そろそろアメリカでは新学期が始まりますね。ここバークレーは大学都市なので、新学期が近づくにつれ、町が活気付いて来ている感じがします。そこで、今日はアメリカ大学留学1年目に知っておきたかった!と私が個人的に思う10のことを紹介したいと思います。
私は日本の高校卒業後、アメリカ中西部の小さな町にある大学に正規留学しました。留学生活の1年目はわからないことだらけで、結構大変だったので、この記事でこれからこっちに来る日本の留学生達のお役に立てたら嬉しいです。(一般的なことを書こうと思いますが、私の留学先はカリフォルニアではなかったので、州による違いはあると思います。その点留意しておいてください。)
1. 問題が起きたとき、誰に相談できるのか知っておく。(生活、勉強、専攻、ビザ等)
親元を初めて離れるというのは誰でもドキドキしますよね。アメリカに留学していると、何かあったとしても親は日本なので、誰に相談できるのか知っておくことは大切です。うちの大学では留学生にはホストファミリーがつくので、生活面で何かあると、私は主にホストマザーに相談していました。アメリカ人のルームメイトや、寮のRA(Resident Assistant)など、生活のことを聞くときはアメリカ人のほうが確実だと思います。
大学では専攻に応じてアドバイザーが付くので、専攻のことで質問があったら私はアドバイザーに相談していました。しかし、アドバイザーの中にもあまりあてにならないアドバイザーがいる場合もあるので、あまりにひどい場合は専攻のチェアの人に変えてもらいましょう。因みにアドバイザーは専攻を変えると変わってしまいます。一度気に入ったアドバイザーがいたのですが、専攻を変えてそれっきりになってしまいましたw
ビザ関連のことを知っておくことも大切です。私の大学ではCIE(Center for International Education)という部署があり、そこのアドバイザーがビザ関連のことを教えてくれるはず...だったんですが、むちゃくちゃあてにならなかったので、主に上級生の留学生に教えてもらっていました。
2. 新入生向けイベントに参加する。
新入生向けのイベントは新入生が寮に引っ越しを終える9月ちょっと前くらいから始まります。同じ寮同士のイベントだったり、クラブへの勧誘であったり、とにかくたくさんあります。興味のあるものへはどんどん参加してみましょう。いったん学校が始まると忙しくなって、イベントなどに参加する余裕がなくなってしまったりするので、その前にたくさん参加した方がいいと思います。大きい大学の場合、キャンパスツアーに参加してみるのもいいかも。新入生同士、同じことで困っているということはよくあるので、寮の人や、同じ専攻の人と仲良くなっておきましょう。
3. 同じ留学生と交流を持つ。
大学1年生だったとき、英語の上達のため、留学生と仲良くなることよりも、私は現地のアメリカ人と仲良くなろうと頑張っていました。しかし日本から来た、英語もネイティブには劣る留学生と根気強く話してくれる新入生はあまりいませんでした。結局1年目に仲良くなった友達は皆、留学生でした。
私にとって良かったのは、日本からの留学生が少なかったこと、色んな国のアクセントを体験できたこと、そして何よりいろんな国の友達が出来たことです。日本からの留学生も数人いたのですが、べったりとはせず、たまに日本食パーティーをするくらいのいい関係が築けました。日本語ばっかりでしゃべってばかりいると、何しに来たかわからなくなるので、この付かず離れずな感じの距離感は有難かったです。
留学生のアクセントに悪戦苦闘したのもいい思い出です。いろいろな国のアクセントを聞くというのはとても大事だなと、仕事を始めてから特に思うようになりました。白人が話す英語、黒人が話す英語、ラティーノが話す英語、アメリカ人のなかでも違います。方言もあるし、地域によってもアクセントはあります。違う国のアクセントだとなおさらです。早いうちから、いろんな人が話す英語になれましょう。
留学生はあなたと同じ立場なので、ホームシックになったり、授業についていけなかったり、英語がわからなかったり、といった気持ちをよく理解してくれます。落ち込んだときの相談相手は大体留学生でした。貴重な体験を通じて一生の友達が出来るかも。
私の大学はアメリカ人学生の4人に1人が留学するという、かなりグローバル教育に力を入れている学校で、留学生の数も大学の規模と比べると多かったです。いる環境によって、柔軟に色々な事が学べるといいですね。
4. 寮に住む場合、出来るだけアメリカ人ルームメイトを希望する。
アメリカ留学1年目にアメリカ人ルームメイトをお勧めする理由は2つあります。
1つは、もちろんネィティブの英語が毎日聞けることです。いやでも英語しかしゃべれないので、結構勉強になります。現地ではやってるものとか、文化を教えてもらったりもしました。
