ほどは遅くなる見込み。預け中に一旦家に帰るのが大変なら、近くで本を読んだり英語の勉強でもすると割り切れば良いじゃないか!という思いが湧いてきました。結局、これが決定打となり、見学の申し込み電話をすることとなったのです。

プリスクール見学から通園までの流れと娘の反応は?

では実際に見学を申し込んでから入園するまでの流れを、感想交えつつ時系列でざくっと追ってみましょう。

10月2日(金) 見学申し込み

見学の申し込み電話。電話をした時点では、希望曜日によるが待たずにすぐに通園することが可能と確認済み。定員がいっぱいになっている場合はWaiting list(ウェイティングリスト)という名のキャンセル待ち状態になるのです。

10月6日(火) プリスクール見学

実際に子供たちが登園する時間帯に私・夫・娘の三人で訪問。プリスクールに到着すると、子供たちを保育しているスペースに通してもらい、一通りの説明を受けました。

先生方の印象は良く、責任者の先生も英語が堪能ではない我々に分かりやすく話してくれました。何かしらトラブルがあった時に、言っていることが全然分からないと困るよな…と思っていたんですが、その辺りはちょっと安心。室内を見ると、定員24名に対して先生&ヘルプの人が6人ほど居ました。多っ!とビックリ。日本の保育園はもっと少ないイメージです。手厚いのはありがたい。

プリスクールの内容自体に問題が無ければ、申し込みをオフィスでということで早速オフィスへ。水曜日もしくは金曜日を通園の希望曜日としていたのですが、聞いてみると、その時点ではどちらでもすぐに通えるとのこと。このときは、金曜日の週1で申し込みをしました。

10月9日(金) 健康診断の為、小児科へ

プリスクール申し込みにあたって提出する書類に、子供が問題なく健康ですという主治医のサインが必要ということが発覚したため、娘、渡米半年を過ぎての初病院。小児科の先生は日本人で、その辺りは特に問題なく終了。無事に健康ですのお墨付きをいただき、書類の準備が完了しました。

10月13日(火) 必要書類提出

病院の予約&診察のために少し日が空いてしまい、枠が埋まってしまっていたらどうしようと、ドキドキしながらオフィスへ。結果、まだ空きがあり通園が可能に!

そして、当初金曜だけの予定だったものの、後々、娘が慣れてやっぱり週2にしたくなったときに空きがないと困るから、水曜日も追加申し込みしました。迷っていたら、夫に「週2で入れて、何かしら問題があれば、後で減らせばいいじゃん」と言われ、確かにな、と。これで娘のプリスクール申し込みは完了です。

10月16日(金) 初登園

娘、プリスクールデビュー日。まあ、当たり前ですが、泣きましたよね。「遊びに行くのはOKだけど、なんで母さん居なくなるんじゃ!!」といった様子。うん、だろうね。

このプリスクールには少ーしだけ日本語の単語を話せる先生が居て、その先生と私が宥めて宥めて、15分くらいかかってやっと離れることが出来ました。最終的に埒が明かないから、娘の手を引きはがして退散したというのが正しい表現ですが。

初日は慣らし保育のため1時間でお迎え。そこから回を重ねるごとに30分ずつ伸ばしていき、最終的に3時間にするという方法です。

この日のお迎えは本当にすぐだったので、近場で時間を潰して再び舞い戻ると、娘、遊んでいたものの、私を見つけて泣きながら突進。「がんばった、がんばったー」と抱っこしつつ荷物を持って帰る準備。帰り際、早く帰る娘の分のおやつを袋に入れてくれました。そのおやつを見て、娘泣き止んでました。その程度の涙だとは薄々分かっていましたがね。

まとめ:

このように、申し込みから初登園までは、怒涛の勢いで進みました。見学申し込みの電話から初登園まで要したのが2週間。後日、我々よりも2~3週間後に申し込んだ人が、水曜と金曜はウェイティングリストだったと聞き、本当に早く動いて良かったなぁと思いましたよ。

ちなみに娘の2回目のプリスクールですが、本来30分ずつ伸ばすところ、登園した際に迎え時間を確認したら、先生に「この子は大丈夫だから、30分ずつじゃなくて1時間ずつでいいわ」と言われました。子供に合わせてフレキシブルに対応してくれるのはありがたい。正直、さっさと長時間預けたかったし。

2回目以降は数回、登園時に半泣きで「おかあさん、いなくなっちゃうから、さびしいなぁ」と言っていたものの、別れるときは自分から手を振って中に入っていけるようになったりと成長を感じました。

本来は前・後編でまとめる予定だったのですが、思いのほか盛りだくさんになってしまったため、次回、後編ということで完結します!いたずらに引っ張っているわけではありません。すいません。

次回のプリスクール話(雑)は、現在、我が家が通わせているプリスクールのスケジュールや学習内容、日本との違いなどをお届けしてまいります。アメリカのプリスクールの一例としてお楽しみくださいませー。

「アメリカで2歳児をプリスクールに入れてみた【後編】~実際の費用、教育、先生は?~」

【補足情報】 今回、有力な情報を得られた口コミ。やはり同じ子供を持った日本人女性からの情報はとっても有益だなと実感した一幕。もし、バークレー近郊の日本人ママさん&妊婦さんの情報交換グループに興味を持たれた方は、こちらよりお問い合わせください。但し、グループへの申し込みはバークレー近郊で母親もしくは妊婦さんに限定されています。→JPG(Japanese Play Group)

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