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『ポートランド』本当は住みにくい?実際に移住してわかった本音-Best8-

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  年明けシリーズということで、今回は、前回の記事に続く今回は『ポートランド編』。全米1住みたい街、ポートランド』に移住して、早2年。


私は、何も考えず、すぐにどっか移住しちゃう放浪癖。があるので、友達には『あ、またBOOの癖が、、』的な感じで結構呆れられているのですが、今だからいうと、バークレーから『ポートランド』引越しを決める前は、周りの人からネガティブな意見もポジティブな意見もいっぱい聞いて、ポートランド 移住を死ぬほど迷っていたのであります。しかし、プライドが高いので、本当は、ポートランドに移住することを悩んでいることを誰にも言えませんでした。



それでもやっぱり、自分の目で確かめたくて、『ポートランド移住』を強行決行したのですが、あれから引っ越してから早4年。今だから言える、引っ越してみてからしかわからなかった事。観光だけじゃわからなかった事。ポートランドに移住すると決意する前に、自分が知りたかった『ポートランドの真実』について、BOOの超偏見で書いてみたいと思いますで、結構ご参考にならないと思います。笑。

1.誰の真似もできない『自分だけの生き方』を極める街



[ 個性的な路上パフォーマンスをよく目にするポートランド市内。 ]

ポートランドは、誰の真似もできないような人が多く、その人にしかきないことをやっている人たちが多くて、自分だけの生き方を知っている人たちのパワーを街のあらゆるところで感じることができる。

サンフランシスコやバークレーでは、目標になるキラキラしている人が周りを見渡せばいっぱいいて、目標を立てるのはとっても簡単だった。しかし、ポートランドは、誰の真似もすることができない。そして、そんな人たちがとっても輝いている。マネができない喪失感と、惨めな自分の存在。移住直後から、『自分が誰だかわからなくなる』という最初の壁にぶち当たり、今まで、無条件で生まれた時からそこにあった常識というレールに乗った自分の生き方のちゃぶ台をひっくり返されたかのようなイメージでございます。ちゃぶ台をひっくり返された瞬間は、喪失感だけが残りました。真っ暗でございます。



2.恋人探しに『星座』を気にするスピリチュアルな町

[ 何故かブッタとベーグルが一緒になったアートを描くベーグル屋さんの看板 ]

ポートランダーの人たちと関わってきた中で、ポートランドの町だけは、仕事探しでも恋人探しでも、ルームメイト探しでも、男も女問わず星座を気にする人多いなと本当に思った。ポートランド版の恋人探しアプリ『テンダー』とかのプロフィールには、男女問わず星座が必ずマストで書いてある率がとっても高いぞ。笑。

また、星座のために自分の生まれた時間も全て把握していて、すぐに答えられる人が多いし、聞かれることも多い。星座というか、もっと、宇宙がみじかにあるような感じである。月の動きに合わせてワインづくりをしている人もいたり。本当に目に見えないものを感じる感覚というか『第六感』的なものが異様に発達している気がする。

3.ムダな『遊びゴコロ』が全力でいたるところある街。



[ 街のいたる所に隠された小さいおっさん像。そして誰かしらの目にとまり、シーズンごとに強制で着せ替えられる。いつの間にかハロウィン仕様になった像。 ]

街中によく見ると『クスッ』と笑えるような仕掛けがしてあったり、ふと入った店には、誰も気づかないような細かい仕掛けがされていたりと遊び心がたっぷりのユーモア全開のアートやら仕掛けがいたるところに散らばっている。ポートランドの街全体がいたずら好きな妖精により仕掛けられた街なのかと錯覚してしまうほど。『一体こういうことをするのは誰なんだ。笑。暇なのか!?笑。』ということがいっぱいある。



4.攻撃性のある『薬中の若者のホームレス』が多いダウンタウン


[人影がなくなり、攻撃性のあるホームレスの人が徘徊し始める夜はちょっと怖いポートランドダウンタウンの様子]

バークレーの平和なホームレスの人たちに比べると、ポートランドのホームレスの人たちが結構な攻撃性を持っている率が高いな。ガクブル。。という場面に出くわすことが多かった。ポートランドのホームレスの人たちを見ると、稼ぎ盛りの若い人たちが圧倒的に多く『アルコール、ドラック中毒者』が多い印象で、急に攻撃的な言葉で周りを威嚇したり、バックを引ったくったりする場面を何度も目撃してきた。ポートランドの闇を感じる。特に夜のポートランドダウンタウンは怖くていまだにビビっているのであーる。

5.ゴミの分別がある『完全なるエコ意識』が高い街。



[ 緑は生ゴミ、青はリサイクル、茶色はその他、黄色はビンなど色分けされたポートランドの家庭ゴミ箱 ]