2つ目は、現実的な話、家具です。留学生であると、スーツケースに入るものしか持っていないので、家具は必要最低限のもの以外ありません。寮だとベッドと机、たんすくらいは付いてくるのですが、その他のものは全て自分で用意しなければいけません。2年目くらいになると他の人からもらったり、どこで買ったらいいとかわかってくるんですが、1年目はさっぱりでした。その点アメリカ人ルームメイトは実家から色んな家具を持ってくるので、電子レンジやテレビ(海外ドラマ好きなので、これは嬉しかった。)、ソファーもどき(なぜかフトンと呼ばれる)を一緒に使わせてもらいました。
5. 食生活に気をつける。(Freshman 15)
寮に住んでいると食事は学食で食べることになります。だいたいの大学がビュッフェ形式だと思います。うちの大学もビュッフェ形式で、ミールプラン必須、カフェテリアで食べ放題でした。アメリカやカナダなどでよく言われる"Freshman 15"に陥ってしまいます。Freshman 15とは大学1年生が大学生活1年目に15lbs (訳6.8kg)太ってしまうという意味です。これ結構本当です!笑 私も実際調子に乗って+ストレス?で7キロくらい太ってしまいました。寮を出て、自炊するようになったらするっと痩せましたが...肥満大国アメリカ...食べるものには気をつけましょう。
6. シラバスはじっくりと読む。
授業が始まるとシラバス(大まかな講義の計画)が配られます。これは熟読しましょう。シラバスをあまり読まずに何度大変なことになったことやら。授業の内容はもちろん、教授の連絡先、オフィスアワーの時間、小テスト/テストの日付/配点、など大事な情報は全てここに書いてあると言っても過言ではありません。予習をしたい場合も、シラバスを読めば範囲が書いてあります。授業に遅れをとらないように、シラバスはよく読みましょう。
7. Quizはクイズではなく小テストである。
これはかなり個人的な大ポカです。大学に入って2回目の授業、前週に教授が"We're going to have a pop quiz next week."と仰り、シラバスにもそう書いてありました。しかし、Quizをクイズだと勝手に勘違いした私は、なんのクイズだろうとかなめたことを考えながら、準備もせず授業に出てしまいました。そうしたら案の定、クイズだと思っていたQuizは小テストで、勉強してなかった私はぼろぼろにw
こういったちょっとした勘違いは留学生活で多々あるので、わからなかったらすぐ聞く、を実践しましょう。
8. 教授のオフィスアワーは最大限に利用する。
オフィスアワーとは、教授がオフィスにいて、質問や相談に答えてくれる時間帯のことです。大学の教授はオフィスアワーを必ず設けています。オフィスアワーが多い教授だと毎日2-3時間、少ない教授だと週に一回数時間などです。オフィスアワーは授業でわからないところなどを質問できる絶好の機会です。(個人的に授業始まるちょっと前&終わってすぐもお勧め)私はよく、「このクラスでいい成績を残すためにはどういう勉強の仕方をしたらいい?」とか結構ジェネラルな質問もしていました。便利なのでわからないことがあったら必ず利用しましょう。
9. スケジュールはみっちりつけること。
私の物忘れが激しいだけかもしれませんが、書かないと忘れるタイプなので、なんでもメモすることにしていました。Google Calenderとかを駆使するのもいいかもしれませんね。提出物の締め切りや、小テスト、テストの日にち、教授のオフィスアワーなどなんでもメモしました。
うちの大学は新学期になるとシステム手帳をただで配っていたので、それを活用したりしてました。私の大学時代の手帳です。なるべくびっしり書くようにしてました。
10. 専攻について知る。
専攻が決まっている人は、その専攻で卒業するのに必須なクラスなどを下調べすることがとても大事です。卒業するためにどのクラスを取らなければいけないのか、そのクラスはいつ取れるのか(春学期にしか取れないクラス、秋学期にしか取れないクラスなどがある)、卒業するための大まかなマスタープランを作りましょう。プランを作るときには専攻に必須のクラスから埋め、その後GE(General Education)のクラスを入れていきます。リベラルアーツの大学は1年目と2年目はGEが主になると思うので、興味のあるクラスに挑戦するのがいいと思います。
専攻が決まっていない人は、どんな専攻があるのか調べる事が大事です。専攻が決まっていなくてもあまりあせる必要はありません。1年生向けの選べる専攻を紹介するフェアもあると思うので、参加してみましょう。私も1,2年生のときはUndeclared(専攻なし)という専攻で、2年生の半ばでやっと専攻を決めました。アメリカの大学はいろんなことに挑戦できる自由さがあっていいです。しかし、専攻を決めなかった期間が長いほど、卒業が長引く恐れがあるので、 出来れば1年生の終わりくらいに決めるのが理想だと思います。
アメリカでの学生生活を楽しめますように!