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アメリカ『尊厳死(安楽死)』を認める州が増えている!?条件について調べてみた。

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  最近『コロナのワクチン摂取』した時、副作用に苦しめられてながら考えていたことがある。闘病中の病気の人たちってもっと辛い状況を長期で闘ってるんだよな。。と私だったら、発熱1日だけで辛すぎレベル(強)なだというのに。。耐えられるだろうか。と真夜中に頭痛に苦しめられながらそんなことを考えていた。そして、『そいうえば、私の住む街、オレゴン州って安楽死は合法だったな。』と。

ということで、夜中にコロナワクチンの副作用に苦しめられながら『アメリカの安楽死できる州を調べてみました。その結果をお伝えしたいと思います。(←どんなに痛みに弱いんだ。という話です。)ちなみにアメリカでは、一般的に、「安楽死(euthanasia )」ではなく「尊厳死(death with dignity)」って言葉が使われているそうだ。

BOO
アメリカでは、最近『安楽死』できる州が増えてきていうという事実。( ´˂˃` )

現在『アメリカで安楽死が認められている州』


調べてみると、安楽死が認められる州は、2021.7.30現在の以下の10つの州である。(上のマップの濃い青の場所。)見てみるとアメリカでも、安楽死を認めていないところ(赤いところ)の方が多いが、最近、“安楽死法案”が次々に可決されているアメリカ、今後はニューヨークをはじめとする19の州が『安楽死を認めようという動き』があるそうで、ますます合法になっていく動くがあるそうだ。

・カリフォルニア (End of Life Option Act; approved in 2015, in effect from 2016)
・コロラド (End of Life Options Act; 2016)
・ワシントンD.C. (D.C. Death with Dignity Act; 2016/2017)
・ハワイ(Our Care, Our Choice Act; 2018/2019)
・メイン (Death with Dignity Act; 2019)
・ニュージャージー (Aid in Dying for the Terminally Ill Act; 2019)
・ニューメキシコ (Elizabeth Whitefield End of Life Options Act; 2021)
・オレゴン (Death with Dignity Act; 1994/1997)
・バーモント (Patient Choice and Control at the End of Life Act; 2013)
・ワシントン (Death with Dignity Act; 2008)




『誰でも安楽死できるわけではない。』


アメリカの州で『安楽死』が認められているということなのだが、誰でも安楽死できるわけではないのだ。

『安楽死』が適用される条件はかなり厳しくて、オレゴン州の場合の『安楽死』の条件は、

18歳以上のオレゴン州の住民。

治療の難しい病気で余命6ヶ月以内であること。その医師2名の診断と医師の署名。

患者に認知症などの症状がなく、判断能力があること。

安楽死のための薬を2回リクエストする必要がある。(安楽死の薬を服用する時は、必ず医師が付き添う)

BOO
主に条件をみると、『安楽死』が適用されるのは、18歳以上の終末期の患者であるということだ。

安楽死の薬は『心のお守り』の役目。


で、実際に『尊厳死』を選んだ患者さんでも、実際に服用したのは約3分の2の人たちで、尊厳死を選んでも安楽死の薬を使わなかった人たちが一定数いると事実があるそうだ。

患者さんは、安楽死の薬を持っているだけで心の安心につながっていることもあるんだそう。果てしなく続く痛みや病気の苦しさの恐怖のどうしようもない状況の中で『安楽死』という選択があるだけで安心するというのは、とっても気持ちがわかる気がするな。



スイスは、日本人(外国人)も安楽死ができる法律がある。

日本では安楽死は法的に認められていないが、スイスでは『外国人の安楽死』を法的に認めているので、実際日本人でもスイスに行けば安楽死ができるというのだ。現在、安楽死が認められている国は、『オランダ、ベルギー、ルクセンブルク、スイス、カナダ、アメリカの一部の州(2021年にスペイン、ニュージーランドでも安楽死合法化へ)』だが、外国人が安楽死できる国はスイスだけだらしい。

BOO
スイスでも誰でも安楽死できるわけではない。

『尊厳死』と『安楽死』の違いは?


日本でいう『尊厳死』は、アメリカでの『尊厳死(安楽死)』と意味が違う。
日本でいう『尊厳死』は延命治療をしない『自然死』のことを指し『安楽死』の意味で使われないそうだ。

BOO
日本は、人間の尊厳を保ちながら死を迎える『尊厳死』と『安楽死』は全然違うということか。




フランスの作家さんの『安楽死するまでの動画』


過去にYoutubeにあった忘れられない動画がある。それは闘病生活に苦しむフランスの女性の作家さんが『安楽死の薬』で亡くなるまでの間を撮影したもので、上のyoutubeの動画がそれだ。ちなみに、この動画はスイスのテレビで放映されたものらしい。

実際にその女性は、安楽死の薬を飲む前に友達たちを呼んで、友達が悲しむのを慰めたり、安楽死薬を飲んだ直後に『薬が苦いわ。チョコレートちょうだい』と言って、数分後には穏やかに亡くなっていったのが凄い印象に残っている。

『安楽死』という言葉自体をよく知らなかった私にとって、かなりの衝撃を覚えると同時に『死』に対する意識がかなり変わった気がする。こんなに穏やかな人の人生の最後をみて、『安楽死』というものに対して、やみくもに否定されるのも違うんじゃないかと思った。

個人的に、誰でも簡単に『安楽死』ができるのは違うと思うが、オレゴン州のように厳しい規定をつくれば『安楽死』は反対する理由がない気がするが、やっぱり、死に対してだけは人間が勝手に手を加えたらいけないという何かがあるのかな?

BOO
日本でも遅かれ早かれ、『安楽死』に対する法律が変わる日も近いかもしれない。
これを書いた人
boo
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