アメリカでは、ゴミの分別がめちゃくちゃなのは、普通の当たり前だと思っていたのだが、ポートランドでは、日本と同じくらいゴミがきっちり完全に分けられている。しかも、リサイクルできないゴミを入れる茶色のゴミ箱だけは、わざと一番小さいゴミ箱にしてあり、住人たちもしっかり分別をしないといけない仕組みも工夫されている。なんでもゴミを放り込むスタイルが常識のアメリカでは、ポートランドは、すごいと思う。



5.ひとりの時間を楽しめる場所が多い『おひとりさま』な街。



ポートランドのカフェやバーでは、一人の時間を楽しみながら読書していたり、絵を描いていたり、編み物をしていたり、仕事をしているおひとり率が高く、ゆっくりと時間を楽しめるようなお店の作りが多い。カフェは早朝から3時ごろに締まる所も多く、ゆっくりと自分の時間のバランスを整えてくれる。



また、一歩外に出たら、自然がみじかにあって一人散歩を楽しめたり、周りの人たちもよく声をかけてくれる。『ひとり』でも最強に時間を楽しむための場所がとっても充実している。

>6.人懐っこい人が多い『エモーショナル』なシティ。

[ 街に出ている人がいなくなる冬のダウンタウン ]

ポートランドの人は、誰にでも話しかけたり、とってもフレンドリーである。街全体が近所のおばちゃんレベルの人懐っこさである。また、ポートランドの冬は、寒くて雨ばかり。家にひきこもることが必然と多くなり、日照時間がとても少なくなるので、それゆえにエモーショナルな気持ちや鬱になるひとも多く、冬になると必ずビタミン剤コーナーが設けられるほど。その中で、励ましあったり、話し合ったり、人の弱さを知ったりとかなーり濃い人間関係を作ることができる街でもあると思う。



7.今、急速な『スピードで変化』をとげている街。

[ ポートランドで長年親しまれてきたフードトラックエリアが2019年に撤去が決まったエリア。新しく高層ビルが立つ予定。 ]

『全米1住みたい街』として、街づくりにも注目浴びているポートランドには、私のような移住者が全米から押し寄せてきている。そのため、近年ポートランドの街、自体が急激に変わりつつあり、色々なものが新しく入ってきては、すぐに壊されたり、とてつもなく目まぐるしい。

しかし、その変化の瞬間に立ち会えことがとても刺激的で、時代や物の本質を見れる貴重な環境にあると思う。

8.移民にとっては『決して楽』ではない街。



大都市ロサンゼルスやサンフランシスコに比べると、ポートランドはまだまだ田舎な街で、単身独り身のなんの身寄りのないまま行く移民の人にとっては、職探しや家探しという物理的なものも精神的なものも含めて、『そう簡単にスムーズ』にいく街ではないと自分の経験からそう思った。



まとめ

ポートランドは一言でいうと、『破壊と本質』できた町だと思う。ポートランドに住んで、自分というものを破壊されることがちょくちょくあった。そして、不思議と、自分が求めていても、それが真実でなければ、絶対に縁が回ってこないし、すぐに破壊される。しかし、それが『真実』であれば、わかりやすいほど簡単にピタとはまる感覚。という不思議体験を何度も見てきたし、自身にも何度も降りかかってきた。

前回書いた『バークレー』という街が、全ての人に溢れるチャンスとパワーをくれる『母なる町』だとしたら、ポートランドは、自分を自身を見つめ直すために破壊と本質をくれるいわば、『父なる町』だと思った。



そして、ポートランドは、合わなければ、本当に合わない街だと思う。神秘的なシャスタ山が呼ばれていく街と言われるように。人生のタイミング的にポートランドに『住むべき人』と『住むべきではない人』がいると思う。誰でも歓迎な街ではないと思う。

楽しいことや刺激を求めて『ポートランド』を選ぶのは、ちょっと違っていて、根本的にずっと何かに疑問を持ちながら、苦しみ生きている人が、答えをやっとだせる環境が最高に整った街だと個人的に思っている。

うまく言えないが、自分自身が『破壊』される街。本当にそういう町。ポートランドは観光するのはいいと思うが、移住するのは、その人の『自分を信じる力』があるかが重要になってくると思う。何を言っているんだBOO、という人と、あれ、なんかわからないけど、ちょっとだけわかるぞ。という人がいたら、ポートランドに呼ばれているかも知れない。笑。

[ ポートランド街のスローガン『おかしな街であれ。』が書かれている有名な壁 ]

いつも通り、なんかよくわからなくなったまとめだが、ポートランドの夢のような不思議な街にはぴったりだと個人的に満足したまとめ。完。次は2年住んでわかったロサンゼルス編を書くよ。
これを書いた人
boo
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